■ニュース その1■
田島めぐりの旅。
その1の最終回
田島として生きていく。
会津田島から東京・青山へ向かう、
特急きぬ136号4号車。
早朝からほぼ考えなしにスタートした
田島めぐりを経て、
暗い車窓に目を泳がせる男がひとり。
番長、終わりましたね、
2006年オレのニュースその1が。
「ああ、終わったね。
今朝とは気持ちがぜんぜんちがうね。
田島をめぐったことで
自分の立脚点がわかったといいますか。
オレはオレの街から旅立つよ。
オレは田島を満喫した。
そしてオレのブラックホールに
吸い込まれた。
もういいよ。もう懲りた」
そうですね、今日でわりと、田島に、
田島という言葉そのものに
‥‥飽きましたね。
「そう、(我に返ったように)ギャハハハ!
田島に飽きたわ、
田島がありすぎて!
しばらく、田島は禁止だよ、もう!」
どこ見てもどこ見ても田島田島‥‥でしたから。
でも、田島は名前ですから、
そう簡単には逃げられないですね。
「そう、逃げられないね。
どうしようかな、と思ってる。
南会津に変わりゆく
田島の厳しい現状も目のあたりにしたし‥‥」
ええ、番長が東京で油断しているあいだに
田島町役場が南会津町役場へと
変貌を遂げていました。
「そういやオレは、南会津って名字に
なりゃいいんだったな。
でも、南会津より湯島がいいなあ。
湯島、湯沢、湯本‥‥
鬼怒川でもいいよ。
こんにちは、鬼怒川貴男です。
ね! 鬼怒川貴男、ちょっと美形っぽくない?
ビジュアル系みたいだよね」
番長は、よっぽど温泉に寄りたいようなのですが、
このまままっすぐ
青山に戻ってよろしいでしょうか。
「あ、青山って名前はどう?」
いいですね、青山貴男さん。
ちょっとエリート風ですね。
「ほかの地名を口にしただけで、
心が軽くなったよ。
お願い、しばらく鬼怒川でいさせてよ。
自分が鬼怒川だと思うと
ほっとするよ」
は‥‥はははは、
お、おなかいたいです。
「鬼怒川貴男だと
ちょっと姿勢も変わってくるな」
これが鬼怒川の姿勢?
は、ははは‥‥鬼怒川貴男さん、
ご趣味は?
「ん? 趣味?
バイオリン(即答)。
しかし、最初は冗談で言ってたけど
今日はのっけからなんとなく
内省的になってたもんな。
やっぱり、田島をめぐると、
自分について考えちゃうんだね!」
目にするものがすべて
“自分”でしたから、否が応でも考えますね。
とにかく、今日のような計画は、
思いついたら「よし!」で出かけないと
実現できませんね。
「そうなんだよ」
ちょっとでも考えると、
どんな惨状になるか‥‥
「考え出したらできないよ。
田島をめぐるなんてさ、ッハハハ。
でもみんな、おすすめだよ、オレは。
自分の名前をめぐる旅! 」
帰ってきた番長のニュース、
みなさまはどんなふうに
お読みいただきましたでしょうか。
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田島番長帰ってきてくれたんですね!
(くまの子) |
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リアルタイムで見るのは初めてです。
わくわくして待っておりました。
(my) |
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相変わらずの天然突っ走り番長の
男前っぷりに目が離せません。
(どうしん) |
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いくら街中がクリスマスのイルミネーションで光っても、
いくら忘年会のお誘いをお受けしても、
いくら年賀状の販売をしている郵便局の前を通っても、
いくら大河ドラマの最終回に涙しても、
全く年末という気がしていなかったのに、
「ほぼ日」で田島さんの
ニュースの連載が始まったのを見た瞬間に
「あぁもう年末ね!!」
と思ったのはどうしてでしょう。
全ての王道の風物詩を差し置いていつの間に
私にとっていちばん
この季節を感じられる存在になってしまったのでしょう。
ありがとう、田島さん。
おかげで今年も無事年を越せそうです。
(R) |
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またまた番長、とばしてますね。
いいですね。
田んぼ見てニューオリンズってなかなか言えない。
(じぇりー。) |
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今日初めて「オレのニュース」を読みました。
おもしろい!
「2004年の5大ニュース」から
ぶっ通しで読んでいる最中です。
全部読んでからメールしようと思いましたが、
まだ時間が掛かりそうなので、
まずは書いてしまおうと思いました。
オリジナル・ラヴは名前だけ知っていましたが、
田島さんがこんなにおもしろい人とは
全然知りませんでした。
いやー、改めてオリジナル・ラヴの曲を
じっくり聴いてみたくなりました。
(K君のおとうさん) |
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明日から私も堀切を通るときは、
「ホ・リ・キ・リ・ジャンクション!」と
心の中でシャウトすることにします。
(T) |
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毎日、更新が楽しみで仕方がありません。
この旅の行方、気になります。
とりあえず早く何か食べさせてあげてー(祈)
(ar) |
「そういえば、おいしいものが
たくさんありそうな場所だったけど
何も食わなかったね!」
食べたのは、
「おもに牛丼だな」
そこは、悔やまれますね。
ところで、たじ ‥‥じゃなくて鬼怒川番長、
「来年こそはこれを実現!」と
思っていらっしゃることって、ありますか?
「来年はね、なんだかな、
全体的に考えていかなきゃいけない
ってかんじよ」
それは漠然と‥‥
「しすぎ?」
しすぎかと。
今年の「オレのニュース」は
これ1本でいいでしょうか?
「田島めぐりだけで?
どうかな。 あのさ‥‥
行こうよ、リベンジ」
は?
「リベンジだよ、リベンジ。んふふ」
まさか。
「いまは探査機があんまりない時期なんだよね〜。
だから、いまいち動きがないんだけど、
ちょっと前に、ディープインパクトがあったじゃん?
彗星にぶつけて、飛び散った成分を‥‥知らない?」
え‥‥あ、すみません、
一瞬だけうわのそらでした。
「最近の出来事としては、
そのディープインパクトが大きかったんだけどね。
そういえば、冥王星が太陽系から外される時期に
すばる望遠鏡の布施先生が
コメントを書いていらっしゃったなあ」
布施先生、まだいらっしゃるんでしょうか、
すばるに。
「いらっしゃるでしょう。
会いに行こうよ!」
行っちゃいましょうか。
「オレは星が見たい。
満点の星が見たい」
見たいです。
「また雪降ったらどうする?
キャハハ! でも、行っちゃえ!」
次は、全部が順調、がいいですね。
「大丈夫、きっと全部が順調だよ。
最初っからシュノーケルとかつけて
ハワイに降り立とうぜ!」
次のニュースをハワイにフォーカスするに至った
帰り道の番長のようすを、
動画でごらんください。
やがて、鬼怒川番長以下一行は
北千住で電車を乗り換え、
東京の地下鉄に乗ります。
なんだかちょっと
いっぺんに、すごい都会に来た気分です。
「だな!
これから、オレのメジャーデビューが
待ってるかんじだよ」
そろそろ我々の旅はおしまいです。
やっと電車から解放されますよ。
番長、はやく改札に‥‥どうしました?
「あのさあのさ」
はい。
「パスネットなくした」
最後の最後に高額パスネットを紛失です。
田島万古焼制作中はポッケにあったのに‥‥。
最後に駅員さんに軽くしぼられて、
田島めぐりはおしまいです。
*
今日一日、
ずっと雨が降り続けていましたが、
青山に到着したら、
雨はきれいにあがっていました。
あのときと同じパターンです。
でも、かねがねリベンジを
したいと思ってはいました。
あんなに悔しく楽しい思いは、
そうそう忘れることはできませんから。
年明けの「オレのニュース」ロケ時のハワイ島が
晴れますように、
晴れ男晴れ女のみなさま、
どうかどうか力をお貸しいただけますよう。
それから、この「オレのニュース」は、
毎年2004年だの2005年だの銘打っていますが、
一度たりとも、その年のうちに
きちんと終わったためしがありません。
毎回、年をまたいでいますが、
次回の「オレのニュース」掲載は来年の
1月末か2月初旬頃になりそうです。
ではみなさん!
また次のニュースで
お会いしましょう!
どうぞよいお年をお迎えくださいね!
(2006年 オレのニュース その1 おしまい)
special thanks to 室井勝良(勝三窯)
オレのニュース2006
「またまた帰ってきた記念」
プレゼントのおしらせです!
会津田島駅のおみやげ屋さんで
オレのニュース一行が購入した田島ワインを
1名さまにさしあげます。
ご希望の方は、件名を
「オレのニュースプレゼント」として
postman@1101.comまで
メールにてご応募くださいね。
締め切りは2007年1月9日20:00まで。
※プレゼントの受付は終了しました。
当選された方には、「ほぼ日」より
メールでご連絡を差し上げます。
●必ず連絡の取れるメールアドレスからご応募ください。
応募の際、住所やお名前の記入は不要です。
鬼怒川‥‥いやいや、田島番長へのメッセージや
このページの感想など、
お書き添えいただければうれしいです。お待ちしています!
■プレゼント当選発表
田島めぐり一行のおみやげ
「田島ワイン」は
厳正なる抽選の結果、
杉藤さま
がご当選されました。
おめでとうございます!!
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■最近のオリジナル・ラヴ
『東京 飛行』(ポニーキャニオン)
2006年12月6日に発売された、
オリジナル・ラヴの
通算13枚目のアルバムです。
先行シングル「明日の神話」を含む全11曲。
かなりカッコイイ一枚です。
「オレのニュース」を読みながら聴くと、
両方のすごいギャップと、奇妙な一致点を
味わっていただけるのではないかな、と思います。
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