[糸井]
もしもオレが鎌倉だったらどうしようかな。

[南]
なに?

[糸井]
もしも、オレが、鎌倉だったらどうしようかな。

[南]
ああ、うーん、どうだろうな。



[糸井]
混むしね、夏なんかは。

[南]
そうだね、考えたくないね。
「自分が鎌倉だったら」なんてね。

[糸井]
だけどね、考えるタイプなのよ、オレ。
だいたい、なににつけても、
「もしもオレが‥‥」っていうので生きてるからね。ふだんから。

[南]
ははははは。

[糸井]
ほんと悩むね。
「もしもオレが鎌倉だったら」とさ、
「もしもオレが銀座だったら」だとさ、銀座のほうが、圧倒的にラクでしょ。

[南]
うーん‥‥そう?。

[糸井]
伸坊だってさ、
「鎌倉だったら」よりも
「銀座だったら」のほうがラクでしょ?

[南]
どうかなぁ。
‥‥あんま、考えたことなかったな。

[一同]
(笑)



[糸井]
だからさ、いま、考えたとしてだよ。

[南]
いま、考えたとして、ね。
いま、考えるよ。ええと、銀座だったら。

[糸井]
うん。もしもオレが銀座だったら。
♪イェー、オレが銀座だったころー。
(松鶴家千とせさんのマネ)

[南]
♪妹は‥‥戸越銀座かな。

[一同]
(笑)

[糸井]
♪イェイェイェーイ。

[南]
♪ヘヘイ、へーイ。
(くどいようですが松鶴家千とせさんのマネ)



[糸井]
松鶴家千とせさんってさ、なんていうか、
「師匠」っていう呼ばれ方が似合わないね。
そういう芸人さん、いるよね。

[南]
なんで芸人さんたちってさ、縁もゆかりもない人までが
「師匠、師匠」って言うの?

[糸井]
なんだろうね。
そういうことになっている業界、っていうことなんだろうね。

[南]
うーん‥‥。

[糸井]
♪ソバソバー、イェーイ。

[南]
♪ヘヘイ、へーイ。

[糸井]
だからさ、銀座と鎌倉、どうする?

[南]
まだ、続いてたんだ、その話(笑)。

[一同]
(笑)

[糸井]
♪オレが銀座だったころー。

[南]
銀座といえばさ。

[糸井]
うん。



(つづくんですよ)


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