まだまだいるぞ、常連投稿人。
今日ここにいらっしゃるみなさんは
たくさん投稿してくださって、
いっぱい掲載されてるんですけど、
みなさん以外にも、
本当にたくさんの投稿人の方々が、
ネタを送ってくださるんです。
こんな本が、4冊もできるくらいに。
本当ですよね。
何せいちばん多いハンドルネームは、
「匿名」さん、ですから。
ああ、そうか‥‥。
匿名希望でネタを送ってくださる方が、
無数にいらっしゃるんです。
その方々と、ここにいるみなさんと、
他の常連さんたちと、
そういうたくさんの人たちのおかげで
成り立ってるんです、小ネタ劇場は。
あ、じゃあ「匿名」さんたちの中にも、
常連さんがいるかもしれない。
そうなんです、常連の匿名さん‥‥が。
「詠み人しらず」みたいですね。
匿名じゃなくっても、
毎回、違う名前を使っているケースも、
ありそうですよね。
いくつかのハンドルネームを
ネタによって、使いわけていたりとか。
その可能性もありますね。
わたしも、主人のことを書くときだけは、
名前を変えていた時期があります。
春巻きさん、コタフクボーTOTOさん、
ももさくさん、はとさん、ぱたさん、
ペリーニョさん、暇人さん、カズリーヌさん、
とろろさん、おふちゃんさん、
ちかえもんさん、うろんさん‥‥などなど、
思いつくままに
常連投稿人さんのお名前を並べてみましたが、
他に、どなたか出てきますか?
インコ部長Pさん。
あぁー。
投稿、おもしろいですよね。
インコ部長Pさんの上司‥‥という人が、
少々、変わった方のようで。
そうそう(笑)。
我が社には、佐藤さんが2人いるので
区別のために
女性の佐藤部長を下の名前で呼んだら
「目下のものが上司を名前で呼ぶとは、
けしからん!」と、大層な剣幕で怒ります。
そこで、女性の佐藤さんが
大好きなセキセイインコからヒントを得て
「ピーちゃん!」
と呼んだところ、ご満悦。
さらには
「インコ!」と呼んでも
機嫌良くお返事してくれるのです!
(インコ部長P)
でも、こうして常連さんの名前を並べると、
あらためて、女性が多い気がします。
男性の常連さんだと‥‥SPIKEさん、とか?
あ、たしか最近、
お嬢さまが結婚なさって号泣した‥‥という
投稿が載ってませんでした?
はい、ありましたね。
「ああ、そんなに大きいお嬢さんが
いらっしゃるんだ」って。
知らない人なのにね(笑)。
この地球のどこかの知らない人から、
そんなふうに、
エールのように思われているのって、
なんか、いいなあって思います。
そうそう、顔は知らないけど
「北の庄さん、お仕事がんばってるな。
わたしもがんばろうっと」
みたいに思えたりも、するんですよね。
職場の投稿も、ちょっと混じるから。
この小さなコーナーを介して、
知らないところで生活してる知らない人が
「みんな、がんばってるんだなぁ。
だから自分もがんばろう」
って、なんかもう‥‥感動すら覚えます。
そんなことを意図して作ったコーナーでは、
なかったと思うんですが。
あ、そう、男性の投稿と言えば、
「今日の女房」に載ってたんですが、
奥さまが
「脳発作」を発症された方の投稿を、
今もよく覚えています。
「脳発作」を発症し
意識不明の状態で救急搬送された妻。
翌日、意識を戻したときに
わたしの顔を見て「どなた様ですか?」と言った。
知り合ってから30年、
付き合い始めてから25年、結婚してから22年。
二人で歩んできた歳月すべてが
消え去った瞬間だった。
それでも時間をかけて話をしていくうちに、
わたしのことを思い出してくれた。
今は退院して、自宅で療養している。
今日も朝、起きがけに妻に聞く。
「おいらはだーれだ?」
今日も妻はこう答えてくれる。
「○○くん」(○○はわたしの名前です)
30年分、すべて思い出せなくても構わない。
今この瞬間、
横にいる人間が誰だか判ってくれるだけで良い。
(匿名さん)
あの投稿は、すごく反響がありました。
うん、すごく覚えてます。
基本、みなさん、笑うつもりで
小ネタのページを開くと思うんですが‥‥。
そう、ちょっとね、泣いちゃう。
うん、あれはね‥‥泣いちゃう。
<つづきます>
2017-03-11-SAT
2017年3月31日午前11時まで開催している
「ほぼ日ブックスフェア2017」
期間中に
全4巻組の「ぜんぶセット」をお求めいただくと
通常の購入特典である
「6種のきせかえカバー+金のカバー」に加えて
「酒井駒子さんのマグカップ&コースター」が
もれなく、ついてきます。この機会に、ぜひとも!
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN