[ほぼ日酒店 YOI]今日も乾杯! ほぼ日ペールエール [ほぼ日酒店 YOI]今日も乾杯! ほぼ日ペールエール


写真 写真 写真
新しいグラス、

つくりたくなっちゃた。
ガラス作家 高橋禎彦さん
「なんでもない日、おめでとう。」をテーマにした
オリジナルクラフトビール「ほぼ日ペールエール」。
ほぼ日でゆかりのあるビール好きの方々に
「なんでもない日」をレポートしていただきました。



最初のレポーターはガラス作家の高橋禎彦さん。
いろいろな自作のグラスに注がれたビールと
おいしそうな料理の写真が届きましたよ。
<高橋禎彦さんプロフィール>

1958年東京生まれ、神奈川育ち。

多摩美術大学立体デザイン専攻プロダクトデザイン専修
クラフトデザインコース修了ののち、
同大学立体デザイン専攻研究副手に。
その後ドイツのグラスハウスアムヴァートゥルム工房の
ウード・エーデルマン氏のもとへ。
帰国後、神奈川県相模原市に工房を開設。

空中で竿を回しながら溶けたガラスに息を吹き込み、
遠心力を使って成形していく
「宙吹き」という技法でつくったオブジェやうつわは、
ガラスなのに、とてもやわらかい印象をもち、
内外で高く評価されている。

2011年3月には、東京国立近代美術館工芸館で
大規模な展覧会を開く。
2009年4月~2022年2月まで
多摩美術大学工芸学科で教鞭をとり、
現在は相模湖近くのアトリエで、日々制作をつづけている。
ほぼ日から丁寧な梱包の冷蔵便でビールが届きました。
仕事ちょうどの合間の午後で、気温も高く、
まさに「ビール飲みたいな今日は」という日だったので、
まずは外でまんま一杯いただくことにしました。



まず持ってきたのは僕のつくった定番ビールグラス。
ワインとかを入れて飲んでも良いのですが、
これにはギリギリ一杯にビールを注ぐと
とっても素敵な風景が生まれます。
仕事終わりのガラス屋ですから、
「jack」と呼ばれる手道具でフツーに栓を開けます。
ガラス屋のビールの栓の抜き方は、
いろんなものでオレは開けられるぜ、
っていうのをみんな結構やるみたいで、
定番のjack以外にも
100円ライターみたいなのでやるやり方とか、
歯とか、目が程よく落ち窪んでるアメリカンは
目で開けてる奴もいました。
みんなでワイワイ瓶を開けるときは
そういうどうでもいいネタがいっぱい出てきます。
写真
さて、そんなことを思い出しながらビールを注ぎます。
いっぺんに注ぐと溢れそうになるのでちょっと待って、
落ち着いたらもう一度、を2、3回やると口の部分から
噴火口みたいに泡が盛り上がって
ビアホールみたいになります。
結構柔らかい、いい感じの泡が出るビールですね。
ボディの部分はそうしているうちに
初夏の湿気がまとわりついてなんともいえない質感に。
ちょっと赤みがかったペールエールは
たまらん誘惑を発します。
写真
ぼくはガラスのかたちとか質感を
大事にして作っているのですが、
それが200%発揮するのがこの瞬間です。
ガラスは透明なんで当たり前ですが
モノを入れたときに初めて存在が露わになるのです。
これは体験してほしい。
写真
‥‥と、そっちの自己満足は置いておいて、
一口、といかず数口飲みます。
ああ美味しい。
ビールも状況とかセッティングが大事な気がするけど、
もうこれだけで最高。ラベルを見直すと、
「なんでもない日、おめでとう。」あーそういうことか。



そんな感じで小一時間、
気持ちいい風に吹かれていると、
昨日男爵をもらったことを思い出す。
「これはやっぱりイモが合うかも」
フライパンで焼くイメージで
手っ取り早く皮付きのままスライサーでカットすると、
見た目はまるでポテチ。
「これ揚げたらポテチじゃん」と気が付いてしまったので
そういえばやったことがないポテチ作りをすることに。
そのまんま煽りながら揚げて、
カリッとしたところに
塩・胡椒・庭に生えてる生タイムのみじん切りでシェイク。
写真
写真
「今まで食べた中でいっちゃん美味しい!」が
出来てしまった。いやほんとに。
なんで今まで作らなかったんだろ。
フレッシュハーブのポテチ、最高です。
写真
これと、枝豆と、きゅうりの辛みそマヨ。
これに同梱のヤレヤレエールを合わせることにしました。
グラスは最近のもう一つのビールグラス。
ちょっとゆったりしていて、
使い回しがもう少しありそうなタイプ。
これも色と泡の質感がとっても素敵。
結局これがこの日の晩ごはん。
写真
何気にはじめた
「なんでもない日フェスティバル」の火付けは
ほぼ日ペールエールで、
「一杯飲んだらポテチが作りたくなった」のは
このエールの味わい、ですね。
個人的にはラガーみたいなのは枝豆でエールだと
この油と芋とハーブ、に来たくなる印象です。
ゆっくり飲める味わい、でもあるし、
その割にしつこくない味わいで
とってもフレッシュな印象のビールだと思います。
いやあ、うまかった。来週の分も欲しいなあ。
今度は揚げたイモにディルがたっぷり入った
サワークリームと合わせたい。
写真




次の日。
この日は昼間窯仕事でシャンパングラスを作っていました。
みさきさん(ウチの奥さんです)が用意してくれた
クスクスとクミン風味の肉団子と
野菜をサワークリームとかと食べるやつ。
割とよくやるパターンだけど
名前つけるとしたら何なんだろうか。
写真
これにもほぼ日ペールエールばっちりでした。
クミンとかにもこのエールは合いますね。
グラスも330ccをつぎ切ると丁度良い泡の具合です。
車で帰るアキナちゃんに
グラスを持ってみてもらいましたが、
これでは犬のお預け状態です。
この人は「一緒にビール飲みたい人」の中で
実際とんでもない量のビール飲むガラス屋アシスタントです。
ちなみにうちの奥さんは飲まないので
今日もビール飲んでるのはぼくだけです。すみません。
写真
そして夜一人になってから
「そういえばこれがあった!」と
引っ張り出してきたのがこのグラス。
写真
もしかして一番このビール「らしい」グラスかも。
まだ入れて飲んでみたいグラスは他にもあります。
ちょっと面白くなって
新タイプのスケッチとかも始めてしまいました。
とにかく「なんでもない日」から
いろんなことがはじまるビール、には違いなかったです。
もっと飲みた~い。



でもこの特別な感じが「なんでもない日」を
フェスティバルにするのかも、と思いつつ
楽しませていただきました。フェス終了。
2022年7月9日(土)~7月22日(金)まで
うつわ萬器(北千住店)で展覧会を開催しています。
ビールグラスやコップもごらんいただけますよ。



「高橋禎彦 ガラス展」
会期:2022年7月9日(土)~7月22日(金)

場所:東京都足立区千住4―18-11 うつわ萬器 北千住店

時間:10:00~19:00

会期中無休(最終日16:00まで)



写真