「たくさんのメール、ありがとうございます。 きょうも質問にこたえてまいります! ところであの3人は、 カメラ買ったのかな?」 |
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「冨田がGRちょきん箱を くずしているのを見ました。 小川は買ったようです。 甲野はオリンパスを予約している模様。 いずれまた全員で御披露目しましょう」 |
では菅原さん、ほんじつもよろしく おねがいいたします。 まずは最初の質問です。 |
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冷めてしまう瞬間、たくさんあると思いますよ。 | |||
えっ。菅原さんでも? | |||
もちろん。 そんなときは、写真を撮らなくったって、 いいんですよ。 |
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なんか、せっかくのいい光景なのに、 もったいなくないですか‥‥。 カメラもってるし、 出かけた先だし〜。 |
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そんなことないよ(笑)。 そんなふうにしていたら、 カメラのための人生みたいじゃない? |
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そりゃそうですけどー。 でも大庭さんのように 「撮りたい!」って思ったのに、 カメラを構えたとたん、 冷めちゃうこともありますよ。 |
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そういうときは、きっと、まだ、 撮るタイミングじゃなかったんだと思って、 カメラをおろしちゃって、 いいんですよ。 カメラは横に置いて、その時はしっかりと、 その瞬間を楽しんだほうがいいと、 僕は思うなあ。 |
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そのほうが、心には刻まれそうですね。 でも、つい、ね、もったいないなあって。 |
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たぶん、タイミングはまた来るんだと思います。 それは、そのすぐあとかもしれないし、 しばらく経ってからかもしれないけど。 もしも、いつの日か 同じような瞬間が訪れた時に、 しっかりとゆっくり写してみたらいいんですよ。 |
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はい。 哲学としてはとってもよく理解したんですが、 こんな質問も来ています。 |
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ほら、こういうこともあるわけですよ。 記憶の景色と、 写真の景色がちがってる、という印象がある。 「遠い絵」っていうことは、 じっさいは風景がもっと近くにあるような 気がしていたということですよね。 |
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これはね、どの程度の焦点距離のレンズで 撮影されているかによるんだけれど、 たぶんオガワさんはズームレンズをお使いですよね。 そして、景色を撮るのだから、 広角側で撮られているんじゃないかな。 そのほうが、広く写るので、 ファインダーをのぞいている時には気持ちがいいから。 |
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あるいは液晶画面を見ているとしたら、 じっさいの風景のほうが 気持ちに飛び込んできているでしょうしね。 さて、どうしたら? |
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オガワさんのおっしゃるとおり、 単焦点をおすすめしたいです。 でも手持ちのレンズがズームなら、 50ミリという、標準レンズの画角に固定して 撮影してみて下さい。 ちょっと狭いなと思うかも知れないけど、 そこからズームを動かさずにね。 それで何度か、風景を撮ってみる。 そうすることで、必ず 「印象のようなもの」が写ってくると思いますよ。 |
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とにかくズームに頼らないっていうことですね。 で、先ほどの大庭さんにしても こちらのオガワさんにしても、 撮るときに気持ちが入るかどうかの違いはありつつ、 同じように、撮ったあと、 仕上がりに満足していないんだと思うんです。 それについてなにかアドバイスはありますか。 |
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プリントしてみたらどうかなと思うんです。 家のプリンタでもいいし、 いまはネットプリントっていうのもあるし、 もちろん町の現像ショップや写真店に 持っていってもいいけれど、 まずはプリントしてみると、 ずいぶん印象がかわるものですよ。 さらに上級編としては、 写真店なら、プリントの具合を 調整してくれるから、 出来上がったものをただ受け入れるだけではなくて、 もう少しこんな感じでプリントして欲しいとか、 いろいろとお願いしてプリントしてもらうといいです。 |
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「もっと夕暮れっぽく、暗くしてください」とか? | |||
そうそう。そうしていくと、 きっと少しは好きになれる 写真が出来ると思いますよ。 |
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なるほど。 あっ、風景については こんな質問もきています。 |
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まず大前提として、目で見えているものが カメラで写るかというと、 「全部写りますよ」とは言えません。 もちろんその印象を写すことは出来るのではないかと、 ぼくは思っているわけだけれど。 |
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そうですね、たしかに。 | |||
ただ、今回の質問のような 山並みのうっすらとしたグラデーションであれば、 ちょっとしたテクニックで もしかしたら写るかも? という可能性はありますよ。 |
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それは? | |||
少し暗めに写してみることです。 | |||
これ、機能はあっても じっさいに使っていないひとが多いと思うんですが 露出を「-0.3EV」など すこしずつ暗めにするってことですね。 こないだ買ったぼくの携帯電話のカメラ機能では これがかんたんにできるようになってました。 でも、やったことないんですけど‥‥。 |
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ためしに、やってみてください。 それでどんなふうに変わるかわかっておくと いざというときに使えますから。 |
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はい〜。 次の質問にまいりましょう。 |
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確かに、メガネはとても邪魔です。 | |||
メガネ、邪魔ですか。 ぶつかっちゃうんでしょうね。 どうしてらっしゃるのでしょう。 |
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まず、ファインダー部に ゴム製のアイピースを装着したり、 純正品がない場合は、 自分でゴムを貼り付けたりしています。 |
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あんがい地道な答えでした。 | |||
とにかく、ファインダーを覗くことで 見えることもあるからね、 億劫がらないで、工夫してみて下さい! ニコンには、「F3」というカメラの時代、 ハイアイポイント・モデルという、 眼鏡用じゃないんだけど、 メガネを装着して使用するのにとても具合のいい ファインダーもあったんだけどねえ。 |
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古い話になりました。 もう一問いいでしょうか。 |
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ぼくも見たいです! | |||
そうおっしゃるかと思って 撮影しておきました。 これです。 |
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あはははは。かわいいね。 | |||
撮るときはこうなります。 | |||
一眼レフって大きいから 撮られるときにかたくなっちゃう人も いるんですよね。 ぼくらはそう感じさせないのが仕事なんだけど、 こどもとか撮るときに これ、いいアイデアかもしれないね。 |
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「動眼」については 山下のコンテンツをどうぞ。 ではまた次回! ありがとうございましたー。 |
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(次回につづきます!) |