スポーツ総合雑誌『Number』の
創刊40周年・1000号を記念して、
アスリートが躍動する表紙の展示や
トークライブの生中継を、
Web上でおこなうことにしました。
題して、「ほぼ日」オンラインミュージアム。
1980年から今に至るまで
あらゆるスポーツの瞬間を切り取りつづけ、
アスリートたちの知られざるドラマを
スポーツファンに届けてきた『Number』。
写真を見ただけで記憶が揺さぶられる
表紙の写真と編集部の声が並びます。
いま明かされる「表紙の物語」とは――。
※渋谷パルコ「ほぼ日曜日」での開催は
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため
残念ながら中止となりました。
>「ほぼ日曜日」のページはこちら
- 2018年の大谷翔平選手の
メジャーリーグ「二刀流」デビュー。
2019年に開催された
ラグビーワールドカップ日本大会での
ベスト8進出による盛り上がり。
そして2020年、『Number』が
記念すべき1000号を迎えました。
『Number』創刊号から1000号まで、
もっとも多く表紙に登場した
イチローさんが記念号の表紙も飾りました。
- ご存知二刀流 大谷翔平の、
メジャーデビューを追いかけた号。
投打に衝撃的なデビューを果たしたことは
記憶に新しいが、さて、
この号の表紙を「投打」のどちらで行くのか。
投打2枚写真の組み合わせも考えたが、
2枚写真というのはインパクトに欠ける。
そこで、表紙の紙を2倍の大きさにして折りたたみ、
通常の面には「打」を、
そして折りたたんだ部分には「投」の写真をあしらい、
Number初の「二刀流表紙」を作った。
おかげさまでこの号は売れ行き好調、
雑誌としては異例の重版をかけることができた。 - 〈編集者・瀬尾泰信〉
- イチローが東京ドームでの
メジャーリーグ開幕2連戦し、
後に突然の引退発表。
当初は「プロ野球 平成ルーキー秘話」の
特集を組んでいて、表紙まで決まっていました。
校了直前のサプライズでしたが、
宇賀編集長の決断のもと、
急遽表紙をイチローに差し替え。
わずか2日間で13ページの
巻頭特集を組んだのでした。
不測の事態にウルトラCで
対応できた特集だと思います。 - 〈編集者・高木麻仁〉
- ラグビーワールドカップ2019の
開幕1週間前に発売されたプレビュー特集です。
W杯でも大活躍したリーチマイケル主将を始め、
福岡堅樹、松島幸太朗、姫野和樹の4人が、
ガッチリ肩を組んだ表紙ですが、
実は雑誌校了の2日前に撮影されたものです。
ワールドカップを控え、
過酷な合宿と練習を続ける選手たちの
スケジュールを確保するのは困難で、
なかなか表紙撮影のメドがつかなかったのですが、
奇跡的に4人が集まる機会を確保でき、
その後のジャパンの活躍を予言するような
4人が並び立つ表紙となりました。 - 〈編集者・高木麻仁〉
- 中身はほぼ秋競馬特集なのですが、
ラグビーW杯日本代表のアイルランド撃破を受けて、
急遽、福岡堅樹選手の
劇的なトライシーンを表紙にしました。
試合が終わったのは、最終校了2日前の夜。
「この歴史的な一戦を表紙にしなかったら
『Number』の沽券にかかわる」
という理由をタテに頼み込み、
表紙サシカエを了承してもらった。
特集のラインナップを考える際に、
日本がアイルランドに勝つと
思っていなかった自分を恥じると同時に、
ラグビー日本代表の歴史的快進撃の始まりを
雑誌の表紙として刻印できたうれしさが募りました。
競馬の写真も小さく表紙の左上に入れるという
異例のデザインで進めていたら、
本当に校了ギリギリの時間に
「『Number』の『N』の字が写真で消えてる!」
と営業部から異論が出て、
写真を少し小さくしたのもいい思い出です。
本来は表紙を飾っていただくはずだった武豊さん
(ルメール騎手とのツーショットで
素敵な表紙が出来上がっていました)が、
ライターの片山良三さんを通じて、
「表紙が変わったのはもちろん納得。
次は、競馬が歴史的快挙をやって
表紙を奪ってみたいものです」
とコメントしてくれたのにはジーンときました。 - 〈現編集長・宇賀康之〉
- “ここが最後”と決めて臨んだ、
15人制日本代表としての集大成のワールドカップ。
ドラマチックな激闘を終えた彼の表情は、
一点の曇りもない清々しいものだった。
開幕前の予想外のアクシデント、万感のトライ。
完全燃焼で駆け抜けた日々に迫った。 - 〈記事より〉
- 日本初のスポーツ総合誌として
オギャアと生まれた「ナンバー1」から40年、
雨にも負けず風にも負けず冊数を重ね、
ついに1000号到達です。
雑誌の名前が「数字」なだけに、
1000を刻めた感慨も格別。
表紙の撮影場所は、六本木ヒルズ屋上。
「51」を象ったネックレスを着け、
「ナンバー1」ポーズみたいな東京タワーを
バックに映えるイチローさんが印象的でした。
社史によれば、この雑誌のコンセプトは
「スポーツの世界には人生の種々相がある」
だったそうです。
それに倣って言えば、
人生もスポーツも「まさか」の連続。
現在、新型ウイルスが
世界中で猛威を振るっておりますが、
そんな「まさか」にも負けず、
「面白くて、カッコいい」と
皆様に思ってもらえる雑誌を、
1号1号お届けしていきます。 - 〈現編集長・宇賀康之〉
- 明日からは、
『Number』編集部が選ぶ、
記憶に残る名試合を振り返ります!
(つづきます)
2020-08-01-SAT
-
8月19日(水)20:00から
中村亮土×真壁伸弥×生島淳×糸井重里
ラグビートークを生中継!
「ラグビー日本代表が語る、
必然で掴んだ大金星。」日本中が熱狂した、
ラグビーワールドカップ2019から1年。
ほぼ日も「にわかファン」として
おおいにたのしませてもらいました。
「Number1000」のトークイベントとして
4月に開催を予定していたラグビートークを
オンライン配信することにしました。
ラグビーワールドカップ2015に出場した
元日本代表の真壁伸弥さんと、
『Number』で数々の文章を書いている
スポーツライターの生島淳さん、
にわかラグビーファンの糸井重里はそのまま。
そして、あらたにスペシャルゲストとして
ラグビーワールドカップ2019に出場した
日本代表の
中村亮土選手(サントリーサンゴリアス)
にも登場いただけることになりました。
生中継を見るためのチケットは
1,100円(税込)、
7月28日(火)午前11時から
販売をはじめます。 -
『Number』1000号と、
特製クリアファイルをセットで販売中!「Number1000」のイベントのために制作した
限定グッズの特製クリアファイルを
『Number』1000号と
セットで販売しています。
人差し指を立てたイチローさんの
表紙が印象的な『Number1000』では、
創刊1000号記念特集として
「ナンバー1の条件」をテーマに、
イチローさんがナンバー1への想いを語る
ロングインタビューが掲載されます。特製クリアファイルは全3種類。
1000冊ある『Number』の表紙から、
「野球」「サッカー」「女性アスリート」の
3つのテーマでわけたクリアファイルを
このイベントのために作りました。
これまでに『Number』の
表紙を飾ったアスリートたちの
生き生きとした表情が並びます。
3つとも、A4サイズの紙がちょうど収まる
220mm×310mmの大きさです。*販売は終了しました。