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今回、「ほぼ日」で販売する
特別セットにはどんなおかしが入るのですか？

中里

秋にお出しするものなので、
ナッツ系のセットにしました。
お店の定番もふくめ、
５種類入っています。

ひとつめの
「アーモンドとチョコの酵母のスコーン」は、
パンというよりはクッキーのようなスコーンです。

 

酵母だけで膨らませているので、
酵母の風味があります。
中が少ししっとりで、
周りは硬めのギュッとした食感です。

「ヘーゼルナッツとコーヒーのサブレ」は、
今回、初めて作りました。

――

おおーー、新作！

中里

コーヒーとヘーゼルナッツのケーキを食べたときに、
「合うな、おいしいな」と思って作りました（笑）。
サブレは定番の「メープルサブレ」も
セットに入れています。

 

メープルサブレは表面にメープルを塗っていて、
その味がしっかりくる感じ。
ヘーゼルナッツサブレのほうは
生地そのものの味をたのしむ感じです。
ヘーゼルナッツをローストしたものを
パウダー状にして生地に入れているので、
ふんわり甘くてリッチな味わいです。
もともとヘーゼルナッツの生地は
自分の作るものがすごく好きなんです。
毎回、使う分だけローストしているのが、
個人的には「推し」です（笑）。
やっぱり香りが全然違うんですよ。
コーヒーと同じで、挽きたての香りがします。
コーヒーはオーガニックのパウダーを使っています。
粒子が粗めのコーヒーを入れると、
目の細かさに限界があって、
どうしても食感が残っちゃうんです。
なのでパウダーのコーヒーを使っています。

――

「ピーナッツクランチ」もおいしそうです。

中里

ちゃんとピーナッツの味がするものが私は好きなので、
ピーナッツを結構な量、入れています。
濃厚でザックリ！ です。
ちょっと乗せた塩もアクセントです。

もうひとつは「クルミのクッキー」です。
これはごろっとしたものにしたいなと思って。

中里

クルミもごろっと入ってるし、
クッキーとしても型取りすぎないほうが
合うなと思いました。
クルミの断面がきれいなのものも好きなんですけど、
こういう感じ、おいしいですよね（笑）。
この厚みも私は好きです。

――

包装紙のイラストは
いつもきのね堂さんで描かれているZUCKさんが
ほぼ日のオリジナルで
描いてくださることになりました。

中里

いやあ、それ、
私もすごく楽しみにしています。

――

きのね堂さんのイメージに
ぴったりのイラストですもんね。

中里

はい。
いつもZUCKさんが
すてきに描いてくださって。
抽象的に伝えても
きのね堂らしさを捉えてくれるので
ありがたいです。

――

ちなみにきのね堂のおかしは、
何人ぐらいで作っておられるのでしょうか？

中里

全員を合わせると７人くらいです。
お店を開ける日は、接客の1人以外に、
2人か3人で焼いています。

――

お店が休みの日も焼いているんですか？

中里

ずっと焼いてます（笑）。
少ない人は月に4回、
多い人は週に3回来てくれています。
年齢も幅広くて、
26歳から77歳の方までいます。

――

へえー！

中里

みんなから学ぶことがすごくいっぱいあります。
ここに来て、人と働くことに意義を感じています。

――

きのね堂を将来こうしたい、
とか思ったりしますか？

中里

「続けていきたい」ということが一番です。
世の中にはそのために「変えていこう」
ってことが多いのですが、
私はそれはあまり得意じゃなくて。
だからうちは、
代わり映えはあまりしなくても長く続ける、
ということをやっていきたいです。

――

おいしいものが
ずっとあるのはうれしいです。

中里

野菜とかもそうだなと思うんですよ。
見た目は同じでも、
食べて、自分で感じて、選ぶものだから。

――

今日は、お話をうかがって、
中里さんのがんばる姿を応援する人が
たくさんいらっしゃるんだなということも
よくわかりました。

中里

自分では好きだから苦じゃなかったりもします。
でもがんばってると思ってもらえて、
応援してもらえているんだなということは感じます。
スタッフにもすごく助けられています。

――

おかし、楽しみにしています。

中里

ありがとうございます。
今日、すごい喋りました（笑）。

――

ありがとうございます。
うかがっていてとても楽しかったです。