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わたしのたっての希望で、
三崎町寺家(じけ)の
須須(すず)神社に寄ってもらいました。
珠洲市には多くの神社があるのですが、
特にここは海の守護神として
古くより信仰を集めている
「 延喜式」の神社なのです。
元は霊山(鈴ヶ巌)の
山伏山の頂上にあったものを
9世紀に遷座したと記されています。
古墳部的には、
崇神天皇の命で創建された…
2000年前?
というあたりに、おっ?!
と反応するのですが、
「珠洲」を、「鈴」とか「須須」と
違う漢字を当てていることも気になります。
あ~鳥居の向こうには海が見えて……。
この太鼓橋も古そうですね~。
あ、ここはミミケンの出番ですよね!
確実にミミケンの!
あ、私は、ミミケン。
スソさんのかばんの中に潜む
土偶でございます。
こうしてときおり
カバンのなかからくぐもった声で
多少の解説などをしています。
で、延喜式です。延喜式。
905年(延喜5年)に
醍醐天皇の命で編纂をはじめた
「律令制」を施行するための
細かいルールブックです。
須須(すず)神社は、
このルールブックにすでに
名前がでている神社、
ということになります。
昔にイトイさんが
「イトイ式」という
テレビ番組をやっていましたが、
ミミケンはそのときに
いつも「延喜式」のことを
あたまに浮かべていました。
いや、式しか同じではないですが。
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拝殿がありました。
静かです。
海からそう遠くないところに
岬のように小山がせり出している。
そんな場所にありました。
数多くの古墳をめぐっている
スソさんからお聞きしたお話ですが、
古墳の場所は風通しがよかったり
眺めがよかったり
とにかく気持ちの良い場所が多いとか。
古代の人々がそういう場所をみつけて
古墳をそこにつくり
さらにそのあとの時代の人が
神社を造営することも多かったとか。
なんとなくその気持がわかりますよね。
いい場所に
この世のものではないようなものを
置いておきたいという心。
ミミケンも古墳はもちろん
神社のある場所にいって
ぼんやりするのが大好きです。
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芸術祭廻りにもどりましょう~
須須神社からさらに南へ。
このあたりの砂浜には
今も船小屋が多く並んでいます。
車で5~6分の砂浜に作品がありました。
小山真徳(こやま・まさよし)
『最涯の漂着神』
破舟と鯨の骨が一体化しています。
内部には……。
写真でお見せするのはやめておきましょう。
砂浜の、
ここに立ったスケールで見て欲しいので!
1981年愛知県生まれ。
2011年に
東京藝術大学大学院美術研究科
絵画専攻修士課程修了。
2013 年 瀬戸内国際芸術祭
(香川県小豆島)
2014 年 第17 回岡本太郎現代芸術賞展
(川崎市岡本太郎美術館)
2014 年 表現のチカラ 東京藝大セレクション
(高松城跡 披雲閣)
2015 年 中之条ビエンナーレ
(群馬県中之条)
2016 年 Who By Art vol.5
(西武渋谷 美術画廊)
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珠洲市の市街地、正院を通り越して
内浦沿いの道を一気に進みます。
次は、いよいよ今回案内してくれている陸さん、
眞壁陸二さんの作品『青い船小屋』です。
車を降り、船小屋へ。
さぁ、中へ!
内部の壁は小さな板で構成されていて、
能登の海や山、空、草や木、キリコ祭りの風景が
描かれています。
ところどころに銀や金の板があり、
それが差し込む光に反射して、
キラキラと光っています。
そして、地面の砂は、波うって海のよう。
中央の踏み板を奥に歩いていき、振り返ると、
壁上部に空けた隙間から海が!
陸さんは
「来場者には、入口両脇の椅子に腰掛け、
波の音を聴きながら、
静かに瞑想の時間を過ごしてもらいたい」
と話していました。 |
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陸さんが
「昨晩の強風で、
砂の波のかたちが甘くなってるところがある!
ちょっと直します!」
と、仕事に取りかかりました。
わたしたちはその間、砂浜でのんびり。 |
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夕暮れです。そろそろ宿へ向かいましょう
お風呂に入ってごはんを食べて…その後は?
なんと夜の見学です!
また作品を観に行くのです。
夜はまた雰囲気が違いますからね〜!
お楽しみに〜!
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