ほぼ日乗組員が1人1冊、古本を買います。

okuno

1990年代半ばの雑誌_002
『STUDIO VOICE』Feb. No.254 (1997)

2021/11/10 16:45
1990年代半ばのカルチャー誌、
2冊めは
1997年の『STUDIO VOCE』です。

From The Darkroom‥‥
ということで写真の特集号ですね。

森山大道さんの巻頭インタビュー、
これ大丈夫なのかなと思うほど
ちっちゃい級数の文字が
大判の誌面にびっしり印刷されていて、
じつに読みごたえあります。

ご自宅でお酒を飲みながら‥‥のよう。
横尾忠則さんが
ADをなさっていた時代の
『流行通信』の話題も出てきてます。

「横尾忠則に毛皮着せて、
ファッションモデルと晴海走らせて(笑)。
篠山が気にして見に来て。
(中略)
全部オリンパス・ペンで撮った(笑)。
プレイボーイの流れみたいなもんやね。
その後、
いっしょにニューヨークに行ったの」

森山さんに
以前インタビューさせていただいたとき
横尾さんと行ったニューヨークで、
横尾さんに
ウォーホルに会いに行かないかって
誘われたのに
「遠慮して断ったんだよ」
「いま思えば、行っておけばよかったよ」
とおっしゃっていましたが、
その直前のエピソードということですね。

インタビューとインタビューがつながる、
そういう瞬間がたまにありますが、
同じ場面を、
まったく別のアングルから見てるような、
独特のおもしろさがあります。

牛腸茂雄さんの紹介記事もありました。

自分が牛腸さんのことを知ったのは
2013年、
写真評論家の飯沢耕太郎さんがまとめた
牛腸さんの
『こども』という写真集なんですが
それよりだいぶ時期が早いです。

記事中には、
1992年の『deja-vu』という雑誌が
「突然のように
牛腸茂雄のすべてに近いことを
教えてくれた」とあります。へえ‥‥。

この雑誌のあとにテレビの特集が続き、
写真集『SELF AND OTHERS』も
復刻されることになった‥‥とのこと。

あ、これ、
さっきが買っていた雑誌かな?

牛腸茂雄さんについて、
ほぼ日でインタビューしている記事は
こちらです。