県北、福島市、2月。
市街地から飯坂方面へ車で走る。暖冬で雪はない。
地元の果樹園が運営する
「森のガーデン」というフルーツパーラーが
飯坂町にあると知り、
フルーツパフェが食べたくなった(撮りたくなった)。
しばらく走ると
辺りは桃や林檎の背の低い木々が一帯に広がり、
収穫を終えた畑はひと気がない。
不安なまま「森のガーデン」に到着。
やはりお店は休業中だった。
諦めてとなりの「かずちゃん直売所」に立ち寄る。
シャッターが半分閉まった直売所では
あんぽ柿(干し柿)の出荷準備が進んでいた。
その他は林檎のジュースやコンポートなどの加工品が
販売されている。
広い直売所は品薄でさみしく感じたが、
6月になって果物のシーズンがはじまれば
広大な果樹園と直売所はすごく賑やかに違いない。
代表の佐藤さんに話を聞くと
「森のガーデン」も「かずちゃん直売所」も
「まるせい果樹園」の運営で、
お店ではここで穫れたものだけを出すため、
6月から12月までの営業だという。
この日はあんぽ柿にありつけただけでも
よかったのかもしれない。
冬の福島でフルーツパフェが食べたくなったら
フルーツショップ青木のフルーツパーラー
「ル・ヴェルジュ」がある。
郡山市が本店で県内と関東にも数多く店舗がある。
一年中、全国から四季折々の旬の果物が集まる
老舗果物店が営むお店だ。
「ル・ヴェルジュ」は
今年3月1日から「フルーツピークス」として
新たに生まれ変わる。
昨年の秋「ル・ヴェルジュいわき店」で
果樹園のパフェとタルトを撮影させてもらったが、
こちらもデザインを変え
新しいパフェとタルトが誕生すると聞いた。
楽しみだ。
「かずちゃん直売所」のあんぽ柿を持ち帰り、
家で頂いた。
収穫も終わり、
いまは出せる果物がないと佐藤さんに言われ
「夏に出直しますので。また撮影させてください」
と約束をしたが、
家で食べたあんぽ柿があまりに美味しく
今回書かずにいられなかった。
旬の果物には、
その季節にしか味わえない美味しさがあるのだと
あんぽ柿に教わった。