「海大臣」はことしも当たり年。
おいしい海苔を、たっぷりどうぞ。

ごちそう海苔
海大臣 うだいじん
二〇一八 第一期 夏
7月31日(火)午前11時より
「ほぼ日ストア」で発売!

昨シーズン(2017年)以上のおいしい海苔が
これほどのバリエーションで採れるなんて、
期待はしていても、予想していなかったことでした。

そういえば今年の海苔の入札が始まる前、まだ寒い頃、
林屋海苔店の相沢裕一さんにお目にかかったとき、
「ことしは、ひょっとして、ひょっとしますよ!」
と、にっこにこして話していたのを思い出します。
きっとそれは「まだ内緒だけど、昨年以上にうまい海苔が、
たくさん採れそうですよ」という意味だったのですね。
有明海の漁協から「海大臣」候補の海苔を探すことが
ミッションである相沢さんですから、
何度も何度も有明海に足を運び、
ことしの海苔の生産のようすを、見ていたのでした。

一昨年は「超」がつく不作。
昨年は「久しぶりの」当たり年。
でも今年がどうなるのかは
海苔を育てはじめるときには、だれにもわかりません。
なにしろ海苔は、海を畑にたとえれば、
農作物のようなものです。
天候や海況がわるければ不作にかたむき、
赤潮が発生して被害がおよべば、
おいしい海苔どころか、
全体の生産量が激減することだってあります。
それぞれの生産者のたゆまぬ努力も味に影響します。
冷たい海にボートを走らせて、
1日2回、手入れに行くというだけでも
かなりの労力がかかる仕事なのに、
そのうえ「どうやっておいしくするか」は
それぞれの生産者のかたの育て方によるところが大きい。
そんななか、いろいろな条件がととのって、
さらに、入札で相沢さんががんばってくださったことで
(おいしい海苔は、問屋さんどうしで争奪戦ですからね)、
「有明海の、ばつぐんにうまい海苔」が
ことしの海大臣としてならぶことになりました。

2018年第1期の海苔は、
17種類。

ことしの「海大臣」も、選ぶさいには、
食べ比べて決める「試食選考会」をひらきました。
相沢さんと林屋海苔店のみなさん、
九州の海苔関係者のかたがた、
フードスタイリストの飯島奈美さん、
「ほぼ日」からは糸井重里と担当チームのめんめん、
さらに、糸井重里が好きなおすしやさんである
「はしぐち」さんに協力いただきました。

そもそもおいしい海苔が集まったのだから、
さぞスムースに決まるにちがいない!
‥‥と思ったのはおおまちがい。
というのも「ぜんぶうまい」ものですから、
「ほんとうにこんなにたくさん選んでいいの?」
「落選にしたい海苔なんてないんだけど‥‥」
という迷いが出てしまったのです。
もともと「海大臣は毎年いくつ」という取り決めは
していませんでしたから、協議の結果、
思い切ってことしは「たっぷり」仕入れることにしました。

さらに。
いつもだったら「これはおいしいけれど、
ほかにくらべたら味が物足りないね」という海苔を
「しお加工」するのですけれど、
ことしの「しお」は、もとからそのままで
おいしい海苔を使っています。
(いつにもましてぜいたくです。)
その結果、ことしの海大臣は17種類!
になりました。

ことしの海大臣は、
こんな味です。

  • (01/ひ)
  • 塩味がつよめで、香ばしさの奥に
    やや「にが・あま」な印象があります。
    の複雑な要素が、食べていくうちに
    「じんわりおいしさとなって出てくるね」と評判に。
  • (02/ふ)
  • 秋の海の冷え込みがよかったせいでしょう、
    やわらかく、弾力があり、歯切がいい。
    口どけの軽さとまろやかな味が両立する、
    最高にやわらかい、いい海苔が採れました。
  • (03/み)
  • 食べごたえは「ザクザク・パリパリ」。
    濃い味の海苔だろうな、と想像していると、
    噛むほどに口にひろがるのは、
    やさしい海の香りと、うれしいあまさ!
  • (04/よ)
  • 手に取ったときのやわらかさ、しなやかさ。
    口に入れると、ふわりと海の風が香るようです。
    味の印象は「さっぱり」しているのですけれど、
    噛めば噛むほど、しみじみ「うまいなあ」。
  • (05/い)
  • 手にしたときのかろやかな印象と、
    鼻をくすぐる海のいい香り、口どけのよさ。
    「わあ、口の中でとける!」
    この海苔を食べたとたん、ほぼ全員がそう発言。
  • (06/む)
  • 「まさしく「噛めば噛むほど」。
    食べごたえのあるシャクシャク感がつづき、
    そのなかで、味がだんだん濃くなっていく。
    一同の共通の見解は「ずっと食べていたい」でした。
  • (07/な)
  • 「うまい! ‥‥これ味がついているの?」
    いえ、味はつけていません。
    正真正銘、有明海で育てた海苔そのままです。
    腕のいい生産者がていねいに育てました。
  • (08/や)
  • つよいミネラル感と、魚卵に似たうまみ、
    そして最後に残るのは、ほのかなにがみ。
    今回の海大臣のなかでいちばんの「個性派」。
    料理に使うと、その力をより見せてくれます。
  • (09/こ)
  • 上等で鮮度のいい煎茶のもつうまみに近い味が、
    ほんのすこし、この海苔の中に含まれています。
    また、にがみから入り徐々にあまみに変化していく、
    その印象もまた緑茶的です。
  • (10/と)
  • この海苔を食べたら、きっと外国の料理人たちも、
    これはまさしく海藻だとおどろくはず。
    最初はうす味だと感じるのですけれど、
    そのうちに香りと味、どちらもがきわだってきます。
  • (11/とおあまりひとつ)
  • 噛むとカリッ、バリッ! と気持ちのいい音が。
    海大臣らしい、真っ正直な食べごたえの海苔です。
    厚みのある海苔のイメージそのままに、
    塩味という特徴を強く感じさせる」「濃い」味。
  • (12/とおあまりふたつ)
  • 「ぶさいくだなあ!」って、ひどい言い方ですよね。
    たしかに小穴が多く、でこぼこしていて、
    正直なところ見た目はよくない。
    でも海大臣としては、最高のバランスなんです。
  • (13/とおあまりみっつ)
  • 「焼き立ての、おせんべいみたいだ!」
    そんな評判をとったこの海苔、
    食感がザクザク、パリパリ、
    噛む音がはっきり聞こえそうな、
    そんな厚みとハリがあるんです。
  • (14/しお ひ)
  • うまみが強めで、あまさがやや控えめ。
    ほんのりにがみがありますが、
    味がしっかりしている海苔を
    植物油と天然塩で「しお」加工しました。
  • (15/しお ふ)
  • おいしいけれど、ちょっとクセが強い。
    そんな海大臣候補の海苔をあえて「しお」加工。
    シャクシャク歯切れがよく、
    海のミネラルの、とくに鉄分を感じる海苔です。
  • (番外 ひ)
  • 「第3回 生活のたのしみ展」で先行販売した「番外」。
    海の香りがストレートにとんできて、
    あまみ・うまみがその奥からやってきます。
    食べごたえは、ぱりっ! とはじけるよう。
  • (番外 ふ)
  • こちらも「第3回 生活のたのしみ展」で先行販売。
    サクサクとした歯ごたえのあとにあまみと香りが立ち、
    すっと口のなかで溶けていくのが特徴です。
    食感と味のバランスがよく、塩味はひかえめ。
おまたせしました、「海大臣二〇一八」、
ことしも販売のはこびとなりました。
林屋海苔店の相沢さん、
飯島奈美さん、糸井重里たちが
選考会で決めたことしの海苔はなんと17種類!
いままでにないにぎやかな売り場になりますよ。

1パック30枚入り
4,700(税込・配送手数料別)
2018-07-25-WED
(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN