孫泰蔵さんのFacebookの投稿より
(2017年2月19日)
勝手に経済理論の心の師匠と尊敬申し上げている岩井克人先生の2003年のインタビュー。14年も前だが、陳腐化してないどころか、今読んでちょうどいいくらい。興味のある人はぜひ読んでほしい。
・会社はこれからどうなるのか
(ほぼ日刊イトイ新聞)特に第4回で、不況について「資本主義を生み出したおカネは、必然的に資本主義を不安定にするんです。」という言及は、学生時代に聞いてもまったくピンとこなかっただろうが、今になってみるとわかる気がする。
またその後に続く、こちらの一節にはドキッとした。
「いま、30代から40代の日本でもアメリカでも、主流派の流れでほんとに超一流の仕事をしている人たちがいます。『そういう人たちが、これからどうなるかな?』というのには、かなり興味があります。一生懸命、ある意味では世界的なひのき舞台で突っ走る。それはそれですばらしい。だが、そういう人たちも、40歳を過ぎていくと、それまで、いくら抽象的なことをやっていても、いろいろなかたちで、現実の社会に興味を持ちはじめると思うんです。ちょっと年寄り臭い言い方をしますが、そういう人が、どう変身を遂げるか。そのへんには、関心があるんですよ。特に優秀な人たちですから、変化を見てみたい。もちろん、何の影響も受けずにやりつづける人もいるかもしれませんけれど。」
僕は超一流ではまったくないが、まさに40歳を過ぎて現実の社会に興味を持って変身を遂げたという実感があるので、そのことに対して感じ入ることがあった。
(ここで先生がおっしゃってるのは経済学者のことだろうが、経済を探求するという意味では僕も同じ志はもっているつもり)
頑張ろうと思う。