朝、起きて
なにを食べようか。
ビジネスホテルの開かない窓から空を眺め
身体はすでに
喫茶店のモーニングを目指している。
コーヒーとトーストと玉子に
ドレッシングがかかった少量のサラダ、
あとはベーコンかソーセージがあるか否か。
その内容に大きな違いはなくとも
朝のコーヒーとモーニングに期待をせずにいられない。
カウンターで常連客が新聞を開き
コーヒーを淹れるマスターと談笑している。
慌ただしさはなく、これから働く人も
そうでない人も静かに朝を過ごしている。
いわき駅から近いブレイクのトーストは厚切りだ。
バターたっぷりで、できれば目玉焼きは半熟のほうがいい。
シナモントーストはこっそりコーヒーに浸しながら食べた。
福島市のMarchのフレンチトーストモーニングは
メイプルシロップの甘さとソーセージの塩気が応酬し
その最後に病み付きになってしまう。
地元で長く愛されるパン屋さん、オジマでは
お店の奥にある喫茶室に入る。
サービスセットを注文したが、食パンは予約の分で
焼き上がってからすぐに売り切れてしまった。
ありがとうございました、いってらっしゃいと
おばさんが明るい声で送り出してくれる。
今日もがんばろうと重いカメラを担ぎ撮影にでかける。