2018/08/23
12:03
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そこから、どんな勉強をして
東大に受かったんでしょう。
「まあ、東大という目標ができて、
単純に勉強する時間が
増えたのもあるんですけど、
ある家庭教師の先生に
出会ったのが大きかったです」
家庭教師の先生。
「すごくおもしろい女の先生で、
もともとは東京の高校で
教師をしていたらしいんですけど、
そのころは岡山で暮らしていて、
ぼくはその先生の家に行って、
勉強を教わったんです」
先生の家に行く。
それ家庭教師というより
塾みたいですね。
「はい、
でも1対1で教えてくれるんです。
逆家庭教師みたいな感じで、
ぼくが通っていました。
看板もなく、
誰にも存在を知られてなくて、
紹介だけで入れる教室だったんです。
先生の家にはキャットショーとかで
世界一になった猫がたくさんいて、
その猫がすごくかわいくて‥‥」
すいません、
ちょっとよくわからないんですけど、
猫?
「はい。猫がいっぱいいました。
本当に不思議な先生でした。
ぼくが東大に行きたい、と言っても、
反対もせず、ぼくに合った
勉強方法で教えてくれましたね。
たとえば現代文の問題があると、
ぼくと一緒に考えながら
答えをだしてくれる。
20分くらいぼくが黙って考えていても、
それに付き合って黙っててくれる。
自分の思考を邪魔されないというか、
ペースを守ってくれました。
みんなにそういう
指導をしていたんではなく、
たぶんぼくの性格を見抜いて、
そういう教え方を
してくれたんだと思います。
それから、単純に基礎力をあげるための
勉強だけでなく、
『センター試験の国語で
満点をとるための勉強法』とか
『東大に受かるための勉強法』
というのを徹底してやってくれました。
目標に対して
完璧なルートで教えてくれて、
しかも無駄がない、みたいな」
その先生、なんなんですか。
「(笑)いや、すごいですよね。
岡山の片田舎に看板も出さずに、
こんな先生がいるんだ、という感じでした。
たとえぼくがE判定であっても、
ぼくは東大以外受けるつもりがなかったので、
『東大に行ける前提で指導してくれた』
というのが
メンタル面でも、とても大きかったです」