ちょこっと 潮風ほぼトレイル

sugano

またね、田口くん

2024/03/11 17:50
数ヶ月前、田口くんから
「みちのく潮風トレイルを歩く企画」を
相談されたときは、
永田さんも私もちょっと迷いました。

田口くんは、
ほぼ日のデザイナーとしての業務が
たくさんあります。
自らが主導しているプロジェクトもあります。
支障なくまとまった時間を
空けるというだけで、
本人にかかる負担が
大きいという理由がひとつ。
もうひとつは「道を歩くテキスト中継」が
いったいどういうものになるのかを
うまく想像できなかったからでした。

しかし、みちのく潮風トレイルの
成り立ちを知るうちに、
「歩く」というベーシックな行動で、
その土地々々を身近に感じることが、
わかってきました。

私は、少しだけ田口くんと
行動をともにして、
歩かなくてはわからないことが、
たくさんあることを知りました。

しーんとした道。
おそろしい海鳴り。
野生動物。
おいしい大判焼き。
フレンドリーな地元のみなさん。
寒い寒い夜。

田口くんに
「もう、歩くのはしばらく
やらなくてもいいって感じ?」
と訊くと、彼はこう答えました。

「ぜんぜんやりたい、
いまからでも歩きたい、
このまま1週間のばしていいなら、
歩きつづけて、いつか
みちのく潮風トレイル全行程を歩き抜きたい」
と。

田口くん、おつかれさま。
またあした(笑)、会社でね!

「はい。
ほんとうにありがとうございました!」

そう言って、
大きく手をふって、
田口くんは改札を抜けていきました。