11日目:自転車に乗ってみた


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8/18 11日目

以前は大きいカバンに
正面から向かい合わせになるのが難しかった。
化粧水などがカバンに入っているので、
向かい合わせになって、
作業するのが理想的なのに
角度が難しくそれができなくて、
よく斜め横あたりに座って使っていた。
でも今は、すっ、と
自然に向かい合わせになれる。

カバンと向かい合わせの図

お昼に4人分のタラコスパゲティを作る。
メガネをかけてから、
初めて使う実家の台所だが、
とてもスムーズに動ける。
しその葉の千切りも、ナベのパスタを4皿に
はしで盛り分けることも、問題なし。
使い終わったキッチンバサミを
はし立てにぽん、ともどすこともスッとできる。
夕食にはナスとベーコン炒めを作ったが、
それもスムーズでした。

昼すぎに近所を歩くが、近所の位置関係が
いまだまったく分からない。
駅に向おうとして、逆の方向へ
平気で歩き出してしまう。

児童公園で自転車にのってみる。
はじめは、自転車のうしろを持ってもらい、
さんざん練習をした。(小学生みたいだ)
左右どちらかに寄ってしまい、
方向を逆に補正しようとしても、
その方向にハンドルがまったくまがらない。
「こっち、こっち」と声に出していっても、
がんこにハンドルを向けることができない。
方向をかえる時に、
体が逆の方にかたむいているのではないか、
と気づく。

そこで、行きたい方向に体をかたむけることを
心がければ、少しうまくいく。
うしろの手を離してもらい、自分1人で直線を、
左右の補正をしながら進むことができた。
次は曲がる、という課題。
これが難しい。
直線がいけたから、曲がろうとして、
大きくころんでしまった。
自転車でこんなに大きくころぶというのは、
何年‥‥何十年ぶりだろうか。
慎重に30分くらい練習をかさねてわかったことは、
「曲がる時、体がかたむいてこわいからといって
 スピードをゆるめない」
ということ。
それで、公園の中を右回りに数回、
走り回ることができました。
左に曲がることも、こわごわと、
できるようになった。
とても嬉しい。

以前、車の音と像が、左右に分かれて
ステレオ放送みたいだ、と書いたが、
今はそう感じない。
後ろから来て通り過ぎる車の音と像の方向は、
一致して、スムーズに感じる時がある。
車の像が見えた時に、
少しだけ違和感をもつ時もある。
でも音と像が逆方向という感じではない。

車の音と像の図

ただ、いつも音と像の方向が
一致しているわけではない。
姉の子供たち3人が、
そばにごちゃごちゃといて、
私の名前を誰かが呼んで、
ふっ、と右か左に首を動かすと、
呼んだ子がそこにはいない、ということはある。
首を逆にふっている。

車のように、後ろから音が近づいてくる
→像が見える
→見えた車の像が前に走り去っていく、
という、一連の長い流れがあるときに、
像と音は一致して、
とっさの時には一致しないように思う。

子供が私の右肩をトントントントン、
とずっとたたく。
すると、右肩が左手の見える側にあるように
感じてきた。
昨日は右手側にあったのに。
子供が私の右うでにシールを3枚も貼った。
すると、右うでも、左手側にあるように感じた。
これは慣れてくると、
右手側にあるように感じてきた。
左うでにシールを貼られてしまったら、
左うでは、右手側にあるように感じて、
慣れても同じだった。

今、目の前のかべにとまった蚊を、
右手でしとめました!
行動が確実に順応に向っていると感じられる、
嬉しい出来事です。

実家に来たばかりの時、
鏡の中に入ってしまったようだと、
強く違和感を持っていたが、
今ではこの配置をずいぶん見慣れてしまった。

<ほぼ日より>
だいぶ慣れてきたとはいえ、
自転車の運転をしてみるとは、
川辺さんの探究心にびっくりしました。
気をつけてくださいね!

メガネ越しに見える右手の方と、
そっち側にある肩の存在感が
昨日までは一致していたのに、
ずっと叩かれていたり、シールを貼られたりと
“触感”になると変わってしまうのも、
おもしろいですね。
2007-08-19-SUN