「みなも」の、あさぎ色は
クチナシの硬い実で染めました。
そう、この染めは、
「やさしいタオル」でもおなじみの
ボタニカル・ダイなんです。
古代からある「草木染め」を、
現代の染色技術に取り入れた方法で、
発色がよく、仕上がりがやわらかいのが特長。
単色に見える色ですが、
ここには、ひとの目で見える幅をこえた、
200種もの色素がふくまれています。
ひとの耳の可聴範囲を越えた音が、
音楽の深みや味わいになるのと同じで、
ボタニカル・ダイの製品には、
独特の奥行きと深さがうまれます。
そして、太陽の光を浴びた時や、
夕暮れの仄かなあかりで見た時、
室内でライトに照らされた時と、
刻々と表情を変えてゆきます。

クチナシは、古来より生地の染色や
食物への着色に使われてきた植物。
邪気を払うといわれ、
昔のひとはお守りにもしたそうです。
「クチナシ色って、赤みがかった黄色では?」
はい、じつは、近年、クチナシから
青い色素がつくられることがわかり、
このくびまきの色も、
その方法で抽出をしているんです。
おしゃれで、かつ、個性的。
ふだん着にも、おしゃれ着にも、
合わせやすい色になっています。

約136×136センチの正方形は、
「ほぼ日のくびまき」では初登場のサイズ。
ひろげてみると、からだをすっぽりおおうくらい。
三角に織って、肩からかけると、
たっぷりしたシャツを、一枚羽織る感覚に。
くるくるっと巻けば、
ボリュームたっぷりのストールに。
いままでの「くびまき」とは、
ちょっとちがう、新鮮なサイズ感です。

うんと細い麻の糸で、
しっかり密に織っていますので、
さわると、ハリがあって、すべすべしています。
ギュッとつかむと、ポンと膨らむ。
たたむと、とってもコンパクトになるのに、
広げると、意外なくらいボリュームが出るんですよ。


完売