
夕方6時30分ごろになったら、
ほぼ日のキッチンでなにかをつくり、
まわりで適当な雑談をし、
それを生中継するという、
行き当たりばったりな中継コンテンツです。
さぁ、今日はなにをつくって話しましょうか。
中継のある日は、午後6時30分になりましたら、
Twitter(@1101complus)から生中継します。
3月13日
桜餅
みなさんこんにちは、ほぼ日のスガノです。
東京では桜が開花しました。
徐々にあたたかくなるであろう今週は、
お花見の1週間となりそうです。
本日も夕方6時30分から
ほぼ日のTwitterで生中継を配信いたします。
春の気分で、金曜日は
桜餅をつくりました。
そしてこの日、中継をごらんになった方はご存知ですが、
かなりスリリングな状況で、
見ていたみなさんを
疲労困憊させてしまうような生中継となりました。
▲三色団子もつくりました。
思えばこの日、山下さんがおやすみで、
「永田さんとふたりで桜餅と三色団子を
つくることになった」
という時点ですでに不穏な空気がありました。
▲とつぜん団子をこねさせられることになった永田さん。
そして、永田さんはおろかスガノも、
和菓子をつくったことが、まったくなかった。
したがって、材料のパッケージ袋に表示してある
手順だけをたよりに進んでいきました。
永田さんは団子。スガノは桜餅。
ふたりそれぞれ手一杯。
袋に書いてある以外のことは、よくわからない。
さらに、両者さまざまに相談したり話しているが、
相手の話を互いに一切聞いていない。
不安発言垂れ流し自己解決状態です。
すべてを見ているみなさんから、当然のように
「団子を湯からあげろ!」
「団子を氷水にとれ!」
「湯をわかせ」
「急須をさがせ」
など、恵みのコメントが降り注いでいました。
しかし、両手を団子粉にまみれさせている我々は、
そのありがたいコメントに途中まで気づかない、
つまりドリフの「志村うしろ、うしろ!」のように
「コメント、コメント!」「読んで、読んで!」
に陥っていたのでした。
そのようすはつぶさにこちらで見返せます。
▲団子をまるめたあとの手。なぜど真ん中の色が抜けているのか、ホラーめいている。
<材料>
道明寺粉/砂糖/あんこ/桜の葉の塩漬け/水
団子粉/砂糖/食紅/抹茶
昆布の佃煮
(食後に)みかんの「紅まどんな」
——————-
コメントをいただいていたことに途中で気づいて
みなさんに指示をいただきながら、
どうにかこうにか完成させることができました。
そのやりとり、すっごくおもしろかったなぁ。
中継中にコメントをくださったみなさま、
ほんとうにありがとうございます。
これで味をしめました。
パッケージの袋だけを見て迷いながらつくる、
「袋クッキング」を、またやりたいです!
(え、何? コメントづかれした?
そんなこと言わないで!)
▲初和菓子、じょうずにできました!
▲遊びに来てくれた人たち。右から、つばさくん、こまちゃん、ちーちゃん、しおりさん、ほっしー、きのぴー。
さすが、氷水にすぐにとらなかっただけあって、
永田さんがゆでた団子は少々
かたかったんですけれどもね。
でも、お味はおいしかった!
かんでると、じみじみ、
春のやさしいあまさがおくちにしみわたりました。
▲竹串が見つからなかったのでコーヒーのマドラーに刺したお団子。
桜餅は、富沢商店のあんこを
そのまま使いましたので、味は保証つきです。
道明寺粉もじょうずにやわらかく練れて、
こしがあって、うんまかった!
すごく簡単にできますので、
みなさまのお近くに富沢商店があったら、
春のうちにぜひ。
▲お! おいしい!
▲くうぅ、たまらん春の味!
▲焦ったぶん、ここちよい疲労。餅のあまさが体に行きわたる。
「桜の味を知らないのに、
ぼくらがそれを桜の味と
わかるのはなぜなんだろう」
と、中継中に永田さんは何度か言っていました。
「そうね、不思議だね」
と、私は答えていました。
中継動画でも調子よく、
そんな応答をしている自分を見返せます。
じつはぜんっぜん、同意してなかった。
しかし反論したり疑問を呈するのは、
忙しくてちょっとめんどうだったんですよ。
そういうことってありますよね?
だからいまでも、あの永田さんの発言については、
私は理解できていません。ごめんなさい。
▲だってその話をしたとき、私たち桜湯を飲んでたんですよ。知ってるじゃん桜の味。
▲団子がうまくできたことをみなさんに報告する永田さん。
▲ひと足先に、お花見気分のみんな。
中継の冒頭、材料を紹介しているときに、
今日は最後にみかんの「紅まどんな」を食べます、
と宣言していました。
これは大切な方からのいただきもので、
とってもおいしい品種のみかんです。
ゼリーみたいにプルプルなやつ。
初和菓子に自信がなかった私たちは、
「とにもかくにも」という具合で
「紅まどんな」で先週を締めたかったんです。
でも、みなさんからのコメントのやりとりで
燃えに燃えた私たちは燃え尽きてしまい、
すっかり「紅まどんな」のことを忘れていました。
思い出したのは、撤収中。
来週にまわそうかと思ったけど、
おいしいものはおいしいうちに食べようということになり。
▲ぱかっと切って。
▲うわぁ、いいにおいです。
残った半端なあんこや団子を食べ食べ、
みかんを食べ食べ、
お片づけをしたのでした。
<おまけ>今日の撤収動画
▲途中「紅まどんな」の断面が登場しますよ。
▲「紅まどんな」の断面をお送りするスガノ。
今回はほんとうに、
みなさんのコメントのやりとりがたのしかったです。
調理中に読めなかったコメントは、
終わってから永田さんが見返していました。
ありがとうございます、みなさん。
静かな春をたのしもう。
3月15日スガノ記
(今夜もおたのしみに!)
2020-03-16-MON