「しいたけ占い」などで人気の
占い師・作家のしいたけ.さんによる、
ざっくばらんな悩み相談室です。
みなさんからの青春の悩み相談と、
しいたけ.さんのお返事を、
毎回ひとつずつご紹介していきます。
29歳で「反抗期」に
突入して悩んでいます。
送ってくれたひと
いか里芋 29歳 女
1990/3/16生まれ
しいたけ.さんへの相談
29歳で「反抗期」に突入して悩んでいます。
27歳の頃、仕事でなかなか
自分の意見が通らなかった時期に
他人への接し方がひどく雑になってしまいました。
仕事で「すみませんでした」と
私から謝ることが嫌だと感じるときがある。
仲良かった友人と付き合うのが急に面倒になる。
たまに実家に帰省しても家族とあまり話したくない。
父親から「高校生の反抗期みたいだな」と言われました。
確かにそうかもしれない‥‥と妙に納得して
思春期の反抗期の乗り越え方を調べてみましたが、
親に向けた反抗期の説明は沢山あるけど
子供に向けた反抗期の説明は無い‥‥。
このままわがままだけの人間になるのは嫌だけど
素直に人の言うことを聞きたくない自分もいて、
どうしたらいいのか悩んでいます。
私のマイブーム
夜お風呂に入るときに家中の電気全部を消して
真っ暗にして、
コードレスの間接照明ひとつ付けた薄暗い中
お湯に浸かるのにハマっています。
本当は明かりの全くない真っ暗な中
お風呂に入ってみたいけど、怖くて実行できてない。
多分ですね、いか里芋さんの答えは
<私のマイブーム>にあるような気がしました。
いか里芋さんのマイブームは、
電気を消して、真っ暗はさすがに怖いから、
間接照明をひとつつけただけの状態で
お風呂に入ることでしょう?
つまり、いまのいか里芋さんが求めているのは
「強い遮断」という気がするのです。
思春期なり、反抗期は何の目的でやっているのか。
単に大人が気にくわないからとか、
イライラするからだけではないと思うのです。
それは
「いまから私にとって大事な世界観を
作っていくから、
ちょっとお前たちは私のテリトリーの中に
しばらく入ってこないでください」
という遮断でもある。
そして、お風呂は
「禊(みそぎ)の場所」でもあり、
「自分の体についた汚れを落とす場所」
でもある。
だから多分、本当に疲れを感じはじめた人って、
お風呂の入り方が
かなり個性的になってくると思うのです。
この前、ラジオで芸人のずんの飯尾さんが、
すごくストレスが溜まった仕事の帰りには
「服のままシャワーを浴びて、お風呂に入る」
と言っていました(笑)。
そのときは夏だから、水風呂。
外を過ごした服のままでシャワーを浴びると、
すごい爽快感があるみたいです。
「俺、服のまま風呂に入ってるぞ!」
みたいな背徳感と爽快感。
爽快感を感じる行為って、ちょっとだけ
「反社会的」でもあるのですね。
たまにやる夜3時までのゲームとかが
最高に爽快なのも、
いつもは「早く寝なさい!」と怒られる時間だから。
僕は、人というのはやっぱり、
たまには横道に逸れる必要があると思っています。
幸せになるためにも、
また、将来を過ごしていくための
体力と精神力をつけて、
それを長持ちさせるためにも。
だから、いか里芋さんはぜひそのまま
反抗期を開発していってください。
きちんとやる時間がある人は、
きちんとやらない時間も必要だと思います。
もしこれが占いの現場だったら、僕はさらに
「いまの生活の中で一番遮断したい人は誰ですか。
もしくは、いまの生活の中に過去に
強くいか里芋さんを遮断や否定した人に
似た人はいませんか?」
と聞くと思います。
もし、心当たりがあったら、その人との距離感を
無理せずに考えていく時期なのかなぁと思いました。
(明日につづきます)
2020-03-03-TUE