販売情報、おすすめ文具の紹介、みなさんから教わった使い方など、手帳チームのメンバーが、日々さまざまな情報をお届けします。
こんにちは、オカムラです。
このゴールデンウィークは、
「ほぼ日手帳のココが好き!」というテーマで
手帳チームの乗組員が
自分のお気に入りポイントを紹介する記事を
毎日、日替わりでお届けしています。
僕から紹介するのはほぼ日手帳の「方眼」です。
そうです。ほぼ日手帳の色々なページの背景にある、
規則正しく格子状に区切られたマス目のことです。
▲2002年版のほぼ日手帳。方眼が採用されている。
ほぼ日手帳はそのスタート(2002年版)から
「方眼」を採用しています。
ずっと方眼であるといっても、
そのサイズや細かい仕様が年によって変わっています。
この方眼の変遷はほぼ日手帳の歴史そのものと言っても
過言ではないでしょう(個人の感想です)。
最初の2002年版では3mm方眼でした。
翌年の2003年版で4mm方眼になり、
2009年版では3.45mm方眼に、
2010年版からは現在の3.7mm方眼になりました。
方眼のサイズだけ取り上げてみても、
その歴史がうかがえるというものですが、
ここでその他の仕様も含めた方眼の変遷をまとめてみます。
手帳の年 | マス目のサイズ | マス目の数 | 点線の間隔 点/アキ | 線の太さ |
---|---|---|---|---|
2002年版 | 3mm方眼 | 1,353 横33×縦41 | 不明 | 不明 |
2003年版 | 4mm方眼 | 744 横24×縦31 | 0.353mm/0.353mm | 0.05mm |
2004年版 | 4mm方眼 | 720 横24×縦30 | 同上 | 同上 |
2009年版 | 3.45mm方眼 (十字) | 952 横28×縦34 | 0.345mm/0.345mm | 0.05mm |
2010年版 | 3.7mm(一部3.45mm) (十字) | 832 横26×縦32 | 0.416mm/0.324mm | 0.05mm |
(これらの仕様は正確でない場合があります。かんたんに調べたものですし、データを直接参照しているので、印刷されたものとは誤差があります。)
ここでのポイント(というか僕のお気に入りポイント)は、
2009年と2010年の佐藤卓さんによる改良です。
一番印象的だったのは、2009年の改良で、
方眼の点線の交点が十字になったことです。
方眼のタテヨコの先は点線になっているのですが、
その点線の交差する部分が、
ぴったり十字に重なるようになったということです。
▲方眼の点線の交点部分をの模式図。左Aが以前の交点、右Bが2009年以降の交点。交点が十字になっている。
ぼくはデザインの仕事をしてましたから、
この改良にまつわる佐藤卓さんの仕事に
感銘を受けたのでした。
普通に点線で方眼を作ろうとすると、
縦と横の線の長さが違うために、
交差する部分がずれてしまいます。
これをピッタリ十字にしようとすると、
かなり細かい作業が必要になります。
まさに微に入り細に入りといった仕事ぶりです。
ここで、その仕事の一端が分かる記事を紹介します。
その仕事ぶりの一端を感じ取っていただけたらと思います。
・改良ポイント、すべて見せます!
・佐藤卓さんインタビュー「リズムを整えるという仕事」
・ こうなる!「ほぼ日手帳2009」 今、お知らせしたい7つのこと。
さらに、ほぼ日手帳2010に向けて、
この方眼の使い心地を様々な方法で調査して、
細かい調整を行っています。
・「ほぼ日手帳2009方眼座談会」の模様をお届けいたします。
・方眼のサイズ決定!佐藤卓さん×糸井重里ある日の対談。
このような改良が行われて、
現在のほぼ日手帳になっていったのですが、
方眼に関しては、ここで定まった仕様が
現在も受け継がれています。
それでは、明日以降も
ほぼ日手帳ニュースをお楽しみください。