気仙沼のほぼ日便り

2012年になりました。
あけましておめでとうございます。
暦はあけて早々、ではございますが、
こちらのページでは、昨日に続いて、
年末の気仙沼の町のようすをレポートします。

さて、本題に入る前に、ちょっとお知らせが。
本日、2012年1月1日の
「朝日新聞デジタル版」
ほぼ日が編集したページがひとつ入ってます!
紙の「朝日新聞」のほうにも、
朝日新聞で最高齢の現役記者、
気仙沼支局長の掛園さんと
糸井重里の対談のようすや
ほぼ日の乗組員が
朝日新聞デジタル版の編集を体験する記事も
掲載されていますので、
こちらもぜひご覧くださいね。

後日、ほぼ日でも、
気仙沼支局長との対談のようすを
数回に分けて掲載します。
こちらも、どうぞおたのしみに!

さて、本日日曜日は、
わたしが気仙沼に行くようになってから
あちこちで噂を聞いて、
ぜったいに行ってみたいと思っていた
日曜朝市のことを。

わたしたちが朝市に行ったのは、
クリスマス寒波がやってきた3連休の最終日、
12月25日。
ところで、朝市に行くための3つの方法、
知っていますか?

車のエンジンをかけ、
車をあたためて、
フロントガラスの雪を溶かす。
そのくらい、この日は寒かった!

車のフロントガラスに
きれいな雪の結晶がバッチリついてる
ホワイトクリスマスの朝。
完全な皮膚感覚ですが、
気温は、マイナス3度とかぐらい
だったんじゃないでしょうか。

車を温めて、視界がひらけたら、
いざ、朝市の開催場所、
気仙沼自動車学校の跡地へ。
道路にも昨晩の雪が残っていますからね、
ゆっくりゆっくり安全運転で行きましょう。

わたしたちが到着したのは、
朝の7時ごろ。
朝市としては、もう終盤の時間でしたが、
それでも地元の人でにぎわっていました。
朝市でいちばんたのしいなぁと思うことは
お店の人と言葉を交わしながらのお買いもの。
みかんも、りんごも、量り売り。
しかも一種類じゃなくて、
りんごだけで、6種類、

「一番甘いのどれですかー?」
「これは、甘くて、固いの。こっちはさくっと」

というような会話を交わしながら、
袋いっぱいのりんごは、なんと1000円。
お隣のみかんは何種類あったのかな?
とにかく、製造直売ということもあって
安くて、いっぱい。
しかも、安いだけじゃなくって、
家に帰って、りんごを食べてみたら、
あふれだしそうな蜜がキラキラしてて、
ほんとにおいしかったです。

この朝市は、農家の人々の生活が潤うようにと
1974年から、はじまったもの。
生産者直売の青菜や根菜類などのお野菜や、
りんごやみかんなどの果物をはじめとして
漁業の町、気仙沼ならではの
お魚、ホタテ、牡蠣、などが並びます。
他には、手づくりのお漬物や塩辛や
それから、一度ハマった人は、箸が止まらない
白菜の古漬けと魚のアラを酒粕で煮込んだ、
気仙沼の郷土料理「あざら」のあるお店も。
あったかいコーヒーのお店や
その場で焼きたてをいただける
たい焼きや焼き鳥のお店もありました。

暮れの差し迫ったこの日は、
お正月用の飾りもたくさん。
それぞれのお店に特徴があって、
にぎわいがありました。
もとは、内湾に面する広場で行なわれていましたが
震災後は、場所を移して、海から2kmほどはいった
気仙沼自動車学校の跡地で開催されています。

そうそう、おどろいたことに、
朝市から戻ったら、ホテル近くの駐車場に
メカジキが落ちてました。
いや、落ちてたわけじゃないと思うんですけど
駐車場に、2匹のメカジキが置いてあったんですよね。
こういう光景、他ではなかなか無いなと思って、
メカジキの大きさがわかるように、
西田を縦に並べておきます。

ちなみに、このときの西田の格好は
本人に聞いたところ、とても寒かったそうです。
手袋と帽子を持ってくるのを忘れたことや
スニーカーで行ったことを
かなり後悔していました。
一方、わたくしは、
たいへんな寒がりということもあり、
ヒートテック+ハラマキ+フリース+ダウンに
帽子と手袋、マスク、厚手の靴下、
とどめのスノーブーツという
完全な防寒対策をしていきました。
雪が降っていなくても、
山から降りてくる気仙沼の風は、
強くて冷たいので、
外気から皮膚を覆う小物、
とにかくあるといいですよ。

気仙沼朝市は、毎週日曜日、
朝5時から8時まで開催されています。
(2012年の初市は、来週8日から。)

荘厳な朝日と一緒に、
朝市もたのしんでくださいね。

この日、気仙沼で
他にもはじめて行った場所があるのですが、
それは、また次回に。
(次の更新は、来週の予定です。)