田原総一朗さんのTwitterで
ほぼ日の「ドコノコに大変助けられました」と
書いてくださっているのを見つけました。
ドコノコを‥‥田原さんが?!
驚いた私たちは、田原さんと、
犬のハンナちゃんに会いにいきました。
田原総一朗(たはら そういちろう)
1934年生まれ。
1960年に早稲田大学を卒業、岩波映画製作所に入社。
1964年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に
開局とともに入社。
1977年にフリーになり、
テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」
「サンデープロジェクト」で
テレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。
現在も「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)
「激論!クロスファイア」(BS朝日)の
司会をはじめ、テレビやラジオの出演を多く続ける。
おもな著書に、『日本の戦争』(小学館)
『塀の上を走れ 田原総一朗自伝』(講談社)
『コミュニケーションは正直が9割』(クロスメディアパブリッシング)
『さらば総理 歴代宰相通信簿』(朝日新聞出版)など。
Twitter https://twitter.com/namatahara
YouTubeチャンネル https://onl.sc/Vr4zxwh
公式サイト https://www.taharasoichiro.com/
- ──
- 田原さんとハンナちゃんは
毎日会っていて‥‥。
- 和田
- 父と私、家も近いんです。
- 田原
- ちょうど向かいのマンションでね。
だからハンナもよく
家に来るんですよ。
- 和田
- 朝はたいてい、
父のところにハンナを連れていきます。
父は毎朝9時に起きるので‥‥
- 田原
- 8時40分だよ。
- 和田
- はい(笑)、そうです、8時40分です。
午前中はあまり
仕事を入れないことにしているので、
しぜんと家でそのまま
犬と過ごすことになって。
- ──
- 田原さんがハンナちゃんと散歩している
動画を見たことがあります。
- 田原
- 犬の散歩はよくします。
あとは、お昼もいっしょに食べますよ。
寿司屋にね。
- ──
- お寿司屋さん?
- 和田
- 小さな犬ならオッケーのお店があるんですよ。
ですからいつもそこまで一緒に
散歩がてら歩いて行ったりとか。
- ──
- ‥‥へぇえ。
- 田原
- 写真がありますよ。
- 和田
- これです。
- ──
- えっ‥‥。すごいですね。
- 田原
- 仕事仲間に犬OKな人がいたら、
ハンナもいっしょにお寿司屋さんで
食事したりします。
- ──
- お仕事までも、ハンナちゃんといっしょに。
- 田原
- ぼくはわりに犬は好きなほうなんですよ。
- 和田
- 母は早くに亡くなったんですが、
すごい犬好きでした。
でも父も、やっぱり犬が好きでした。
- 田原
- ぼくは戌年なんですよ。
- ──
- そうなんですね(笑)。
- 田原
- 自分も子どもの頃から犬を飼っていましたが、
娘たちが子ども時代に家で飼っていた犬も、
ぼくはよく散歩にいきましたよ。
- 和田
- これまで我が家にいた犬は、
拾ってきたり、
いつのまにか家にいついた犬だったり、
いろいろで。
- ──
- 田原さんご一家にとって、
犬はどういう存在でしょうか。
- 田原
- ぼくね、犬がいいのはね、
かわいがるでしょ?
そうすると、かわいがられる
反応がいい。
これ、とってもいいことですよね。
- ──
- ああ。
かわいがわれる反応が。
- 田原
- いまだって、
ハンナはぺろぺろ舐めてきますよね。
こうして、
かわいがられる反応がいいから、
みんな犬をかわいがるんだよな。
- ──
- ああ。たしかに考えてみれば、
犬ほどに、
「かわいがられることへの反応」がいい
生きものはないかもしれませんね。
- 田原
- かわいがられるのが、うまいんだ。
- ──
- 田原さんの思い出の中には、
何匹ぐらいの犬がいますか?
- 田原
- 何匹って?
うーん、4匹ぐらいかな。
でもね、こういうふうに、
家の中に一緒に自由にあがるのは、
ハンナがはじめてだね。
- 和田
- ハンナの前の犬までは
庭で放し飼いしていました。
- 田原
- マンションで犬を飼う、というのが
はじめてなんですよ。
それがすこし負担に感じるかな、と
最初は思ってたんだけど。
- 和田
- そうそう。
- 田原
- でも、とくに
かわいがられるのがうまいから。
ね(ハンナちゃんに)。
- 和田
- ふふふ、ねっ。
- 田原
- 娘はハンナが生きがいなんですよ。
ね、ハンナが
生きがいだよね(ハンナちゃんに)。
- 和田
- そうなんです。
私はもうハンナが生きがいになっちゃって。
小学生のころから宝塚の大ファンなんですが、
ハンナが家にやってきてから、
観劇回数が激減しました。
- 田原
- 前は年間100回くらい観てたんですよ。
- ──
- ‥‥えっ! み‥‥3日に1回弱?
- 和田
- それが、いまは月2回ぐらいしか
見なくなりました。
- ──
- 月2回でもすごいです。
- 田原
- 若いころ、宝塚に入ろうとしてたんだよ。
- 和田
- 小学生で宝塚が好きな子は、
たいていそうなんですよ(笑)。
- 田原
- 宝塚を好きになって、
入りたいなんて言うもんだから、
そのときに、野坂さんがね。
- ──
- 野坂昭如さんが。
- 田原
- 野坂さんは妻も娘も宝塚だからね。
習いごとをやるのもかわいそうだし、
受験勉強もあるし、
「無理だ」って言ってくれ、とお願いしたの。
- 和田
- そうしたら、ああいう方なんで、
「よし、おじさんが応援してあげるから、
がんばれ、がんばれ!」
みたいに言われて(笑)。
- 田原
- 「そんなふうに言うなんて
話が違うじゃないか!」
ということになってね。
- 和田
- その場でケンカになってました(笑)。
「話が違うじゃないか!」
「自分だって、好きなことばっかり
やってきたんだろう!!」
「なんだと!」
- ──
- うわぁ、現実まで「朝まで生テレビ!」だ‥‥。
- 田原
- そういえばね、
「朝生(アサナマ)」で、
野坂さんと大島(渚)さんは、
番組が終わってから
殴りあいのケンカになったこともありますよ。
- ──
- うわぁ、あの有名な、
マイクで殴る事件ではなく、また別の。
- 田原
- あのふたりは番組中も
真剣勝負ですけど、
終わってからも真剣だよ。
- ──
- そのとき、田原さんもケンカに参加されましたでしょうか。
- 田原
- いや、ぼくはね、止める。
止めるほう。
- ──
- 止めるほう。‥‥よかったです。
(明日は、田原さんの生きがいについて訊いてみましたよ。つづきます)
2023-06-29-THU