[糸井]
たしかにタコは、生きてるときは茶色いね。
あれは、青い血が透けて、茶色く見えるのか。
[南]
それが、不思議なんだけどね。
どうして青が透けると、ああいう色になるのか。
[糸井]
こう、自分の手のひらを、太陽にかざすと、真っ赤に見えるのと同じじゃないか?
[南]
それは、赤い血が透けて赤く見えるんだから、べつに、不思議じゃないよ。
[糸井]
あっ、そうか。
♪手〜のひらを〜たいように〜。
この歌の作詞、やなせたかしさんなんですよ。
[南]
あ、そうなんだ。
[糸井]
アンパンマンと、おけらといえば、やなせたかしさんなんです。
[南]
きっとアメンボなんかもそうだな。
[糸井]
そういえば、オレ、最近、ジャムばっかりつくってるんだ。
「ジャムおじさん」なんだよ。
[南]
ジャムおじさんってなに?
[糸井]
アンパンマンをつくった人だよ。
[南]
それが、やなせたかしさんじゃないのか。
[糸井]
やなせたかしさんがつくったジャムおじさんがアンパンマンをつくったんだ。
[南]
ややこしいね。
[糸井]
ややこしくないよ。
フランケンシュタイン博士がつくったのがフランケンシュタインだろう?
[南]
うん。
[糸井]
それと同じですよ。
ジャムおじさんがつくったのがアンパンマン。
アンパンマンはジャムおじさんの化身なんだ。
[南]
だとすると、ジャムおじさんはジャムパンマンをつくるべきじゃないのか。
[糸井]
あっ!
[南]
なんでジャムパンマンをつくんないんだよ、ジャムおじさんは。
[糸井]
いや、そこは、たしかに不思議だね。
‥‥あ、わかった、お母さんが「アン」だったんじゃない?
[南]
じゃあ、フランケンシュタインのお母さんは誰なんだ?
[糸井]
あいたたたたた。
(宇宙の果てまで続きます)
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