13日目:表参道、ほぼ日事務所へ


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8/20 13日目

目をつぶって、右手で「読」という字を
書いてみる。
いつもの字だ。
次に左手で同じ字を書いてみる。
右手で書いた字を見て、目をつぶり、
右手のまねをして書こうと考えました。
ところが、目を開けると、裏文字を書いている。
(私にはこちらの方が正しく見えるけど。)

午後、電車にのり、表参道へ行く。
イスにすわる。
右がかべ、左には先生が座っている。
そこで、自分の体に意識を向けてみる。
今まで、体の右半身(上体のみ)を
右手側にイメージすると、
左半身はつながらないか、ねじれて、
左手側にイメージしていた。
でもここで初めて、右半身は右手側に、
左半身は左手側に、ねじれていない状態で
イメージすることができた。

横にいる先生にうでをたたかれたとたんに、
くずれたけど。
右手側とは、私の右手が見える方向、
つまり左右反転メガネを通した視界の左側。
そして客観的右側のことです。

昨日と同じに、前を歩いている人に、
自分の体を投影してみる。
さっき電車でしていた、
自分の体をイメージする事を平行して行う。
するとねじれもなく、
右半身、左半身(上体のみ)を
前の人の右半身左半身に重ねることができた。
ずっと、長い時間ではないけれど、
昨日よりも安定している。

駅で友人Yさんと合流する。
合ったとたん、ごっついゴーグルと、
左右反転している目を笑われた。
表参道ヒルズや、通りを、
人をよけながらスイスイ歩く。
と、自分では思っていた。
かなりうまく歩けているはずだと。
しかしYさんは順応しているわりには
よろよろ歩いているね、と言う。
「私、よろよろ歩いているの!?」
と聞くと、
かなり慎重に歩いている感じだと言う。
さらに、回りの人が、
私をよけて歩いていると言う。
そして、回りの人が、結構、
「んっ?」という感じで
私を見ているそうだ。
ショックだ。
知らないということは、
恐ろしい事なのか、幸せな事なのか‥‥。

私、先生、Yさんの3人で
ほぼ日の事務所に遊びに行く。
永田さんが、私の目について、
左右反転してる、目が離れて見えるなどと、
感想を言った後、
「こっちとしては、
 サングラスなんかかけてもらえると、
 見やすいですね」
と、私の目を片手でおおい隠して言う。
失礼な事を言う人だ。
先生が持ってきた、
上下反転、左右反転メガネで
皆が遊ぶかたわら、
大画面で任天堂Wiiのゲームをさせてもらう。
シューティング、マリオ、乗馬、テニス‥‥。
初めて対面するものには、手が逆に動いてしまう。
画面も自分と左右反対に見える。
そういう時には、自分も右手側、
左手側を意識する。
又は自分の右手を視野に入れる。
するとうまくいく。

テニスだったら、
画面にいる自分のキャラクターの体と
私の体のイメージの、右、左が一致する。

テニスゲーム中の図

帰りの電車と渋谷の乗り換えは
通勤ラッシュでたくさんの人。
ここからが、私にとって、
本気の自分運転ゲーム。
前から後ろから、横から斜めから、
来る敵、じゃない、人をよけてよけて前に進む。
必死。

Yさんと先生に家まで送ってもらい、
一息つく。
慣れた家の中では、自分の運転なんて考えずに
自然に歩ける。
部屋で気を抜いて、メールをうちながら、
横のベッドに腰かけようとして、
ベッドをかすめて、
上半身から床にころげ落ちた。
やはり気は抜けない。

<ほぼ日より>


吉村先生(左)と川辺さん(右)

川辺さん、昨日はありがとうございました!
思ったことをそのまま言ってしまう永田の発言、
お許しください。
毎日、川辺さんの原稿を
ことのほか楽しんでいる永田なのです。
それはともかく、楽しんでいただけたようで
よかったです。
ほぼ日乗組員もみんな、貴重な体験でしたと
喜んでいます。


上下反転メガネをつけて腰の引けている永田
2007-08-21-TUE