出張でも旅行でも、旅にでたら
その土地の食べ物を買って帰らずにはいられない。
撮影で地方へ出かけることが多く
道中、道の駅を見つければ立ち寄り
帰りの駅や空港で何が売っているかが気になる。
お土産を買って家でそれを食べながら
旅先での出来事やなにが美味しかったか、
家族とあれこれ話をするのが楽しい。
今月は北海道、大分と福岡、神戸、富山に行った。
月末にかけ小豆島と山形、そして福島でも撮影する。
その先々で買ったお土産を覚えているだけ書いてみる。
北海道はいくらのしょうゆ漬け、夕張メロンのゼリー
ポテトチプッスチョコレートにじゃがぽっくる。
大分では宇佐神宮のとら巻と道の駅で蛤志るこ、
取材先では名産の乾燥椎茸と豊前海の干しあみを頂く。
福岡の実家からお味噌とラーメンと明太子を郵送し
訳あって壱岐から雲丹といちごのジャムも届いた。
新神戸ではとりあえずゴーフルを、
富山ではおぼろ昆布に昆布茶、氷見うどんと素麺。
きっと小豆島ではオリーブのあれを、
山形ではさくらんぼのそれを買って帰るだろう。
日持ちを気にすることなくその季節にしか味わえない
旬の食材をお土産にすることもある。
いずれも家族は毎度喜んでくれるものの、出かけ間際に
「いってらっしゃい。何も買ってこなくていいからね」
と釘を刺さすようになった。
でも、どうしても手ぶらで帰れない。
先月、福島での料理撮影にご協力頂いた方々に
薦められたお土産は特に家族に喜ばれた。
福島市の太陽堂のむぎせんべいと
二本松市の豊田屋の黒玉。
なつかしくさりげない味に素朴な包み紙。
贈りものとしてはもちろんのこと、
いつも茶の間にあるお茶菓子だと聞いた。
その土地ならではのものや旬の食材もいいけれど
茶の間にあるいつものお茶菓子も
その土地を旅のあとまで感じさせてくれる。