AUTUMN
and WINTER
and ANYTIME

気どりのない上品さと、 やさしいあたたかさ。 tsuki.s 4つの自信作。

tsuki.s

予告08

〈O2〉ではおなじみのブランドとなったtsuki.sですが、
ずっとお取り扱いさせていただいているのは、
上品でじょうぶで、飽きのこない
タイムレスなデザインだからこそ。
着る人の心地よさを考えた素材選びに実直で、
それでいてデザインはかわいらしくてきれい。
妥協のない服作りを続けている姿勢に
信頼を寄せています。
この秋冬もすばらしいアイテムに出会いました。
デザイナーの末永さんが「魂をこめてつくった」という、
まさに“一針入魂”のニットから、
「4色持っている」というお気に入りのハイネックまで、
4つの新作がラインナップ。
秋冬の装いを格上げするアイテムを、
末永さんの言葉とともに紹介します。

末永 津喜子(すえなが つきこ)

糸会社にて編物講師、ニットテキストのデザインを経て、
大手アパレルのニットデザイナーとなる。
2011年に自身のブランド tsuki.s を立ち上げ
現在にいたる。
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――
ことしもtsuki.sの秋冬の新作から、
かわいくすてきに見えて、
しかも着るのにストレスのない服を
セレクトさせていただきました。
末永
どれも思い入れのある、かわいい子たちばかりです。
はじめましての方にはもちろんおすすめしたいですし、
いつもtsuki.sを着てくださっている方にも
新鮮に感じていただけるはず。
実際にわたしが愛用しているものも多くて、
旅行用に普段着におでかけ着にと、
いろいろなシーンで使っています。
――
秋冬の新作をはじめて見せていただいたときから
「かわいい~!」って心うばわれました。
むしろ、着てみてさらにとりこになるというか。
見ても着てもうっとり。
末永
ふふふ、ありがとうございます。
袖をとおしていただくとね、
さらに好きになってもらえるかしら。
――
この秋冬も、
はやくみなさんに届けたいお洋服ばかりです。
さっそく、4つの新作を見ていきましょう。

tsuki.s レディス
ジオメトリックセーター



末永
むかし懐かしい古着のニットからヒントをもらって、
街で着たくなるモード感のあるセーターに仕上げました。
古き良き手編みのセーターをそのまま再現しても、
野暮ったくずっしり重かったりして、
今の気分で着るのに抵抗があるので、
かわいさやレトロな風味は残しつつ、
裾のスリットや幾何学模様でシャープさを加え、
色みは抑えてモノトーンに。
柄も全面に入れると目立ちすぎるので、
ヨークのあたりに収まるようにしました。
 
柄はイチから考えたオリジナルです。
じつはわたし、若いころは編み物の先生をしていて、
編み物雑誌でハンドニットの柄を
つくったりもしていたんですよ。
それで、むかしのパターンや雪柄をモチーフに、
ノスタルジックなぬくもりを感じる
幾何学模様をつくりました。
イタリアの展示会で見た生地だったり、
映画『ALWAYS 三丁目の夕日』に出てくる
子どもたちが着ていたベストの柄だったり、
友人が着ていた古いノルディック柄のニットだったり、
そういう体験が参考になっています。
この編み地を考えているときはほんとに楽しかったなぁ。
幸せな時間でした。
 
素材はメリノウールとバルキーアクリルを混紡したもの。
染色するときの熱によって繊維が収縮して
ふっくらあたたかな風合いになりました。
角のとれたやわらかさがあり、軽いから着やすくもあります。
チクチクしないのも、この素材ならではですね。
柄のところだけtsuki.s定番の強燃糸を使って
ちょっと引き締めた感じを出しつつ、
ふっくらした黒地とメリハリがつくように。
家庭用編み機で編んだ目面はきれいすぎず、
すこしゆらぎのある独特な表情があらわれています。
 
かたちはゆったりしているので、
リラックスして着ていただけます。
下にシャツを入れる余裕もあって。
レディスとして作ったものですが、
男性にも着ていただけるサイズ感です。
ぴったりしたハイネックを下に着てもかわいいと思いますよ。

tsuki.s レディス
ウォームパイルプルオーバー



末永
女性には女性のトレーナー、
そんな思いでつくったプルオーバーです。
トレーナーのデザインって男女差があまりなく、
スポーティさやカジュアルさが前に立つ印象です。
でも、女の人には女の人に合う形がある! 
と思い立ってデザインしました。
襟の切り替えをなくしてシンプルに、
サイドにはスリットを入れたことで、
ぐっと女性らしくなったように思います。
見た目からすると「かなり重そう」って思いました?
でも、めちゃくちゃ軽いんです。
見た感じで想像する重さと
持ったときの軽さのギャップに驚くはず。
 
モコモコとしたブークレの生地じたいかわいいから、
デザインしすぎないようにしました。
シャープな部分も取り入れつつ、着丈もコンパクトに。
前側の襟裏には首元がチクチクしないように
サラサラの天竺生地をつけています。
後ろはリブにして、脱ぎ着が苦にならないように。
デザインとしてもアクセントになりました。
 
袖口もリブにしてきゅっと締まった感じに。
袖をまくってもかわいくなりますよ。
ラフでいいけどちょっと品よくあってほしい。
そんなときにピッタリ合う気分で着ていただけます。

tsuki.s レディス
コットン天竺ハイネック



末永
コットン天竺ハイネックはわたしのイチ押し!
じつはこれ、昨年〈O2〉でもお取り扱いいただいた
ボータイカットソーの素材と同じで、
インラインでも展開していたもの。
気に入りすぎて、4色持っています。
いろいろな場面で役立つし、
いつものTシャツとはちょっとちがう感じになるんです。
ブラウスっぽいというか、きれいめな雰囲気に。
ハイネックもポイントになって、
これ1枚でもアウターのように決まります。

皆さんにお聞きしたいんですが、
TシャツやロンTを1枚で着られますか?
きっと、「二の腕が‥‥」「首もとのシワが‥‥」といった
お悩みがある方もいらっしゃると思います。
わたしもそうです。
上にジャケットを着ていて、本当は暑くて脱ぎたいのに
Tシャツになると恥ずかしいから我慢しているみたいな。
これは1枚で堂々と勝負できます。
 
こんな薄いのを冬に着ても大丈夫? 
と思われるかもしれませんが、
すごく細い糸で編んでギュッとつまっているから、
肌あたりがあたたかくて気もちいい。
ふだんは布帛のシャツに使われるような
イタリア製のしっかりした糸をつかってカットソーにしています。
何度も着ましたが、ほとんど型くずれしませんでしたね。
生地じたいあまり伸びないから、
袖口にタックを入れてちょっとふんわり太くなるように。
すそにはスリットを入れているので、
タックインしなくてもきれいに見えると思います。
 
わたしはこれを作ってから、どんなときも‥‥
それこそ奄美大島でカヤックに乗るときも着ていました(笑)。
首元を隠してくれるから日焼け防止になるし、
下がジーンズでもちょっとよそいきっぽくなる。
上にシャカシャカなアウターを着れば
アウトドアでのアクティビティにも、
スカートに合わせたらドレッシーにもいけちゃいますよ。
旅のおともにぜひ。

tsuki.s レディス
クレープジャージーフレアスカート



末永
このスカートも見た目の重厚感に比べて、
びっくりするくらい軽いです。
ウールにナイロンが入っていて、
布帛のようなジャージー生地だから軽い。
ちなみに、クレープとは梨地のこと。
梨地とは、生地の表面が梨の皮のように
ザラザラした細かいおうとつのある生地です。
和紙のような感じといったらわかりやすいでしょうか。
 
ハリがあって光沢もきれいで、
オリーブもブラックも角度によって
陰影がついて上品に見えます。
高密度に編んでいるので、
透ける感じもありませんから安心してください。
 
そして、ウエストはスパンテレコなので、
上に冬ものを着ても干渉せず、腰まわりはすっきり。
ワンサイズですが、十分な幅のテレコなので、
背の低い方は折っても大丈夫ですし、
背の高い方は
ちょっと腰を落として穿いてもいいと思います。
 
おなかいっぱい食べても、
きつく締まらずやさしくつつんでくれますよ。
たのしくはずむような気分で穿いてみてくださいね。

tsuki.s ジェンダレス
ジオメトリックセーター
¥63,800(税込)

tsuki.s レディス
ウォームパイルプルオーバー
各¥17,600(税込)

tsuki.s レディス
コットン天竺ハイネック
各¥14,300(税込)

tsuki.s レディス
クレープジャージーフレアスカート
各¥29,700(税込)

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