日々のできごとを記してみたり、
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手帳をひらくだけで、
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そこに、おいしいお菓子と心地いい空間があれば、
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気まぐれに更新する「東京甘味手帳」は、
手帳タイムを過ごすのにぴったりな
東京のおいしいもの&お店案内です。

写真:川原崎 宣喜

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page_08 高原の風が吹くジェラート MALGA GELATO

 
暑い。暑い。暑い。
ああー、暑い。
口に出して言うと、よけいに暑い。
わかっているんだけど、言っちゃうんだよなぁ。
ーーピンポーン♪
あれ、チャイムの音。もしかして‥‥。

 
来てくれた。
この暑さをやっつけてくれる、救世主が。

 
ことしの夏は、どこへも遠出ができなかったから
せめてものおたのしみにと、
お取り寄せをしていたんだった。

 
冷凍庫にしまう前に、
ちょっと、のぞき見。

 
石川県の能登から届いた
マルガージェラート。
6種類、ぜんぶ味がちがうんだって。

 
きょうの午後、
あそびにくるあの子と食べよう。
どの味を食べるかで、けんかになりませんように。

 
いまの気持ち、手帳に残しておこうかな。

 
能登半島の高原で育った牛の生乳で
作っているジェラート。
包み紙には、牛のマーク。

 
チョキチョキ切って。

 
発泡スチロールの箱についてた
「冷凍」のシールも、貼っちゃえ。

 
ーーピンポーン♪
わあ、ひさしぶりだねえ。
きょうはね、とってもおいしい
ジェラートがあるんだ。

 
これと、これがいいかな。

 
わあ、きれいな色のソースが入ってる。

 
マスカルポーネチーズの風味に
すこし甘酸っぱいベリーソースが
絶妙にからまりあう。
味わいは濃厚なのに、
ひんやりと、すっきりと、
喉を通り抜けていく。

 
マルガージェラートの「マルガー」は
イタリア語で「山の牧場」という意味らしい。
目をつむれば、青々と広がる牧草地が見えるよう。
涼しい風が吹いてくるような感覚になるのは、
気のせいかしら。

 
ところでそっちも、おいしそうね。
ひとくち、ちょうだい。

 
ピスタチオナッツのつぶつぶ感まで
はっきりと感じられる。
ミルクとブレンドされた、やさしい味。

 
高原の風感じるジェラートと、
いつまでも終わらないおしゃべり。
暑い暑い夏の終わりに、
すてきな1ページができた。

MALGA GELATO
(マルガージェラート)

石川県能登町生まれの柴野大造さんが
2000年にオープンした
牧場直営のジェラートショップ。

奥能登限定生乳を100%使った
「能登プレミアムミルク」や、
能登・珠州の天然塩を使用した「能登の塩」など、
地元の食材や生乳だけを使って作るジェラートが
国内外で話題をよび、
イタリアをはじめとした数々の国際コンテストで
入賞を重ねてきた柴野さん。
現在も世界ジェラート大使の公職を担うなど
世界的なジェラート・マエストロとして
活躍を続けています。

乳製品やフルーツ、野菜はもちろん、
ときには花々やスパイスを組み合わせながら
日々、奥行きある香りを研究しているという
柴野さんのジェラートはどれも、
「これまで食べたことがない」と
思わせてくれる味ばかり。
オンラインショップでは、
6個入りから16個入りまで、
さまざまなセットをお取り寄せできます。

◎ジェラート6個入りセット  3,900円

「パイン・リンゴ・セロリのソルベ」
「マスカルポーネとオレンジバニラ」
「グランピスタチオ」「能登プレミアムミルク」
「能登の塩」「抹茶」と、
人気アイテムを集めた6個入りセット。
どれも、じっくりと味わいたい一品ばかりです。
本文内で掲載したのは
「マスカルポーネとオレンジバニラ」
「グランピスタチオ」です。

MALGA GELATO
(能登本店)

石川県鳳珠郡能登町字瑞穂163-1
営業:11:0017:00
休み:112月の水曜
http://www.malgagelato.com/

「マスカルポーネとオレンジバニラ」のカップの蓋を開けて、きれいな色のソースを見た時のうれしさ。そういえば、クール便で届いた発泡スチロールの蓋を開けるのもワクワクしたものなあ。お取り寄せの醍醐味のひとつは「蓋を開けるうれしさ」かもしれません。

(さて、次回のスイーツは‥‥? どうぞおたのしみにお待ちくださいね。)

2020-08-22-SAT

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