友森 | 都心だし、交通の便もいいので ボランティアもやりやすくなります。 みんな仕事もあるし、 いちいち遠くに行くのは困難です。 近ければ、仕事帰りに来てくれます。 |
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中川 | うちも近いです。行きます。 |
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友森 | じゃあ、ぜひ来てもらって、 まずは猫部屋の掃除と‥‥(笑)。 |
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中川 | やりますよ。 自分の部屋は掃除できないんですけど、 猫部屋はできます。 |
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友森 | わかる。猫の部屋はできるんですよね。 |
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中川 | 猫のためならやります。 |
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友森 | それ、何でしょうね(笑)。 |
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糸井 | ほかにも、お散歩のボランティアもあるし、 動物をあずかるボランティアもある。 時間がない人は、ものを買って応援することもできる。 あとは、ケージのオーナーにもなれるんだよ。 ひとつのケージに、毎月3万円だったっけ? |
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友森 | はい。シェルターの家賃が大変だから、 そこのオーナーになってくれる人も募集しています。 犬のケージが7部屋で、猫が3部屋。 ひと部屋3万円の、 「プチシェルターオーナー」のような形で 協力してくれる人を募っているんです。 すでに、3人くらい決まったんですけどね。 |
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中川 | 3万円なんですね。 うちは、普通に部屋を借りてるから、 ひと部屋ごとにけっこうな金額を 払ってしまっています。 個人だから、仕方がないけど‥‥。 |
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友森 | 大変ですね。 |
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中川 | だから、プチオーナーができるほうが、 よっぽど、いいや。 |
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糸井 | ミグノンのこの計画がうまく行ったら、 またもうひとつ広い所が作れるかもしれない。 |
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中川 | そうですね。 |
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糸井 | たとえば、飼い主のワークショップとか、 訓練師の教室もできる。 |
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中川 | いいですね。 寄付したものをちゃんと正しく使ってくれるかどうか わからないまま寄付してた人もいると思うけど、 「このケージに使っています」とわかって 安心できるのがいいですね。 あとは、気軽にお金を払うことができるのも 大切だと思います。 かわいいグッズを買えば寄付になる、とか。 |
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友森 | かわいいもの、作りたい。 |
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中川 | 作りたいですね。 |
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友森 | 愛護団体というと、なぜか渋いイメージがあるから、 「普通に欲しい」と思えるくらいの かわいいやつがいいです。 |
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糸井 | 友森さんところは、取材が来ると、 くわしい人じゃなくて、逆に ボランティアにはじめて来た人たちが受けたりします。 「何だか知らないけど、楽しいです」なんて答える。 |
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友森 | そのほうが、うちに合ってると思うんです。 動物愛護って、語りだすと、 すごいディープな世界だから、 ついていけなくなるでしょ。 |
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中川 | そう。一度関わったら大変なのかな、というように ハードル上げちゃう。 ライトでいいんだと思います。 |
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糸井 | 薄いつきあい、というのも大切だね。 |
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中川 | それでいいですよね。 「あ、今日は気分がいいから、これ買って帰ろうかな」 くらいのことを、 1人1回やってくれるだけでも違います。 それで、気持ちがあったら、 さらに続けてくれる人もいて、 何匹も助かっていく未来になる。 そう思ってくれれば、それだけで 世の中はまず変わる。 |
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糸井 | 飼っていない人用のおみやげものとかも 作ろうと思ってるんですよ。 |
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中川 | ああ、いいですね。 猫飼いたいけど飼えない人、いますもんね。 |
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友森 | これ、しょこたんが描いた絵ですか? |
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糸井 | うん、そうだよ。いいよね。 |
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中川 | 猫の絵とか、いっぱい描いてます。 |
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友森 | すごーい! | |
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糸井 | この絵は、中川さんが、 猫をいっぱいさわって描いている絵だと いうことがわかる。 |
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友森 | 表情がすごくいいですね。 |
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中川 | 猫はみんな、 顔も骨格も色も違っておもしろいですよね。 最近は、写経気分で、1日1枚猫の絵を描いてて。 |
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糸井 | 写経気分で(笑)。 |
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中川 | スカッとするんです。 |
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友森 | (ブックレットを見て) ああ、この顔の角度はいいね。 猫は、この角度だね。 |
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(つづきます) | ||
写真:小川拓洋 |
みなワン、おひさしぶりじゃ、ワシじゃよ、
動物を飼っていない人もおみやげにできるグッズも |