スポーツ総合雑誌『Number』の
創刊40周年・1000号を記念して、
アスリートが躍動する表紙の展示や
トークライブの生中継を、
Web上でおこなうことにしました。
題して、「ほぼ日」オンラインミュージアム。
1980年から今に至るまで
あらゆるスポーツの瞬間を切り取りつづけ、
アスリートたちの知られざるドラマを
スポーツファンに届けてきた『Number』。
写真を見ただけで記憶が揺さぶられる
表紙の写真と編集部の声が並びます。
いま明かされる「表紙の物語」とは――。
※渋谷パルコ「ほぼ日曜日」での開催は
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため
残念ながら中止となりました。
>「ほぼ日曜日」のページはこちら
- 創刊から10年が経過した『Number』には、
力強いアスリートの写真が並びました。
大相撲の外国人力士、初のNBA特集、
バルセロナオリンピックでの快挙、
プロ野球・日本シリーズでの一瞬。
バブル景気からバブル崩壊の時代、
当時の話題を集めたスポーツを
取り上げるだけでなく、
表紙のデザインからも
挑戦しようとする気持ちが見られます。
- 武豊騎手に接した人たちはみな異口同音に
「競走馬に乗るために生まれてきたような青年」
といいます。
しなやかな体、長い手足が鞍上の人となったとき、
なるほど“人馬一体”とは
このことかと感心させられます。
武豊騎手の曽祖父の兄にあたる明治維新後の男爵、
園田実徳から四代にわたり、
武家の系図には競馬関係の職業が並びます。
その家系から生み出されたサラブレッド、
武豊という天才を特集しました。 - 〈第5代編集長・設楽敦生〉
(当時の編集後記より)
- 第58代横綱千代の富士関が引退を表明し、
土俵に世代交代の波が押し寄せていました。
連続勝ち越し記録を作った“ハワイの怪人”曙。
そして、仕切一回の藤島部屋の
猛稽古(この言葉は懐かしい)から生まれてきた、
ひたすら前へ、前へのフレッシュなパワー、
若花田、貴花田らがぶつかり合うのですから、
まさに大相撲には新風が吹いてきたのであります。 - 〈第5代編集長・設楽敦生〉
(当時の編集後記より)
- 大相撲取材班が
九州巡業で目撃した話によると――。
朝稽古前に体を慣らすために始めたのが
アメリカンフットボール。
曙がクォーターバック、
小錦が意外に敏捷な動きをみせるランニングバック。
雰囲気が明るくていいのだそうです。
その小錦、稽古が終って街へでかけるときは
付き人と運転手つきの車に乗ります。
見ていると、あの名車ベンツでさえ、
車高がグーッとさがって地面スレスレで
走り去ったそうです。 - 〈第5代編集長・設楽敦生〉
(当時の編集後記より)
- バルセロナ五輪総集編の
担当デスクとして連夜テレビ観戦。
この思いがけない快挙に
総集編の担当チームは躍り上がった。
表紙はむろん岩崎恭子。
総集編の巻頭エッセイは
スポーツライターの故・阿部珠樹氏に託した。
締切りの日の明け方、
阿部さんから送られてきたFAXを
一読したときの興奮は今も鮮明に覚えている。
淡々と抑えた筆致でありながら、
行間からは躍動する
アスリートたちの姿が浮かんでくる。
オリンピックを観る喜びが滲み出てくる。
美しい文章だと思った。嬉しかった。
阿部さんにそのことを伝えると、
いつものように「デヘヘ」と照れくさそうに笑った。 - 〈第7代編集長・井上進一郎〉
- 1992年のプロ野球、日本シリーズの号。
写真も担当編集者もすごいが、
表紙を横位置にして、
『Number』のロゴも少し縮小してしまった。
よくよく考えた末ではない。その場のノリ。
もちろんマックなんて無い、すべて版下の時代だ。
後に読者から届いたハガキで、
乱暴な言葉でこの表紙を褒められたのが
すごく嬉しかった。 - 〈アートディレクター・石崎健太郎〉
- 『Number』で初めてのNBA特集。
久家靖秀さんがニューヨークの
マジソンスクエアガーデンの特設スタジオで
撮ってくれたチャールズ・バークレーの
表紙用写真があまりにカッコいい。
アートディレクターの石崎健太郎さんと
「表紙に絶対日本語を入れたくない」
と決意したものの、
担当デスクは石橋を叩いて渡れなくする男、
井上進一郎さん(口癖は「いや、しかし」)。
さんざんやり合ったあげく
最後は「うん」と言ってくれた。
表紙にニスを引いて、バークリーの禿頭はテカテカで、
自分が作ったナンバーの表紙の中ではナンバーワン。
雑誌も売れたお陰でその後もNBA特集は続いた。 - 〈編集者・新谷学〉
(つづきます)
2020-07-24-FRI
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8月19日(水)20:00から
中村亮土×真壁伸弥×生島淳×糸井重里
ラグビートークを生中継!
「ラグビー日本代表が語る、
必然で掴んだ大金星。」日本中が熱狂した、
ラグビーワールドカップ2019から1年。
ほぼ日も「にわかファン」として
おおいにたのしませてもらいました。
「Number1000」のトークイベントとして
4月に開催を予定していたラグビートークを
オンライン配信することにしました。
ラグビーワールドカップ2015に出場した
元日本代表の真壁伸弥さんと、
『Number』で数々の文章を書いている
スポーツライターの生島淳さん、
にわかラグビーファンの糸井重里はそのまま。
そして、あらたにスペシャルゲストとして
ラグビーワールドカップ2019に出場した
日本代表の
中村亮土選手(サントリーサンゴリアス)
にも登場いただけることになりました。
生中継を見るためのチケットは
1,100円(税込)、
7月28日(火)午前11時から
販売をはじめます。 -
『Number』1000号と、
特製クリアファイルをセットで販売中!「Number1000」のイベントのために制作した
限定グッズの特製クリアファイルを
『Number』1000号と
セットで販売しています。
人差し指を立てたイチローさんの
表紙が印象的な『Number1000』では、
創刊1000号記念特集として
「ナンバー1の条件」をテーマに、
イチローさんがナンバー1への想いを語る
ロングインタビューが掲載されます。特製クリアファイルは全3種類。
1000冊ある『Number』の表紙から、
「野球」「サッカー」「女性アスリート」の
3つのテーマでわけたクリアファイルを
このイベントのために作りました。
これまでに『Number』の
表紙を飾ったアスリートたちの
生き生きとした表情が並びます。
3つとも、A4サイズの紙がちょうど収まる
220mm×310mmの大きさです。*販売は終了しました。