スポーツ総合雑誌『Number』の
創刊40周年・1000号を記念して、
アスリートが躍動する表紙の展示や
トークライブの生中継を、
Web上でおこなうことにしました。
題して、「ほぼ日」オンラインミュージアム。
1980年から今に至るまで
あらゆるスポーツの瞬間を切り取りつづけ、
アスリートたちの知られざるドラマを
スポーツファンに届けてきた『Number』。
写真を見ただけで記憶が揺さぶられる
表紙の写真と編集部の声が並びます。
いま明かされる「表紙の物語」とは――。
※渋谷パルコ「ほぼ日曜日」での開催は
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため
残念ながら中止となりました。
>「ほぼ日曜日」のページはこちら
- 2006年のドイツワールドカップ、
グループリーグでの惨敗によって
サッカー日本代表は
世界で勝つために転機を迎えました。
イビチャ・オシム監督が就任し、
『Number』にも何度も登場しています。
その一方、野球は世界一の歓喜に沸きました。
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で
2006年、2009年に日本代表が連覇。
ヤンキースの松井秀喜選手は
ワールドシリーズで3本塁打8打点、
日本人選手史上初のMVPを獲得しました。
- 清新な理想を掲げた
「ジーコ・ジャパン」の、あっけない最期――。
われわれは、しばし言葉を失い、
彼らの非力に絶望した。
だが、再び世界の舞台へ乗り込もうとするならば、
この辛い現実から目を背けてはならない。
受け入れ難い現実を
越えていかなければならない。
死の淵に瀕した日本サッカーを、
もう一度、甦らせるためには。 - 〈記事より〉
- サッカー日本代表の新たな監督に、
イビチャ・オシムが就任。
強烈な個性を発揮する指揮官の総力特集を組んだ。
ありきたりのポートレイトの表紙では
インパクトが足りないと思い、
あえてモノクロの顔写真をドアップで使用。
さらに迫力を出すために、
特集タイトルのみを掲載することにした。
アートディレクターの番洋樹君に狙いを伝えると、
その思いを汲んで、見事な表紙に仕上げてくれた。
「スポーツ雑誌に見えない」という声もあったが、
〝オシムの凄味“を
表現することができた表紙で、感慨深い。 - 〈第10代編集長・河野一郎〉
- あれから2年がたった。
そこに見えながら、
つかめなかった五輪のメダル。
その隔たりを、それぞれが胸にしまいこんだ。
海外に挑戦した者、
国内に留まり技を磨く者、
新しい秘密兵器も加わった。
彼女たちはどこまで強くなっただろうか。 - 〈記事より〉
- 2007年4月7日、ヒューストン。
前PRIDE王者は電撃的にUFC移籍を発表した。
稀代の寝技師が突然
オクタゴンに降り立った決断には、
どういう背景があったのか。
また、レスラーがアドバンテージを握り、
柔術家が不利と見られる
金網への対策は十分に進んでいるのか。
疑問は数多い。
全てを明らかにするために、リオに飛んだ。 - 〈記事より〉
- 決勝の相手アメリカには
1次リーグ、準決勝で2連敗。
しかもエース・上野は、
前日に318球も投げていた。
極めて厳しい状況だったが
「絶対勝つ」という強い気持ちは
揺るがなかった。 - 〈記事より〉
- 前年に病で倒れられて
リハビリ中のオシム氏を訪ねオーストリアヘ、
インタビューを行った際の一連の写真。
まず何より元気な姿に安心したのと、
素敵な街並みの中を奥様と並んで写る
夜景のカットなど素晴らしい写真が多く、
表紙になったインタビュー中のカットも、
指の間から覗く鋭い目つきと、
この指のしぐさがとても印象的な写真です。 - 〈アートディレクター・征矢武〉
- 表紙はMLBヤンキースの松井秀喜。
この号は恒例の日本シリーズ特集で、
当然表紙から巻頭まで日ハム対巨人の
日本シリーズを報じる予定でした。
取材班も多数が北海道入りしていましたが、
シリーズはさほど盛り上がらず、
一方海の向こうではヤンキースの松井が大活躍。
ワールドシリーズを制覇しMVPを獲得しました。
特集担当デスクから、
ここは松井の表紙で行ったほうがいいのではと
提案があったものの、
とはいえ、『Number』の通例では
雑誌の半分以上を占める特集と
表紙は連動しているもの。
しかもワールドシリーズの記事は
4Pほどしか用意していない。
表紙を見て松井の特集を期待した読者からすれば、
記事が少しでは期待を裏切ることになるのでは……
と逡巡しました。
しかし日本人初のワールドシリーズMVPの
快挙はやはり表紙で伝えたい。
結局、緊急で記事を10Pに拡大し、
表紙も松井のプレーで行くことを決断。
評判もよく、私の心配は杞憂に終わりました。 - 〈第11代編集長・鳥山靖〉
(つづきます)
2020-07-29-WED
-
8月19日(水)20:00から
中村亮土×真壁伸弥×生島淳×糸井重里
ラグビートークを生中継!
「ラグビー日本代表が語る、
必然で掴んだ大金星。」日本中が熱狂した、
ラグビーワールドカップ2019から1年。
ほぼ日も「にわかファン」として
おおいにたのしませてもらいました。
「Number1000」のトークイベントとして
4月に開催を予定していたラグビートークを
オンライン配信することにしました。
ラグビーワールドカップ2015に出場した
元日本代表の真壁伸弥さんと、
『Number』で数々の文章を書いている
スポーツライターの生島淳さん、
にわかラグビーファンの糸井重里はそのまま。
そして、あらたにスペシャルゲストとして
ラグビーワールドカップ2019に出場した
日本代表の
中村亮土選手(サントリーサンゴリアス)
にも登場いただけることになりました。
生中継を見るためのチケットは
1,100円(税込)、
7月28日(火)午前11時から
販売をはじめます。 -
『Number』1000号と、
特製クリアファイルをセットで販売中!「Number1000」のイベントのために制作した
限定グッズの特製クリアファイルを
『Number』1000号と
セットで販売しています。
人差し指を立てたイチローさんの
表紙が印象的な『Number1000』では、
創刊1000号記念特集として
「ナンバー1の条件」をテーマに、
イチローさんがナンバー1への想いを語る
ロングインタビューが掲載されます。特製クリアファイルは全3種類。
1000冊ある『Number』の表紙から、
「野球」「サッカー」「女性アスリート」の
3つのテーマでわけたクリアファイルを
このイベントのために作りました。
これまでに『Number』の
表紙を飾ったアスリートたちの
生き生きとした表情が並びます。
3つとも、A4サイズの紙がちょうど収まる
220mm×310mmの大きさです。*販売は終了しました。