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前回は、基本的な線の読み方、
っていうか、感じ方みたいなことを
教わりましたね。 |
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後は、手相は幾らでも変わっていくっていうことね。 |
全員 |
へー! |
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元気がないとき、人の手も元気がない。
心が萎んでるときは指も萎んでるの。
で、張り切って大きく見せたい、
って人は、しゃきーんって反り返ってるのね。
たとえば身なりがすごくきちんとしていて、
姿勢が真っすぐになってても、
でもちょっと恥ずかしいかもって照れが入ると、
指が曲がっていたりする。
そういうことが手にあらわれるのね。
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うん、うん。 |
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おっきなおみかんの箱が届きました。
さあ、自分で美味しそうなみかんを選びます。
酸っぱいおみかん、見分けられるよね? |
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うん。なんとなくですけど。 |
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その「なんとなく」が大事なの。
多分、これ、美味しそうだぞとか、
これ、ちょっとスカスカかも、とか分かるよね。
箱の中から美味しいおみかん、
酸っぱいおみかん、
スカスカのおみかんが選べる人は
もう手相が半分観れてると思えばいいくらいなの。
これ、お勉強じゃないでしょ。 |
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ほんとですね。 |
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八百屋さんで、魚屋さんでお買い物をする、
やっぱり新鮮でいいものをってなったときに
コツはあるかもしれないけど、
そのことを知らなくても、
何となくでも、選べるじゃないですか。
あー、鮮度が良さそうだぞーって。
手も、「死んだ魚の目」の人の手もあれば、
新鮮な手もあればいろいろだし、
それを持つ一人ひとりのその時々の心境とか
状況が表れてくるから、
そのときによって違うの。
これがまず基本です。 |
全員 |
うん! |
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だから、生きる力、前向きな力、
元気な力が溢れて生きてれば、
生命線はしっかり流れている。
そしてものの考え方がはっきりしてると
頭脳線もはっきりしてる。
ところがたとえば生命線がやったら元気で、
感情線がわりとはっきりしてるんだけど、
頭脳線の流れが弱かったりする人もいる。
元気はいいけど判断力の弱い、
ちょっと困ったちゃんね。 |
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へえ! |
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ああ、なるほど、なるほど。 |
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で、すごく自分の意見も持ってる、
しっかりした人で、ちゃんと健康なんだけど、
何か傷つきやすくてデリケートで、っていう人は
感情線だけが弱かったりする。 |
全員 |
面白ーい! |
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すごい分かりやすい! |
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で、ここに職業が書いてあるわけじゃないけど、
運命線ていうのは
何やっていいのか分かんないときは薄いのね。
悪いわけじゃなくて、まだ迷いがある。
ところがやる気が沸き上がってきちゃって、
泉からもうどんどん沸き上がるみたいに、
こうしたーい、あの人に会えるように頑張りたーい、
目標を持って行くぜ、ゴー!
ってなっていくと、線が濃くなっていくの。 |
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変わるんだ、はー。
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たとえば目黒川だって多摩川だって、
どんな川だってやっぱり雨が降った後は
滔々と轟々と流れている。
で、洪水になるときもあるよね。
洪水っていうのは細い川に
ものすごい強いエネルギーが
流れ過ぎたときに起こるよね。
手も同じで、それは気詰まりしてるときとか。
大失恋したときなんかは、堤防が決壊して、
自分の知性の堤防とかも決壊して
洪水が起きたりもするよね。
心が干涸びちゃってやる気もなくて
ぼーんやりしてるときは、
強かった線も弱ーくなってったりするの。
それはやっぱり線の流れを細かく観ていくと
その時々の状況が観えてくるんですね。 |
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へえ! |
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薄くなったりもするんですね‥‥。 |
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そう、薄いときもあるの。
で、薄いときは、
「薄いですね、よくないですね」
っていう判断をするのではなくて、
まだ何をやっていいのか分からない、
ある種、半分空白の状態だと思えばいい。
だって、これから幾らでも変えていけるじゃない?
今の状態だとまだ満足し切ってないから薄いけど、
私は自由時間だよっていうふうに解釈する。 |
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前向きな自由時間として。 |
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うん。で、手相を観るっていうのは、
人に自分は手相が読めますよっていうことを
アピールしたり、当てようとすることではないの。
手の流れ、手相を通して
やっぱり人に元気を与えたりすることで、
意地悪な気持ちとか攻撃の気持ちだとか、
決めつけだとか自己アピールだとかの気持ちで
手相を観て人に言っては絶対いけない。
見せてくださった方が
元気になるためのものであるのね。
だから人に悪いことを言って不安がらせては駄目。
どんなに酔っぱらった席でも、
いい加減な酔っぱらいに言われた一言に、
ひどく傷つくことだってあるでしょう。
「お前、だめそうな手相だよな」とか言われて、
言う人は、言ったことって忘れちゃうんだけど、
人から言われたことってすごく人の心に残るから、
意地悪心では絶対に観てはいけないし、
言ってはいけない。
あくまでも人を応援する手段だっていうふうに
解釈をしてください。
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うん、うん! |
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悪い手相はないのね。
問題のある手相はあるけど。
っていう考え方です。わたしはね。 |
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ああ、なるほど。 |
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で、問題のある手相が出てたとしたら、
それは警告なの。
人生を生きていって、
このまま進んで行ったら
何かこうなっていくかもしれないっていう
自分の不安感が手相に表れてくるのね。
たとえば、この人と付き合ってたら
こうかもしれない、
この仕事、無理にやってたらこうだ、
仕事クビになったらどうしよう、
自分、離婚しそうだ、
嫌われそうな感じがする、
そんな自分のストレスを抱えこんだままのとき、
先回りして警告として
手に表われてるなんらかの雰囲気から
推理すればいい。
この先、このまま行くと、
行き止まりだぞというサインがあるのならば、
その前で気づくことができたらいいわけでしょ。
だからいろんな警告、道路標識が手相に表れている、
誰よりも自分がそのことを知っている。
自分の欠点とか弱点とか問題点とかって、
人に指摘されなくたって
一番自分が分かってるじゃないですか。 |
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なるほどー。 |
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コンプレックスもない、すーっと生きてきて、
人間関係もトラブルがない人と、
感情のアップダウンがすごく大きくて
喜怒哀楽が激しくて、イライラキッキしてる人は
手相が違うのね。
敵と戦った跡がやっぱり手に表れてたりする。
自己葛藤の後とかね。
体も体格もそうだし、手もそうだし、
顔の表情もそうだしね。
そういうものなんですよ。
あら、なんだか1人でペラペラ喋っちゃった。 |
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いや、全然、基本がどういうものかって
すごくよく分かりました! |
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ねえ、すごくよく分かった。 |
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(あしたに、つづきます!) |
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2008-04-16-WED |