「かさね」のこと。
植物の色で染めたatelier shimuraのストール、
じつはとても使い勝手のいい色なんです。
染めを担当している宏さんは言います。
「植物染料の不思議なところなんですけど、
ふだん頭で考える配色とか
色の掛け合わせっていうものを
超越してるんですよ。
合わないものがないんです、
どんな色の掛け合わせでも」
とくに、ひとつの色で媒染ちがいの色は、
重ねてつけるのもおすすめだそう。
(今回でいうと、玉ねぎを鉄、石灰、明礬と
ことなる媒染で表現したシリーズですね。)
着物でも、色に困った人は
だいたい媒染違いの色を入れればよいのだそう。
「昔から日本には
『かさね』っていう色の見方があります。
『桜がさね』という言葉があるぐらいです。
そして、媒染ちがいでなくとも、
青と黄色のかさねとか、いろんな『かさね』ができます。
重なると色目が変わりますよね。
とくに透かしで重ねると、とてもキレイですよ」
また、atelier shimuraの基調色であるグレーは、
スタイリングにとても重宝する色です。
「断るものがありません。全部合わせられると思います」
と、こんなふうに書いてみましたが、
そもそも植物染料ですし、
自然の素材を使っているこのストール、
「ひとの肌、髪の色」に千差万別あれど、
おなじ自然どうし、ちゃんと似合います。
お好みで、選んでくださいね。