小谷田 | 仕事っていうことで考えると、 儲からないですよね、「もみじ市」は(笑)。 |
亀山 | 儲からないです、まったく儲からない。 |
福田 | みんなで遊ぼうっていう感じですか。 |
中川 | そうかも。 |
亀山 | おもしろいんですよ、やっぱり。 ワークショップはすごいおもしろかった。 |
中川 | 体力的には、 朝から晩までずーっと、 それこそお昼抜きみたいな感じなので、 へとへとになるんです。 もうちょっとユルくやろうかな、と思うんだけど いざはじまると、がんばってしまう(笑)。 |
2008年「もみじ市」にて。 写真/安部まゆみさん |
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亀山 | 毎回そうだよね。 初日につくった船が、 夜の雨にぬれるんじゃないかと心配になって 車を飛ばしてね、 ブルーシートをかけに行ったり。 おれ、何やってんだろうって(笑)。 |
中川 | うん(笑)。 |
スギエ | やっぱりそういう 肉体的にもたいへんなイベントだけに、 最後には達成感があるんでしょうね。 |
亀山 | 達成感、うん。 |
小谷田 | 文化祭だから。 |
中川 | そう、文化祭みたい。 |
小谷田 | 文化祭、学園祭ですね。 |
亀山 | やっぱ最後、じんわりくる。 |
中川 | ちょっと感動的。 |
2009年「もみじ市」にて。 写真/岩崎美里さん |
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福田 | なんか、いいですよね。 松本のクラフトフェアとかも 大きくてすばらしいですけど、 「もみじ市」の場合は その文化祭な感じが特徴なんでしょうね。 気軽で気さくで、 よりお客さんとの距離感が近いというか。 |
小谷田 | そうですね。 ちなみにぼくは、 3割くらいを自分のためにやってるんです。 「こういう仕事をやってます」 というのをお客さんに伝えて、 気に入ってくれた人には買ってもらう。 これが3割くらい。 |
スギエ | はい。 |
小谷田 | あと3割くらいは やっぱりお客さんのためですね。 来てくれたお客さんの 満足度を上げるために、というので3割。 |
中川 | うん、わかります。 |
小谷田 | で、残りは何かというと、 北島さんとか、ようこさんとか、千夏ちゃんとか、 事務局のみんなのためなんですよ。 ボランティアのみなさんも含めて。 ほんとに大人数のおとなががんばってるから。 |
スギエ | ああー。 |
小谷田 | 北島さんはじめ、 もみじ市を裏で支えている人たちの 想いに応える、みたいな。 |
中川 | 亀も、そうだよね、 北島さんの熱意に惚れて参加してるんだよね。 |
亀山 | そう、最初っからそうでした。 |
小谷田 | え‥‥ ああ、そうだったんですか? |
亀山 | 福田さんがなんと言おうと、 おれは北島さんが好きなんで。 |
福田 | ちょ(笑)、ちょっと待ってーな、亀! なんでそんな、語弊のある言い方すんのん(笑)。 あのね、ぼくはただ、 声をかけてもらえなくてスネてただけなの。 |
亀山 | スネてたんだ(笑)。 |
福田 | ぼくかて北島さんのこと好きやし、 ほんまに信頼してますって! この前なんか、 北島さんとふたりで三鷹の「コメダ珈琲」で コーヒーフロートを食べました。 |
一同 | (笑) |
亀山 | 汗がいいですよね。 |
スギエ | 汗? |
亀山 | 北島さんの。 汗がいいですよ。 ぶわーってかいてるの、こうやって。 |
小谷田 | ああ、あれはいいですよね。 |
スギエ | エネルギッシュ。 |
亀山 | エネルギッシュっすよー。 |
福田 | でも、ナイーブな面もあって。 |
スギエ | そうそう(笑)。 |
福田 | そういうナイーブさもひっくるめて、 いいですよね、北島さん。 |
亀山 | うん。 |
小谷田 | いいな、北島さん。 |
中川 | なんか、 北島ラブみたいになってる(笑)。 |
一同 | (笑) |
2008年「もみじ市」にて。 写真/安部まゆみさん |
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スギエ | この座談会を北島さんが読んだら、 「ぼくのことはもうやめてください! もっと作家さんのことを」 っておっしゃると思います(笑)。 |
福田 | ナイーブやからね(笑)。 |
小谷田 | ‥‥そうかぁ。 みなさんがそうだとは思ってなかったです。 |
亀山 | え? どういうことですか? |
小谷田 | 「北島さんのために」っていうのが、 そんなにあるとは思ってなかったです。 |
中川 | 常に毎日、北島さんのことを 思ってやってるわけじゃないけど(笑)。 |
亀山 | 「もみじ市」に関しては、 完全に北島さんの熱意で、だよね。 |
中川 | うん。 「そこまでやるか!」 っていうアイデアと行動力をみせられて、 「まいりました」ってなっちゃう。 |
小谷田 | そうですか‥‥。 |
スギエ | よかったです、こういうお話ができて。 |
中川 | きょうは小谷田さんが ここにいてくれてよかったよね。 |
福田 | ほんとやね。 |
スギエ | 来てくださってありがとうございました。 |
小谷田 | いや、ぜんぜんそんな‥‥。 ‥‥正直、失礼だけど、 ほぼ日のことはあんまり知らなかったんです。 |
スギエ | はい。 |
小谷田 | なんか‥‥ 「もみじ市」が乗っ取られるんじゃないか、 みたいな心配が、ちょっとあったんですよ。 |
スギエ | そんな、あり得ないことです。 |
小谷田 | 本当のことを言うと、 「もみじ市」を紹介してもらうのも どうなんだろうって思ってました。 |
スギエ | そうでしたか。 |
小谷田 | でも‥‥あの、 なんか、きょうは来てよかったです。 みなさんの熱意をうかがえて。 ぼくも、ますますやる気になりました。 ありがとうございます。 「もみじ市」の紹介をよろしくお願いします。 |
スギエ | いえ、こちらこそありがとうございました。 がんばって紹介させていただきます。 |
福田 | ‥‥大丈夫ですか? まとまりますか? なんか不安そうな顔してますけど。 |
スギエ | はい(笑)、大丈夫です。 |
亀山 | 雑談みたいになっちゃったしね。 |
スギエ | その雑談の中に、すてきなことばが いっぱい散りばめられていたので。 それをまとめれば大丈夫です。 |
福田 | いいセリフとか感動的な言葉は、 なるべくぼくが言ったことにしてください(笑)。 |
一同 | ‥‥えええーーーー! |
福田 | だから冗談ですって! ぼく、いま、笑いながら言ったでしょう?! |
中川 | また、場が凍りついたよ? |
福田 | あああーー、 すんません、ほんまにすみません! (作家さんたちの座談会は今回で終了です。 来週は、栗コーダーカルテットさんの インタビューをお届けします! そしてその週末は、 いよいよ「もみじ市」の当日ですよ!) |
2010-10-17-SUN |