HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN

編んで着て(ときどき)うろちょろするわたし

ニットデザイナー・三國万里子さんが
日々のあれこれを写真と文章でお届けします。
編みものの話はもちろん、洋服のことや
街で見かけた気になるものなど、テーマはさまざま。
三國さんの目を通して世界をのぞくと、
なんでもないことにたのしさを見いだせたり、
ものづくりへの意欲を呼び起こせたりする‥‥かも?
期間限定、毎週火曜と金曜に更新予定です。

三國万里子さんのプロフィール

2018-12-21

もう6、7年前に買ったdosaのドレス。
Paradise Projectというシリーズで、
奄美大島に伝わる泥染めの技法で
染められたシルクが使われています。

シルバーとインディゴ、
どちらの色も気に入っていて、
毎年飽きることなく着続けているのですが、
なぜかこれを着たくなるのはいつも寒い季節で、
あらためて「なぜに」と考えると、
このドレスは一枚で着るには
少々ゴージャスで色っぽすぎる。
それで、ふわっとしたセーターやカーディガンを
上に合わせられる季節に登場することが多い、
ということだと気付きました。

今回はこの2枚のドレスと、
Miknitsの「mangekyou」を組み合わせて
着てみよう、という試みです。
mangekyouの中に、ちょうど同じような
紺と淡いグレーが入っているので、
合うんじゃないかな、と思ったのです。

まずはインディゴのドレスとmangekyou。
スカーフにしたのは同じくdosaのインディゴ染めの布。
もともとパレオ(腰に巻く布)として
デザインされたものですが、
わたしは首に巻いて使っています。

合わせるアクセサリーは大人っぽく、
アール・デコのブラックのバングルと、
ほぼ同じくらいの時代にフランスで作られた、
パールとラピスラズリの指輪。

次はシルバーのドレスとmangekyou。
アクセサリーはフレッシュさを
プラスできるといいな。と、
まずは明るいエメラルドグリーンのバングル。
首から上は白でまとめたくて、
アンティークの白い多連のビーズネックレスに、
とても軽い樹脂でできた
白い水仙の形のイヤリングを合わせました。

さて、わたしはこんなコーディネートを
試してみましたが、
皆さんはどう着ていらっしゃるでしょうね、
mangekyou。
編み上がって、もう着てるよー、という方、
ぜひコーディネートのアイディア、教えてくださいね。