ナイスなつかいかたコレクション あのひとの、つかいかた。 001「天童木工」デザイナー 柴山修平さん 見返したときにうれしい「自分のための雑誌」をつくる感覚。

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「ほぼ日手帳」のつかいかたを訊く「あのひとの、つかいかた」。第2回目の「あのひと」は、『エンディングノート』で初監督を務めた砂田麻美さん。1年ほど前には、「映画、エンディングノートが、あまりにもよかったので。」というコンテンツにも登場していただきました。砂田さんが「ほぼ日手帳」をおつかいだと知ったのは、「ほぼ日手帳 2013」の発売日に、「今日発売された ソニア・パークさんのほぼ日手帳、買ってしまった。 4月に皆川明さん版を買ったばかりなのに‥‥。」と、Twitterにてつぶやかれたから(!)。映画監督は、どのように「ほぼ日手帳」をつかっているのでしょうか?さっそく、お話を訊かせていただきました。

エンディングノート 映画、エンディングノートが、あまりにもよかったので。 今日発売されたソニア・パークさんのほぼ日手帳、買ってしまった。4月に皆川明さん版を買ったばかりなのに‥‥。

白いページがあっても、気にならない

2012年の4月から
sonata(ソナタ)ブルー」を
つかっているという砂田さん。
仕事関係のメモはノートにとっているため、
「ほぼ日手帳」に記すのは
主にスケジュールなのだとか。

「もともと、手帳という手帳はもっておらず、
 スケジュールは、月間カレンダーだけで
 管理していました。
 今も、予定が立て込んでいなければ、
 月間カレンダーだけで管理することもあります」

パラパラとめくられていくページを拝見していると、
1日ページにいくつかの予定が書いてあったり
なにも書いておらず真っ白なときもあったり。

「購入するときには、
 『毎日のページを埋めるられるように
  過ごさなければ』と思っていたんですけど、
 実際につかってみると、書き心地がよくて
 白いページがあってもあまり気になりませんね」

砂田さんがつかっている「sonata ブルー」。

1日ページには、予定が書いてあったり、
チケットが貼ってあったり。

白いページも、ちらほらと見られます。

色とりどりのふせんをつかって、頭の中を整理整頓

「毎日必ず持ち歩いている」という
砂田さんの「ほぼ日手帳」のポケットには、
名刺やふせん、切手、チケットなど、
日常的につかうものが入っています。
大きさの異なるふせんがを2つお持ちですが、
どのようにつかい分けているんですか?

「ふせんは、映画の脚本を書く前、
 頭を整理するためのノートにつかっています。
 ふせんに人物や状況を書いて、
 入れ替えたり、書き換えたりしながら
 脚本の流れをイメージして整えていきますね。
 ほんとうはもっといろんな種類のふせんを
 つかうんですけど、
 手帳には最低限のものだけ挟んでいます」

実際に脚本のたたき台につかっているノートには、
いろんな大きさのふせんが色とりどりに
たくさん、そしてきれいに並べられていて、
まさに、砂田さんの頭の中を垣間みたような印象でした。
脚本だけでなく、企画書をつくるときも
思いついたことをどんどん書いていって
必要であればグラフをつくったり、絵も描くんだとか。

「どんなに上手に話すことができても、
 書いてみて、初めて見えてくる矛盾点が
 あるんですよね。
 なので、伝える前にはかならず文章にします。
 一から全部書いて残しておくことは、
 相手の人に対しての安心にもなるとも思っています」

大きさが異なる2種類のふせんを常備。

人物と状況をふせんに書いて、
流れをなんどもなんども考えるそう。
「何年か空いても、
 同じタイトルの同じ話を書いていたりもします(笑)」

砂田さんの手帳のポケットには、
ほかにも、チケットや映画の試写会の案内など、
映画にまつわるものが入っていました。

ストーリーを感じるモノに、惹かれる

監督デビューしたあとから
ちょっとずつお仕事のカタチも変わってきたので、
きちんとした手帳を持とうと思い、
『ほぼ日手帳』をつかいはじめたという砂田さん。
なぜ「ほぼ日手帳」を選んでいただいたのでしょう?

「手帳と映画は全然ちがうものですが、
 『モノをつくってお客さまに届ける』
 という部分では同じですよね。
 なので、同じモノでも
 ただ機械的につくられているモノではなく、
 ちゃんとストーリーや
 つくり手の意志が感じられるモノに惹かれるんです。
 『ほぼ日手帳』にも、きちんと
 ストーリーや意志がこめられていると感じました」

ストーリーをつくるプロの方に
そういっていただけてうれしいです!

「実物をちゃんと見たことがなかったので、
 最終確認をするような気持ちで
 近くのロフトに見に行ったときに、
 手帳のつくられていく映像が流れていたことも、
 最後の一押しになりました」

その映像のBGMが、
『エンディングノート』の主題歌も歌われた
ハナレグミさんだったことも、
グッときたとおっしゃっていました。
好みのものがつながっていく感覚って、
すてきですよね。

映画関係のメモを書き記しているノートは、
方眼ページが手刷りだったり
表紙は布地が貼られていたり、
つくり手の意志を感じるものをつかわれていました。

「布地なので、周りがほつれてきちゃうんですけど、
 それも味になってくるっていうノートなんです」

2013年は、ソニアさんの思いがつまったカバーを

4月に「sonata ブルー」をつかいはじめ、
来年の3月までは使い続ける予定の砂田さん。
新しい手帳はまだ買わない気だったのに、
9月1日に『Hobonichi Planner』の特集ページを見て、
「レッド」をおもわず買ってしまったんだとか。

「来年も『ほぼ日手帳』にしようと思い、
 気に入るようなカバーがあるかな、と
 ページを見に行ったら
 英語版を特集しているページがあって、
 ソニアさんがどう思い、考えて
 手帳やカバーがつくられていったのか、という
 ストーリーがすごくすてきで‥‥。
 買ってしまいました‥‥。
 カバーは、好きな色である『レッド』にしました。
 このきれいな赤の色も、きっと、ソニアさんが
 たくさん見て、考えた結果なんだろうなぁと思います」

「手にとったときには、
 まず、色はもちろん、革の香りに感動しました」

そのモノだけでなく、
つくられてきた過程に目を向けて
想像している砂田さんを見て、
なるほど、こういう人が映画を撮るのか、
と、思わずにはいれませんでした。
そうそう、最後に、大切なことを。
2013年・日本語版の「日々のことば」に、
砂田さんの言葉を掲載させていただきました!
どのページにあるのか、ぜひ探してみてくださいね。

2012-12-26-WED
  • 001「天童木工」デザイナー 柴山修平さん 見返したときにうれしい「自分のための雑誌」をつくる感覚。
  • 001 映画監督 砂田麻美さん  ストーリーを感じるモノが、 そばにあるといううれしさ。
  • 003 丸善丸の内本店 一般書売場 田中大輔さん 気に入った本のフレーズはすかさず記録! 自家製「読む手帳」としてのつかいかた。