有賀高俊さん(製作進行)
オダギリジョーさんの若づくりメイクには
こんなエピソードがあったようです。
なるほど、あのヘアスタイルにはそんな秘密が!
有賀さん、ナイスプレー!
中田彰輝さん(特殊メイク)
指摘されなければ分からないくらい、
見事な特殊メイクを見せてくれた中田さん。
主宰する特殊メイクアップ工房「M.E.U」では、
ホラーからSFまで幅広く手がけています。
土井智生さん(仕上担当)
編集・録音作業の取り仕切りなどを担当。
ときにおバカ話で現場で盛り立て、
ときに厳しく、現場をしめる。
土井さんの周りは常に活気で溢れていました。
高橋悠さん(メイキングムービー助手)
小さなビデオカメラ片手に現場の様子を撮影。
終了後「邪魔してすいませんでした」と謝ると、
「ぜんぜん、そんなことなかったよ」と
スタッフの皆さん、優しく言ってくれたそうです。
平野太呂さん(メイキングフォト)
写真集やファッション誌などで活躍する
フォトグラファーの平野さん。
初めての映画現場に2ヶ月以上も付きっきり、
カルチャーショックの連続だったようです。




リリーさんのマネージャーとして『東京タワー』を見続け、
物語のなかにも登場する、BJさん。
映画版ではプロデューサーとしても関わった「いちばんの目撃者」に、
他では聞けない、映画製作のこぼれ話をうかがってきました。
なお、聞き手の「ほぼ日」西本が妙になれなれしいのは、
ふたりが草野球チーム「ヤングジャイアンツ」の
チームメイト同士だからです。あらかじめ、ご了承下さい!





西本 この連載を読んでいる「ほぼ日」読者に
ぜひ注目してもらいたい脇役として、
ホセ・フランキーさん(キャスト:辻修さん)と、
えのもとおさむさん(キャスト:荒川良々さん)という、
リリーさんの元お弟子さんを紹介したいんですが。
BJ そういえばこのあいだホセがね、
試写会に行ったんだけど、
満員で入れなかったと(笑)。
西本 映画の登場人物なのに?(笑)
BJ 受付の人から
ホセ・フランキーさんという方が
いらっしゃったんですけど、
満席でしたので
お帰りになられましたって(笑)。
西本 プロのイラストレーターとして
ひとり立ちしてるのに?(笑)
BJ でも、ホセらしい話でしょ?
だから、まだホセは映画を観てないんです。
西本 ホセさんて、たしか結婚されたときに
フランキー名を襲名したんですよね、
BJ 現在は「ホセ・フランキー」という名で
イラストレーターをしていますけど、
それまでは「オズマ幹久」という
ペンネームでした。
西本 『巨人の星』の「オズマ」のもじりで(笑)。
BJ もともとは「ホセタイシュウ」。
のちに「新・ホセタイシュウ」に。
西本 ああ、人に歴史あり(笑)。
BJ オズマを襲名するときにも、
「オズマ幹久」と
「オズマちずる」と「オズマ八郎」、
どれがいいかとリリーに言われて、
ホセは、必死に字画とか調べて、
「ミキヒサでお願いします!」と(笑)。
西本 えのもとさんは、観たんですかね?
BJ えのもとさんも
まだ観てないと思います。
西本 えのもとさんこそ、この映画には
けっこう出てくるじゃないですか。
BJ 本人はすごく生真面目というか
温厚な人なんですけど‥‥
完全に肩幅がないですからね、えのもとさんは。
西本 いやいやいや、
そこ、「真面目で温厚だ」ってことと
ぜんぜん関係ないじゃないですか!(笑)
BJ 誰よりもリリーと長くいる人ですから。
えのもとさんの何がすごいかっていったら、
リリーいわく、
「えのもとは、20年ぐらい自分の近くにいるのに
 俺の影響を、一切受けていない」と。
西本 わはははは(笑)。
BJ 「えのもとおさむ」っていうのも
地味にペンネームなんですよ。
確か、リリーと出会った頃に、
ドラマ『教師びんびん物語』が流行っていたとかで。
西本 「えのもとーっ!」(笑)。
BJ でも、本人は
「えのもと」を気に入っているようで、
「フランキー」襲名の話を丁重にお断りしたり、
リリーが他の名前を提案しても
すべて却下しますから。
陰で僕らは、えのもとさんのことを
別名「スネーク」と呼んで、日々恐れています。
西本 すごいなぁ(笑)。
BJ でも、えのもとさんのシブいところは、
オカンの月命日に、ひとりでこっそり、
お寺にお線香あげに行ってたり。
西本 ああ‥‥それはもう美学ですね。
BJ 僕らには言わないんですよ。
後からそのことを住職から伺って、
リリーも、
「えのもとは、シブいな‥‥」って。
西本 だから、試写会に呼ばれてないよ、
なんてことも言わない。
BJ ですね。「えのもとイズム」としては
試写会ではないでしょう。
西本 というと?
BJ やはり一人の観客として、
ちゃんとチケット買ってみたいな美学がね。
たぶん‥‥。
西本 登場人物なのに‥‥美学だなぁ。
BJ 『東京タワー』のもうひとつの楽しみかたとして
このふたりにも注目してほしいですね。
               
<つづきます>

2007-04-02-MON


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