HOBONICHI meets Steiff
Steiff
ほぼ日

シュタイフってどんなところ? 01

シュタイフサマーに
やってきた!

シュタイフ社とコラボレーションできることになったとき、
わたしたち(ほぼ日)はたいへんよろこんだのですが、
でも、シュタイフが実際にどんな会社なのかは、
あまりよく知りませんでした。
みなさんも、左耳にタグがついたテディベアを
ご覧になったことはあると思いますが、
それ以外のことについては、
あまりご存じないかもしれませんね。
だったら、ということで、ドイツまで見に行ってきました。


ドイツ南部の町、ギンゲンへ

2015年7月、かっこいい紅い電車に乗って、
わたしたちはドイツ南部の町へ向かいました。
そこに、シュタイフの本社があるのです。

目的地が近づいたころ、おお、
左耳にタグがついたテディベアの石像が見えてきましたよ。

着いたのは、ギンゲンという駅。

駅から出てすぐに、道路に赤い足あとが。
くまの足あとみたいだけど、なんだろう?

あ、足あとをたどっていけます。

どうやら、ずっと先までつづいています。

道路標識にくまの顔が。かわいい。
シュタイフ社へ行くにはこっち、ということみたいですね。

標識が示す方向に足あとがつづいています。
そう、なんと、駅からシュタイフ社まで、
くまの足あとがついているんです。
くまがシュタイフ社まで案内してくれるというわけ。
なんだか、ギンゲン全体が、
シュタイフの町という感じがしますね。

あっ、足あとが途切れました。
見上げてみると‥‥。

年に1度のお祭り、シュタイフサマー

空に翩翻とひるがえるシュタイフの旗!

出むかえてくれる、テディベアとゾウ!

そう、ここがシュタイフ社です。
でも、どう見ても社員じゃない人がたくさん‥‥。
お子さまも、いっぱいいます。

実は、この日から3日間は、年に1度開催される、
「シュタイフサマー」と呼ばれるお祭りなのです。
ファンや地元の人たちに感謝を込めて、
会社の敷地を開放して開催しているんですって。

キャラクターのみなさんもたのしそう!

これは、シュタイフ社がスポンサーをつとめる
SuperGTのレーシングカーなんですって。

なんと、こんなものまで。
ここ、ふつうの会社ですよね?

メインステージでは、さまざまなアトラクションが。
大人もこどもも、いっしょにもたのしめる
雰囲気がいいですね。

いろんなぬいぐるみが、わんさか!

もちろん、テディベアをはじめとする、
ぬいぐるみもいっぱいです。

いろんな子がいますねー。

ウォーホール風のテディベア?

これはめずらしい!
木くず? 藁?
何でできているんでしょう?

おお、見たことのあるかたがたが。

スヌーピーにもちゃんと耳タグがついてます。

こちらはお得に買えるコーナー。
ワゴンセールみたいになってます。
みなさんの熱気がすごい!

テディベアのファブリックをつくっている
100年以上の歴史を誇る生地メーカー、
シュタイフシュルテ社のブースです。
テディベア用だけではなくて、
一流ブランドの洋服で使われるような
ファブリックもつくっているんですって。

お腹がすいたときは、
テディベアが経営するレストランへどうぞ。

お買いものや会場めぐりに疲れたら、
木立の陰でゆっくり休めます。
こういうのんびりしたムード、いいなあ。

こんなお祭りが3日間つづきます。
つぎは、シュタイフサマーを訪れた人にとっての
大きなおたのしみの1つ、
ミュージアムをのぞいてみましょう。

© Steiff 2017

これだけ知っておけば、
あなたもシュタイフ通
シュタイフ豆知識

世界で最も長い歴史を誇るぬいぐるみブランド、
「シュタイフ」社の歴史は、
ひとりの女性の手から生まれたものでした。
その女性は、マルガレーテ・シュタイフ。
ドイツ南部の小さな町、ギンゲンで育った彼女は、
フェルト製の洋服や家庭用品を作る
小さなお店を開いていました。
ぬいぐるみが誕生したきっかけは、
1880年に、マルガレーテが甥や姪のために
フェルトで作った「ゾウの針刺し」でした。

かわいらしくてやわらかいゾウの針刺しは、
親戚やお客さんの間で大評判に。
世界最初のぬいぐるみとして迎えられ、
いくつもの動物のぬいぐるみが誕生しました。
そして1902年、今なお世界中で
愛され続けている”永遠のともだち”、
クマのぬいぐるみが誕生します。
本物の毛皮のような素材で作られた、
首と手足が動かせるクマのぬいぐるみは、
作る手間とコストがかかるものでした。
しかし、マルガレーテのモットーである
「子どもには最良のものこそふさわしい」
という思いで、製品化されます。
その後アメリカにわたったクマのぬいぐるみは、
一躍、大ブームを巻き起こします。
今では一般的になった「テディベア」の呼び名も、
アメリカで大流行した頃につけられた愛称です。
当時のアメリカ大統領、セオドア・ルーズベルト氏が
クマ好きとして知られていたことから、
ニックネームの「テディ」を冠して
人々がテディベアと呼ぶようになったそうです。
シュタイフ社のテディベアに人気が出るほど、
世の中にはたくさんの模倣品が現れました。
そこで、シュタイフ社のクマであることが
ひと目でわかるように編み出されたのが
耳につけられたボタンとタグ、
「ボタン・イン・イヤー」。
1904年、まずボタンがクマの左耳に
目印としてつけられ、
その後、「シュタイフ」のロゴが入った
タグもつけられるようになりました。
人々に認知されるにつれて
「ボタン・イン・イヤー」は、
シュタイフ社のトレードマークになり、
アンティーク鑑定の場でも、
「クマのぬいぐるみを見たらまず左耳を見る」と
言われるほど、象徴的なものになりました。
現在、「ボタン・イン・イヤー」のタグとして
取りつけられている耳タグは
大きく分けて3種類あります。
「黄タグ+赤文字」は、定番商品。
「白タグ+赤文字」は、地域や数量限定の限定品。
「白タグ+黒文字」は、復刻版のレプリカ。
「ほぼ日」と「シュタイフ」の
コラボレーションで生まれた手帳カバーとバッグにも、
ボタンとタグが取りつけられています。