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スキッパーシャツの「つづき」。
- 〈O2〉チーム
(以下O2)
- 秋冬にデザインいただいた、カットソー素材の
「スキッパーシャツ」がとっても好評でした。
その続編のようなものが、なにか作れないか
加藤さんと宇和川さんにご相談したところ、
たくさんのアイテムを作ることができました。
どうもありがとうございます。
まずは同じ型で「ミモザ」と「ミッドナイトブルー」
という新色を追加していただきました。
- 宇和川
- 前回はたくさんの方に手にとっていただけて、
よかったです。
新色も、「ミモザ」の方はちょっとウキウキというか。
すごくいい色に仕上がったんじゃないかと
思います。襟元もかわいくて。
「ミッドナイトブルー」は引き締まった色なので、
カッコよく着ることもできそうですね。
〈O2〉レディス スキッパーシャツ
- O2
- これからの季節にもぴったりですよね。
早く着たくて、うずうずします。
そして、スキッパーシャツとは別に、
あたらしく布帛(ふはく)のシャツも
作っていただきたいとご相談しました。
布帛のシャツだったら、
ほぼ日の「白いシャツをめぐる旅。」で
たいへん好評だった熊本の「HITOYOSHI」さんに
生産をお願いしたいと思いました。
(HITOYOSHIさんの工場についてはこちら、
社長の吉國さんについてはこちらをどうぞ)
- 加藤
- まずは「HITOYOSHI」さんのサンプルを
見せてもらったときに、
すごくグレードが高くて美しいドレスシャツを
作る技術をお持ちのなのが、ひと目でわかって。
これはせっかくなので、
その技術を生かしてもらおうと思いました。
徹底的にメンズのドレスシャツ仕様に
きちっと縫製してもらったうえで、
ふだん、家で洗濯しながら定番として着れる、
カジュアルなものを目指すのがいいんじゃないか
というのを一緒に考えていきましたね。
- 宇和川
- 「大人のカジュアル」ですよね。
それで、男性のドレスシャツ仕様なんだけど、
女性でもやわらかく着こなせるようなもの、
というのをイメージして、
男女兼用のシャツを2通りのデザインで作りました。
- O2
- それが、タイプライターレギュラーシャツと、
リネンバンドカラーシャツの2型ですね。
ひとつずつ、見ていきましょう。
パリッとしすぎないスタンダード
〈O2〉× HITOYOSHI
ジェンダーレス タイプライターレギュラーシャツ
- O2
- 一見するとオーソドックスな美しさですが、
細部まで本当に工夫が凝らされていますよね。
デザインのポイントをおしえてください。
- 宇和川
- ドレスシャツ仕様でも、襟に関しては
いちばん薄い芯地を使って作っていて、
サイズも小さくしてあるんですよ。
パリッとしすぎてないし、
きゅうくつじゃなくて、
ここがカジュアルに見えるポイントでも
ありますね。
- 加藤
- シャツ全体としては、それなりにハリがあって。
細い糸を使った生地ですけど、打ち込みのいい
格の高いタイプライターという生地なので、
肌触りも肌離れもいいです。
「日曜日のおじさん」みたいに
野暮ったくなることもないですね。
- 宇和川
- この脇の部分も、4ミリぐらいで折り伏せ縫いに
してあるんですけど、
ここまできれいな縫製は、
よほどの手のいい工場さんじゃないとできないので
本当にすごくいいものに仕上がってると思います。
- 加藤
- この縫製でカジュアルに見せることができるっていうのが
本当にすごいことなんですよね。
さっと羽織るだけで決まるシャツ
〈O2〉× HITOYOSHI
ジェンダーレス リネンバンドカラーシャツ
- O2
- こちらもまたすごく品があるのに、
カジュアルにも着こなせそうで、うれしいです。
- 加藤
- こっちはリネン 100%のきれいな生地で、
カジュアルなブランドさんだとコストが高くて
なかなか使えないものですね。
兵庫県の西脇の、風合いを出す技術の高い
繊維工場で加工されてるので、
すごく表情の出やすいいい凹凸感が
あると思います。
- O2
- へぇ。洗いざらしみたいなやわらかい風合いが
自然に出てて、本当にきれいだなと思いました。
- 宇和川
- リネンでもチクチクしないものなので、
肌触りもいいと思いますよ。
ごわつきもなくて。
女性は大きめのサイズを着て、
腕まくりなんかするのもいいと思います。
- O2
- 腕まくりするのはかっこいいですね。
- 加藤
- 襟元にも気を配っていますね。
ペタッと寝かせすぎちゃうと、
ノーカラーシャツみたいになっちゃうので。
あまり高くなりすぎない程度の
細めのきれいなスタンドカラーを
パターンの手法でなんとか立つように、
修正を入れさせてもらいながら作りました。
- 宇和川
- サッと羽織るだけでもカッコよく決まるように
仕上がったなあ、と思います。
リラックスするためのポロシャツ
- O2
- さらに、男性のための
使いやすくてリラックスができる
「ポロシャツ」のデザインも加藤さんにご相談し
作っていただきました。
- 加藤
- そうですね。「リラックス」というお話でしたが、
それでいてシャツのように着れるものを、
提案したいと思って作ったのが、
今回のアイテムです。
〈O2〉メンズ リラックスポロ
- O2
- 男性スタッフの間でも「欲しい!」という
声がたくさん聞かれました。
どんなところがポイントでしょう。
- 加藤
- ポロシャツを着たときにだいたいどこに
困ってしまうかというと、
インして履くのか、上に出したままにしておくのか
というところだと思うんですけど、
このアイテムに関しては、
フライス編みの裾をちょっと引き上げて
ふんわりさせて着るかたちに仕上げました。
ごく細い糸で編んだ品の良いスウェット生地なんで、
見た目はきれいに見えると思います。
- O2
- 全体的なサイズ感も幅がちょっと広めで、
肩が落ち気味になっていて、
ゆったりとしていますね。
- 加藤
- リラックスできるサイズ感に調整しつつ、
あえてボタンの位置を前端ギリギリにつけて
ほどよい開き加減になるよう、計算してつくりました。
なかなかこういったスウェットの生地のポロシャツで
ボタンがひとつのものは、めずらしいと思います。
- O2
- そこがとても特徴的になっていますよね。
- 加藤
- 個人的にはぼくはこれを着てゴルフに行きたいんですよね。
最近のゴルフウェアはかわいくなってきたとはいえ、
こういったものはなかなかないので。
早く着ていきたいなと思ってるんですよ(笑)。
「大人のカジュアル」をたのしむ贅沢
- O2
- どれも、気楽に着ることができるけど、
どこに着て行っても恥ずかしくない。
心地いいけどきれいに見えて、
うれしくなるようなシャツばかりですね。
- 加藤
- 一度着ちゃうと戻れないような、
そういうものに仕上がったんじゃないかと思います。
- 宇和川
- カジュアルシャツをドレス仕様で作って、
なおかつ自分で洗って着るなんていうのは、
本当に大人の贅沢という感じですよね。
定番にして着まわしていただければ、
コーディネートもたのしくなりそう。
- O2
- 自宅で過ごしていても
なんだか気分がよくなりそうですよね。
ありがとうございました!
(次回は、新シリーズ「O2 PANTS」を
紹介します!)