必要最小限の機能をデザインに落とし込んだ、
うんとちいさなミニウォレット。
開くとぱっと全体がひとめで見渡せる、
小さいのに容量たっぷり、
ポケットサイズのハーフウォレット。
そして、大きく開く小銭入れと、
カードやお札がたくさん入るロングウォレット。
ながらく完売となっていた
「entoan(エントアン)」のアイテムが再入荷、
販売を再開することになりました。
entoanは、革という素材に惚れ込み、
丁寧なものづくりを続ける
靴職人の櫻井義浩さんと富澤智晶さん、
ふたりが運営するちいさなブランドです。
本業の、女性向け革靴のオーダーメイドとともに、
キーホルダーやポーチ、
カードケース、バッグ、ルームシューズなど、
「玄関」をキーワードに、
イタリアの革を使ったアイテムを手づくりしています。
財布は、その使い勝手のよさ、
サイズや色をえらべるたのしさで、
すっかりentoanを代表するアイテムになり、
「ほぼ日」においてもロングセラー商品のひとつ。
色もいろいろ(各4色)、そしてミニウォレットには
とくべつな「ブラックのコードバン」もあります。
また、以前は別のタイミングで販売を行なっていた
2色展開のパスケースも同時に並びます。
こちらもイタリアの革を使った製品で、
ちょっとふしぎなかたちと、
縫い目がないデザインが特徴で、
根強いファンが多いアイテムです。
3つの財布と、パスケース。
どのアイテムにも「靴屋さんとしての技術」が、
たっぷり、生かされていますよ。
>予告編はこちら
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「entoan(エントアン)」は、
靴職人の櫻井義浩(さくらい よしひろ)さんが主宰、
同じく靴職人の富澤智晶(とみざわ ちあき)さんとともに
オリジナルデザインで、手づくりの靴をつくる工房です。
セミオーダーの革靴をはじめ、
鞄や小物、最近では家具などにも着手。
素材の良さ、ていねいに仕上げるその技術と
しずかに「もの」と「ひと」をみつめるセンスで
注目を集め、その活動の幅をひろげています。
櫻井さんは1984年生まれ、靴職人。
大学で会計の勉強をするも、卒業を前に進路変更、
ちいさな頃から好きだった「靴」の世界にとびこみました。
エスペランサ靴学院で
基本的な靴づくりをすべて学んだあと、
在学中からアルバイトをしていた靴修理の会社を経て、
クリエイターの独立支援をおこなう
「浅草ものづくり工房」内に「entoan」を設立。
3年間、浅草をベースに活動を続けたのち、
2012年、埼玉県越谷市に工房を移転しました。
富澤さんは高校卒業後、文化服装学院に入学、
ファッショングッズ基礎科で
シューズ、バッグ、帽子、ジュエリーの基礎を学びます。
2、3年生はシューズ科に進学、
3年生の夏にエスペランサ靴学院と合同で行った
靴のファッションショーで櫻井さんと出会いました。
卒業後、婦人靴メーカーに就職し、販売と企画を経験。
そののち、靴のアッパーを作る
製甲職人のもとで1年間働きます。
大量生産ではなく、ひとつひとつ人の手で
ものが生まれる経験と、一流の製甲職人の生きた技術を
学べたことが、富澤さんの転機となったそうです。
やがて櫻井さんの「entoan」が軌道にのり、
仕事が忙しくなってきたことをきっかけに、
富澤さんも正式に参加。
ふたりのチームでのものづくりをはじめ、現在に至ります。
「entoan」では年に数回の展示会をおこなうほか、
工房にショップを併設、
展示と販売をおこなっています。
「entoan」ホームページ
「ほぼ日」2012年のレポート
「ほぼ日」2013年のレポートとじる