ほぼ日乗組員が1人1冊、古本を買います。

yae

おどろきの出会いが!

2021/11/10 16:46
よい機会だから一生だいじにする本がほしいわ
…そうだ、豆本にしよう!豆本だいすき!
そう思って訪れたのは、
豆本専門の「呂古書房」さんです。

そこで、出会いました!
いも版画家・香川軍男さんが表紙絵を手がけた
豆本シリーズ「えぞまつ豆本」16冊です。
本を入れるちいさな封筒もついてきました。

小学生の頃、北海道の北見に住んでいたとき、
ご近所に住んでいた香川さんご夫妻と
家族で交流がありました。
放課後、帰り道に遊びに行くと、
お茶とお菓子を出してくださって、
おばさまとおしゃべりをしたものです。
香川さんは部屋の奥にあった机で
いつも作業されていて、
たいへん無口な方でした。

表紙が目に飛び込んできた瞬間に
「あ、香川さんのいも版だ!」と
ひとめでわかったのは、
毎日見て育ったというのもあります。
北見でいちばんおおきい本屋の
福村書店さんが
毎年無料で配っていたカレンダーの絵が
香川さんの版画だったのでした。

500部限定のこのシリーズは
たぶん、有志が集まって作って、
希望者に配られた本だと思います。
ぜいたくだなあと思いましたし、
損得ではなく本をつくる人のよろこびと、
読む人のたのしさがあふれてます。
いい本と出会えましたー!