『MOTHER』シリーズが生まれたのは1989年のこと。
続編『MOTHER2』が発売されたのは1994年。
ゲームには当時のアメリカの文化が色濃く反映されてます。
そんなアメリカの文化をとことん追求するブランド、
「WAREHOUSE COMPANY(以下、ウエアハウス)」と
ほぼ日『MOTHER』プロジェクトががっちり組んで、
最高の長袖Tシャツをつくりました。
ウエアハウスのものづくりにかける研究と技術、
そしてアメリカンヴィテージに対する情熱について、
広報担当の藤木将己さんにお話をうかがいました。
あこがれのブランドとコラボレーションできたことを
とてもうれしく思います!
- ——
- 理想のジーンズ復刻に
研究を重ねているウエアハウスさんですが、
今回のロンTにつかわれている生地をつくるのにも
さまざまな苦労があったそうですが。
- 藤木
- ローゲージの丸胴編み機を使っているんですが、
生産性や操作性が悪く、
そもそも編み機自体が希少なんです。
しかも使うのがムラ糸なので、
糸に太い部分と細い部分があるじゃないですか。
当初はこの糸をそのまま機械で編もうとしても、
編めなかったそうなんです。
- ——
- 糸の特徴によって編めない、と。
- 藤木
- そうなんです。最終的には、機械を改良し、
糸にかかる負荷を調整して、その時代特有の風合いに
編めるようにしてもらいました。
この編み機は和歌山の工場さんにしかないんです。
ちょっと動画をお見せしますね。
- ——
- この編み機に辿り着くまでに、
とても長い道のりがあるんですね。
- 藤木
- 本当に工場の方々に感謝しています(笑)。
でも目の前にヴィンテージのお手本があって、
それに近づけることを目標にしたものづくりですから。
代表のふたりが「やる」と言ったら、取り組むし、
創業時からお世話になっている
工場さんとの息もぴったりなので。
- ——
- 時間がかかったとしても‥‥。
- 藤木
- やります。それだけの価値があることを信じているので。
つくりたい服に使われている
小さな部材のひとつひとつにも、
ヴィンテージの見本があるわけです。
なので、それとまったく同じにしたい。
たとえば、これは、デニムジャケットの背中につける
「尾錠」というパーツなんですけど‥‥。
- ——
- たくさんあって、どれも似ていますね。
- 藤木
- でも、デニムジャケットがつくられた年代によって、
少しずつですが形が違うんです。
これらをつくろうとすると、
金型代だけでひとつ数十万円はかかってしまう。
でも、年代の異なるデニムジャケットをつくるためなら、
これらもぜんぶつくるんです。
似ているからと言って違うものをつけてしまったら、
その年代のデニムジャケットにはなりません。
だからもう、つくらないことのほうが
ありえないと言いますか‥‥。
- ——
- 細かいことを積み重ねて、
ヴィンテージとそっくりにしていくという。
- 藤木
- そういった熱意は、ものすごくあるんです(笑)。
2023-11-22-WED
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WAREHOUSE 長袖Tシャツ
各8,580円(税込・配送手数料別) -