スポーツ総合雑誌『Number』の
創刊40周年・1000号を記念して、
アスリートが躍動する表紙の展示や
トークライブの生中継を、
Web上でおこなうことにしました。
題して、「ほぼ日」オンラインミュージアム。
1980年から今に至るまで
あらゆるスポーツの瞬間を切り取りつづけ、
アスリートたちの知られざるドラマを
スポーツファンに届けてきた『Number』。
写真を見ただけで記憶が揺さぶられる
表紙の写真と編集部の声が並びます。
いま明かされる「表紙の物語」とは――。
※渋谷パルコ「ほぼ日曜日」での開催は
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため
残念ながら中止となりました。
>「ほぼ日曜日」のページはこちら
- 1990年代中盤のスポーツは、
世界への扉が開かれた頃でした。
メジャーリーグに挑戦して、
トルネード旋風を巻き起こした野茂英雄投手。
「ジョホールバルの歓喜」で
フランスW杯出場を決めたサッカー日本代表。
衛星放送の普及やインターネットの登場などで、
遠い存在だった世界のスポーツが
少しずつ日本でも広まってきました。
- 一人の男が太平洋を渡り、
本場アメリカで奪三振の山を築いている。
ここでは、三振を奪うという行為に
改めて焦点をあてその美しさ、
与えてくれるエクスタシーに身を委ねたい。
プレートに足をかけ、
モーションを終えたその瞬間、
投手たちの力と技と思考が一気に解き放たれ、
そして日本で、アメリカで、
きょうもバットが空を切る――。 - 〈記事より〉
- 「このままでいくと、一体いくつの
タイトルを獲得するのだろう」
打率、盗塁は、もはや当たり前のこととして、
長打力を身につけた1995年は、
本塁打、打点の両タイトルをも
射程圏内にとらえている。
彼が優勝の最大の立役者であることは論をまたない。
「神戸の街の人たちに
少しでも笑顔が戻ってくれたなら」
胴上げ後のビールかけ会場でこう話した、
本拠地をこよなく愛する若き天才打者が
優勝に至る軌跡を振り返る。 - 〈記事より〉
- バルセロナに続いてメダルを獲得した有森裕子。
彼女こそ表紙にふさわしい。
そう思って写真を選び始めたが、
コレというのがない。
一方、現地から戻ってきた部員たちは
カール・ルイスこそ
アトランタ五輪の顔だと言って譲らない。
確かに世界的にはそうだろう、
しかし、『Number』を手に取るのは日本人であり、
有森のインパクトは外せない。
そう言って意見は平行線を辿った。
表紙を選ぶ時は、後悔しないよう
最後の選択は自分がやるべきだと思い、
そうやってきた。
が、作りたい表紙を飾るいい写真がない。
妥協して次善の写真で有森の表紙を作るか、
部員の意見を容れるか。
最後まで迷ったが、結局、ルイスを表紙にした。
結果はほぼ完売(だったと思う)。
他誌のすべてが有森を表紙にした中、
ルイスの顔をアップにした表紙が店頭で目立った。
しかし、今でも思う。
ベストショットさえあったら、と。 - 〈第7代編集長・井上進一郎〉
- イランを下して日本代表がW杯初出場を決めた夜に
現地マレーシアから伝送で届いた
写真の中にあるこの1枚を見て、
迷わず表紙にしようと決めて
『Number』ロゴを白ヌキで置いた時の
気持ち良さは鮮明な記憶として残っています。
このシーンは前半に生まれたゴールで、
写っているのは
真横に駆け抜ける中山選手の咆哮のみ。
決勝ゴールではない。ボールが見えてない。
相手や状況の説明が何もない。
スタジアムが暗くて粒子が荒れている。
それらを差し引いても、表紙はこれしかないね。
とスタッフ(ほぼ)一同が頷いたほどの
全てを跳ね除けるパワーと、
歴史が動く瞬間の強い輝きを放っていました。
選手同様「ゾーン」に入ったような
西山さんの写真の力によって、
日本中が歓喜に沸いたこの日の偉業が
その目撃者たちの記憶に刻み込まれるような
表紙にすることができました。 - 〈アートディレクター・関口聖司〉
- これが本当にラストシーズンになるのか?
その答えは、まだわからない‥‥。
しかし、ひとつだけ確信できるのは、
彼がいまこの時を楽しんでいる、
13回目のプレイオフを
心待ちにしてきたということ。
真の勝者を選ぶプレイオフは、
鮮烈極まると同時に
無上の歓びを得られる最高の舞台だ。
「神」と呼ばれた男が主役を演じ、
輝き続けてきたステージ――。
その名場面にスポットをあてる。 - 〈記事より〉
- 絶対君主が君臨していた、
ありし良き時代は去り、
長く続いた規制秩序は
崩壊へのカウントダウンを始めた。
新盟主となったのは「黒の帝王」。
熱狂的な歓呼の声に迎えられた
新カリスマは疾走する。
旧弊な思想に縛られ、
堕した輩は断罪・追放し、
過去の幻影を葬り去り、
前時代の残滓の一掃を目論む。
新王国に新たな秩序を構築すべく、
燃えたぎるエネルギーが
ラディカルな革命家を駆り立てる。
「黒くぬれ!」と。 - 〈記事より〉
(つづきます)
2020-07-26-SUN
-
8月19日(水)20:00から
中村亮土×真壁伸弥×生島淳×糸井重里
ラグビートークを生中継!
「ラグビー日本代表が語る、
必然で掴んだ大金星。」日本中が熱狂した、
ラグビーワールドカップ2019から1年。
ほぼ日も「にわかファン」として
おおいにたのしませてもらいました。
「Number1000」のトークイベントとして
4月に開催を予定していたラグビートークを
オンライン配信することにしました。
ラグビーワールドカップ2015に出場した
元日本代表の真壁伸弥さんと、
『Number』で数々の文章を書いている
スポーツライターの生島淳さん、
にわかラグビーファンの糸井重里はそのまま。
そして、あらたにスペシャルゲストとして
ラグビーワールドカップ2019に出場した
日本代表の
中村亮土選手(サントリーサンゴリアス)
にも登場いただけることになりました。
生中継を見るためのチケットは
1,100円(税込)、
7月28日(火)午前11時から
販売をはじめます。 -
『Number』1000号と、
特製クリアファイルをセットで販売中!「Number1000」のイベントのために制作した
限定グッズの特製クリアファイルを
『Number』1000号と
セットで販売しています。
人差し指を立てたイチローさんの
表紙が印象的な『Number1000』では、
創刊1000号記念特集として
「ナンバー1の条件」をテーマに、
イチローさんがナンバー1への想いを語る
ロングインタビューが掲載されます。特製クリアファイルは全3種類。
1000冊ある『Number』の表紙から、
「野球」「サッカー」「女性アスリート」の
3つのテーマでわけたクリアファイルを
このイベントのために作りました。
これまでに『Number』の
表紙を飾ったアスリートたちの
生き生きとした表情が並びます。
3つとも、A4サイズの紙がちょうど収まる
220mm×310mmの大きさです。*販売は終了しました。