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#26 雲とぼく

この漫画のもとになった投稿

帰り道。
低い空に集まる雨雲を指さし、2歳児は言う。

「くもも おうちに かえる」

『今日のコドモ』を読んでは
いつもほっこりしてるのに
息子の素直な感性に触れて胸がキュッとなる。

いつまで手をつないで
歩いてくれるだろうか。

「たーたんと、いっしょが、いい」
って言わなくなるのは いつだろう。
小さかったころのこと、
大きくなったら忘れちゃうんだろうな‥‥。

一緒にいられる
かけがえのない時間を大切にしたいと思い
息子の小さな手を優しく握った
雨上がりの夕方。

(あやとのたーたん/いつかの「今日のコドモ」より

 

もう何年も読んでいない
子どもの保育園時代の絵本を
資源ごみに出そうかと
準備していた夜。

小学4年生の息子が
涙を拭きながら
絵本を読み返しはじめた。

そんなに大事なものだったとは
知らなかったことを伝え、
本当にいらなくなるまで
置いておくことにした。

翌朝、
「昨夜は
どんな気持ちで泣いていたの?」
と息子に聞いてみた。

息子は、もう読めなくなると思うと
悲しかったと言い、
「僕の泣きは
だいたいそれ(別れのつらさ)で」
と答えた。

息子が、ふだんから
自分の涙の理由を分析していることを知り、
新鮮な気持ちになった。

(ここまで大きくなりました/
いつかの「今日のコドモ」より

2024-04-04-THU

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    エピソード、募集中です。

    あなたの心のなかにある大切な思い出や
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    編集部で大切に拝読させていただき、
    今日さんとも相談のうえ、
    採用された投稿は
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    物語にしやすいかもしれません。
    みなさんのご応募を、お待ちしています。

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    「今日の小ネタ劇場」とは

    2005年から連載を開始した読者投稿コンテンツです。2022年時点ですでに17年以上、「今日のコドモ」「今日のダンナ」「今日のじーばー」「今日の気になるあいつ」….などの20以上のカテゴリから、日替わりで毎日欠かさず3ネタを更新してきました。アーカイブを残していないため、その日のネタは、その日にしか読めません。2016年には、過去の傑作から選りすぐって書籍化もされました。ほぼ日に来たら、まずはここからという読者も多い、大人気のコーナーです。今日の「今日のコドモ」は、こちらからどうぞ。

    >「今日のコドモ」

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    今日マチ子

    漫画家。1P漫画ブログ「今日マチ子のセンネン画報」の書籍化が話題となる。文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に4度選出。戦争を描いた『cocoon』は「マームとジプシー」によって舞台化。2014年に手塚治虫文化賞新生賞、2015年に日本漫画家協会賞大賞カーツーン部門を受賞。『みつあみの神様』は短編アニメ化され海外で23部門賞受賞。コロナ禍の日常を絵日記のように描いた近著『Distance わたしの#stayhome日記』が、2022年1月『報道ステーション』にて特集された。

  • 漫画:今日マチ子

    編集:奥野武範(ほぼ日)

    デザイン:杉本奈穂(ほぼ日)

    感謝:「今日の小ネタ劇場」を愛する
    すべてのみなさま