第2回 手に流れる線は、人生の川。
前回、手のひらの盛り上がりは、
丘といって、マグマのつまった山、
線は、そこを流れる川だとおききしました。
そう。順番に説明していくね。
生命線というのは生命力だったりとか、
さあ生きて行こうという、自分の行動の力、
体の力が流れる川なの。
頭脳線というのは
自分がどういうものの考え方をするか、
どういう才能を持っているかとかっていう
頭の力が流れていきます。
アンテナであり、発信器ね。
なるほどー。
そして感情線というのは、心の流れる川。
いろんなものに、あ、素敵と思ったり、
受け止める力をあらわします。
さいごに運命線っていうのは、
自分の意志の力が刻み込んでいく線なの。
中指に向かう線ね。
運命線‥‥ないかも?!
どこから出発してても中指に向かって
伸びる線があれば、それは全て運命線。
よく手相のお手本には
真っすぐくっきりした運命線を書くけれど、
そうじゃないから運命線がないんだと
誤解してる人がいるのね。
けど、細くても、
中指に向かって立ち上がっていく線があれば、
それは全て運命線なんです。
へえ! それなら、うっすらとあるかも。
で、今のこの4本を覚えるだけで、
基本的なことは読めてしまうのね。
これが頭か、これが体か、これが心か、
これが意志の力かって、それだけ分かれば
もうだいたい半分分かってるようなもの!
くっきりはっきり流れてる人はそれだけ力があって、
生きる力、行動する力、考える力とかに満ちている。
そういう印象、わかるでしょう?
わかりますねー。
手がぷっくりしてて、線がはっきりしてる人って、
そういう感じがしますもんね。
そうね。たとえば感情線ていうのは、
人生にはいろんな物事が起きてくるでしょう、
それを受け止める力がない人は線が薄かったり、
切れ切れだったり、先端が下がっていくんだけど、
線が薄い人はそれだけ受け止め方も
薄いと思えばいいのね。
浅いお皿のようなもの。
それはどの線もそうです。


そうなんですね、これが器なんですね。
でね、手相を観るときに一番大切なのは、
ぱっと見の印象というもの。
「あ、○○そう」っていう感じ、あるでしょう。
直感的に大人っぽい手だなと思ったら、
その人はやっぱりすごくしっかりしてるし、
人生、いっぱい考えながら、
大人になってる相なんですよ。
あのう‥‥
なぁに?
わたしの生命線、途中で薄くなってるんですけど、
これって‥‥
「早死にするんじゃないでしょうか」?
はいー。
みんな、これを、そう誤解するんだけど、
生命線は一本じゃないのよ。
ほら、生命線の横に、何本もの、
沿って流れる線があるでしょう。
それがサポートしてくれてる線なのね。
メインとサブみたいなもの?
そう。川が幾筋も流れていると思えばいいの。
ま、超元気はこういう、シェフの手。
わっ、どこまで!
超元気。
すごいな、いい手だなあ。
すごくいい手だよね。で、堅いでしょ。
あ、堅い。
彼は手のひらが堅いの。
ちょっと触ってみてください。
失礼します。わー!

へ、変?
あまり触ったことがない手。
たとえばコイケさんの手を
ちょっと触ってみてくれますか。
あ、柔らかい!

柔らかいよね。
柔らかい、柔らかい。
手が堅い人は、エネルギーがきちんとして
ものすごく几帳面で、
自分というものをしっかり持ってます。
そんな(笑)。
で、コイケさんなんかは
ちょうどいい感じだと思う。
それは人との関係でも柔軟性があるってこと。
はい、はい。
これはね、堅いからいい、柔らかいから弱い、
ってことじゃないの。
それぞれによさがある。
線がデリケートな人っていうのはそれだけ、
いろんなことを考えながら、
表向きはすごい明るくしっかりしてても、
心のひだが多いっていうか、デリカシーがあって、
哲学的に物事を考えていて、
いつもテーマを持ちながら
しっかり自分を探しながら生きて行く。
シェフにデリカシーがないわけじゃないけど!
いいんです(笑)。
デリケートなタイプの人っていうのは
こういうデリケートな手をしてるんですよ。
いまカメラを構えてるなんこさんは、多分、
ものすごくすっきりしてるはずよ。
あー、‥‥ほんとだ!
ほらねー!
あー、なるほどね。
余計な雑念もなければ、
ほんと人間離れしたくらいの
素晴らしいすっきり具合ですよ。
で、とても賢い。
なるほど、なるほど。
でもなかには、表向きとっても明るくて、
ばーっとしてる感じかもしれないけど、
どれだけ心を使ってるか、
手にあらわれている人もいます。
頭脳線も2本あります、
生命線の流れも2本ありますっていう人は、
表目は、子どもっぽく見えるくらいに
明るくやってるけど、
なかなかちょっと心の苦労人かもしれないぞとか。
もちろん、誰でも二面性、三面性がある。
いろんな面が多重性はあるけどね。
‥‥あ、ごめんなさい、
今のはもう中級編よね。
全員 (笑)。
なるほどー。
整理しましょう。
デリケートな人はデリケートな流れをしている、
そして明るいタイプの人は
やっぱり明るい手をしている、
子どもっぽい人は子どもっぽい手をしている。
そして気配りができて、
女性性をすごく強く持ってる人は、
女性らしい手の流れをしているとか。
そういう「気配」は、
手にあらわれていて、
ちゃんと直感的にわかるということね。

コイケさんは女性らしいですよね。
ねー。
ほんとですか。そうですか、初めて言われた!
うん、うん! なるほど!
そこまでわかったところで、
次は、それぞれの
線を説明していくわね。
女性らしいですよ。
女性だわ。
ほんと、ありがとう!
ほらね、
もう、読めているのよ。
 
(あしたに、つづきます!)
 
2008-04-15-TUE