【編集部註】 なぜ、メキシコなのか? メキシコに古墳はあるのか? スソさんは 「メキシコのピラミッドも古墳だ」といいます。 しかし、ピラミッドがでてくるかは お約束はできませんが、お墓はでてきます。 そして、ひとりではなく 「珍味研究ゼミナール」でお世話になった 料理家の瀬尾さんも一緒です。 まあ、なんだか謎の展開ですが、 縄文人の方々もメキシコの方々も おおらかにみまもってくれると思います。
では、スソさんよろしくお願いします! 旅のおともはアニマリート (メキシコのどうぶつのぬいぐるみ)の パンチョです。
こんにちはです。
メキシコのお土産でもらったアニマリート。 すごく気にいって机の横に置いています。 そして、何かのきっかけで メキシコには死者の日の祭りがあるということを 知りました。
ガイコツを飾ったり、ガイコツのメイクをして 踊ったりするんだそうです。 なんて楽しそうなんでしょう!! なんでそんなことするんでしょう~? それは毎年11月の1日と2日にあるんだとか。
2016年。 お料理研究家の瀬尾幸子さんと メキシコへ行くことになりました。
いざ、あこがれのメキシコへ!
こんにちは。 私の名前はパンチョ。 ヤギのパンチョ。 メキシコ生まれ。
土人形のミミケンと同様に スソさんのかばんの中から こんにちは。 ミミケンと違ってパンチョは 粉々になって土には戻りませんが、 スソさんのカバンのなかで 縫い目がほつれるのが恐怖です。 ワタが出てしまいますのでね。
さて、スソさんはメキシコです。 乗継便ではなくて 直行便はいいですよね。 パンチョは乗り継ぎは嫌いです。
メキシコはレストランで ごはんを食べると満腹をはるかに超えます。 一人分の量がとても多いのです。 でもおいしいので食べてしまうのです。 パンチョは、中身がワタなので 匂いを楽しむだけですが。
からっと晴れています。
ホテルを出て、 オアハカの街の墓地にやってきました。
いきなりお墓? でも今日は11月1日 死者の日なんです。
来ました! 待ってました! お墓です。 これで、メキシコ編の大義名分が! パンチョの胸は下を向いていて 4本の足では撫で下ろせませんが 想像上の腕で胸をなでおろしています。 なでおろすというか、 なでうしろにむかうというか。 ちなみに「死者の日」ですが、 スペイン語でいうところの Día de Muertos。 死者の日には家族や友人達がつどって 亡くなったひとたちに思いをはせるという日です。 日本のお盆のような感じですが、 しんみりはまったくしていません。 カラッと明るく楽しくがポイント。
スソさんは、さすが古墳好きなだけあって お墓にはビビりません。 日本で古墳めぐりをするときも、 同行の者たちが及び腰になっているのに まったく動じずにどんどん行きます。 ちなみに、 ミミケンと一緒にかばんの中にいると、 ミミケンにとって パンチョはクッションがわりになりますが、 パンチョはミミケンの突起に引っかかって ほつれてワタがでるのではないかと きがきではありません。
メキシコのお墓に飾られる花は 日本のお墓にくらべると だいぶゴージャスですね。
パンチョもカラフルなんですが、 お墓もカラフルです。 色がくっきりはっきりしています。
移動遊園地があって 屋台が出ていて。 それはまさにお祭りです。
パンチョはおいしいものの匂いが 大好物です。 ワタにしみこませて あとでゆっくり味わうこともできるんだヨ。
死者の日がちかづいてくると メキシコ中は骸骨が じゃんじゃん街に出てきます。
ケーキ屋さんには 砂糖でできたカラフルな骸骨が登場、 往来には、動く骸骨がのしのし、 雑貨屋さんには骸骨グッズが どっさり入荷です。
でも、ロックなスカル的な気配はゼロで、 どれもこれも陽気な感じが 特徴的です。
メキシコやペルーなどには、 宗主国であるスペインやポルトガルが導入した バロック建築が独自の美意識で独自に発展。
特徴としては、「過剰な装飾」「極端な造形」 「鮮やかな色」などがあります。 もちろん、スペインやポルトガルのバロックも このような特徴は見られるのですが、 その特徴を極端にしたもの、と。 ちなみに、パンチョはこの知識を スソさんについていった 図書館にあった写真家の 小野(尾形)一郎さんの本で得ました!
スソさんの職業は 古墳研究家なのではありません。 帽子作家なのです。 なんども、みこちゃんもミミケンも 書いていると思いますが、 パンチョも書いておきます。
やった、二番目の大義名分! パンチョ、二度目に想像の腕を胸に!
パンチョもまた登場します。