ほぼ日刊イトイ新聞

勉強の夏、ゲームの夏。2018

さあ、今年もはじまります!
ほぼ日がお届けする
夏休みの終わりの風物詩といったら、これ!
勉強とゲームの両立をめざす恒例企画
『勉強の夏、ゲームの夏。2018』!
勉強サイドでは、ほぼ日のまわりにいる
「意外に高学歴な人たち」をお呼びして、
勉強や受験のコツを教えていただきます。
一方、ゲームサイドでは、
乗組員がヤングとアダルトの2チームにわかれ、
本気の「ババ抜き」で真剣勝負! 
しかも、最大4台のビデオカメラを使い、
勝負のかけひきを動画で生中継しちゃいます!
あ、そうそう、毎年恒例のシェフこと、
武井がつくる「静岡おでん」は、
すでにいい感じに煮込まれていましたよ。
夜までずっとたのしくやってますので、
ときどきのぞきに来てくださいね。
それでは今日一日、どうぞよろしくお願いします!

今年のゲームサイドは生中継!

再生ボタンを押すと、
すぐに中継がご覧いただけます。

事前に読者からお寄せいただいた
勉強や宿題についての相談に、
ほぼ日のまわりにいる
「意外に高学歴な人たち」が答えます。
ときどき、おでんの様子も。

ご登場予定の講師のみなさん

新谷陽一さん (東京大学の学生・ほぼ日インターン生)
税所篤快さん(国際教育支援NGO「e-Education」創業者)
山内奏人さん(ワンファイナンシャルCEO)
竹之内祥子さん(okatteにしおぎ)
長瀬勝彦さん(経営学者、首都大学東京教授)

2018/08/23 16:25

大学院で出会った、
コモンズ論。

okuno
2018/08/23 16:25

大学院で出会った、
コモンズ論。

okuno
楽しかったからこそ、続けられたんですね。
楽しかったからこそ、修士論文も書けた。

ちなみに
「okatteにしおぎのひみつ」のゆくえは?

「大学院で、コモンズ論に出会って‥‥」

コモンズ論。

「コモンズの悲劇、という考えがあります。
 これは、牧草地など、
 昔の農村にあったような共同管理地で
 それぞれが
 自己利益の最大化するために行動すると、
 たとえば、牧草地の牧草は、
 ぜんぶ食べられて、荒れ地になっちゃう」
 
なるほど。

「そういう考え方があるんですが、
 エリノア・オストロムさんという人が
 そのコモンズ理論で
 ノーベル経済学賞に輝いたんです。
 こむずかしい話は省きますが、
 共有の牧草地でも、うまく管理すれば、
 『タダ乗り』する人を生むことなく
 じょうずに運営できるんだ、って。
 その考え方が、
 いまのシェアの考えに応用できるんです」

当時は、現代的な意味での「シェア」、
つまり「シェアキッチン」と言ったときの
「シェア」が含む意味合いって、
まだ、なかったと思うんですが、なるほど。
時代を超えて応用できる、コモンズ理論。

「そこで、そうか、okatteにしおぎは、
 ちいさなコモンズだと思いました。
 ここでは、いろんな人が、
 いっしょにごはんをつくって食べるという
 目的のもとに、
 お米や野菜という食材だけでなく、
 情報や経験、スキルまで持ち寄ってくれる。
 そうやって回っているんです。
 牧草は、減らない。むしろ増えていきます。
 あたらしい活動が生まれていくんです。
 大学院でコモンズ理論を学んで、
 わたしは、
 okatteにしおぎのそういうところを
 おもしろがっていたんだなあ、と」

なるほど。ただ奪い合うだけの場所には、
誰かが、玉ねぎを、
こんなふうに置いてはいかないですよね。