ガラスの「宙吹き」という技法は
紀元前に地中海地方で発明されたもの。
そんな古い技法にもかかわらず、
“個人が、小さな窯で”
つくることができるようになったのは、
1950年代のアメリカで、でした。
いっぽう日本のガラスは明治維新以後、
「瓶」と「板ガラス」という産業に特化し、
工場以外には、ガラスのつくりかたを教える
教育機関もない状態が長く続きます。
つまり、日本のガラスは、
学びたくても学べないものとして、
つい最近まで、歩んできたのでした。
1958年生まれの高橋さんが大学に入った年、
アメリカに遅れること十数年、
多摩美術大学にガラスのコースが誕生します。
そこで学んだ高橋さんは、さらにドイツで修業、
日本にもどって窯をひらきます。
次回から2回にわけてのインタビュー、
どうぞおたのしみに。 |