気がつけばイースターの余韻もあっという間に過ぎ去り、
5月にして既にギリシャはもう夏目前といった雰囲気です。
今回の絵は、ある年のこの季節に訪れたポロス島のものです。
5月ですと海の水はまだ冷たくて、
海水浴にはちょっと早いのですが、当時来客があり、
誰も行った事がなくて日帰りできる近隣の島に行こうということで、
ポロス島に行くことになりました。
以前から主人に
「ポロス島にはレモンの森があって、
そこを舞台にしたロマンチックな小説があるんだよ。」
と聞いていて、想像を膨らませていました。
そして実際この機会に行ってみたのですが、
これがとんだ期待はずれでした。
というのもそもそもレモンの木がそんなに見当たらない。
(オリーブの木の方がよっぽどあった。)
そして森というよりは誰かの所有地、
といった感じでフェンスが張り巡らされていて
ロマンチックな雰囲気は皆無。
観光名所というにはあまりにも普通で、
タクシーの運転手さんに連れて行ってもらったにもかかわらず、
本当にあれがレモンの森だったのかいまだに確信が持てないでいます。
レモンの森を教えてくれた主人も、
想像だけで行くことを薦めてしまった私も、
お客さんになんでもないところをえんえんと
歩かせてしまってなんとも気恥ずかしかったです。
この記事の為にちょっと調べてみたところ
「3万本以上のレモンとオレンジの木がある」とか、
「たくさんの水車がある」とあるので
きっとどこかで道を間違えたのでしょう。
(と信じたい。)
誰かポロス島のレモンの森に行ったことのある方、
ロマンチックな情報をお待ちしております。
升ノ内朝子
2017-05-26