いちばん若かった社員のスタッフは、いま 「笑っていいとも!」の チーフプロデューサーになってます。 |
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そうです、そうです。 | |
大出世だね(笑)。 | |
よく出演もしてくれました。だから彼は、 「お願いですから、自分が出てるところは DVDで使わないでください」 と言ってきました。 |
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あ、そりゃそうだ。 | |
いまの「いいとも!」のディレクターやADは、 驚くでしょうね。 「こんなことしてたよ」って、見せたら。 |
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「昔、あいつ、裸踊りしたんだ」 みたいなことですね。 |
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「はだかでかがく」というコーナーでは、 マジで裸踊りしてたから(笑)。 でも、屯田兵を経験したことは ほかのいろんな人にとっても よかったと思うんです。 |
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徴兵制は、アリですねぇ。 何というのかな‥‥つまり、 クリエイティブ徴兵。 |
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一同: | (爆笑) |
徴兵された屯田兵が スタッフルームに集まって、 テラスでよくバーベキューをやってました。 何かあるとバーベキュー(笑)。 バーベキュー当日は 近所に手土産を持っていって、 「今日、バーベキューやります。 うるさくなってすいません」 って挨拶してまわりました。 |
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怒られてたのよ、よく。 | |
そのへんの話は、 いちいちいいですね(笑)。 |
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買い出しも、みんなで行くんです。 | |
そこは仕事をストップしてもいいんだよね? | |
いいの、いいの。 | |
それが仕事です。延長です。 | |
スタッフのなかには、必ず バーベキューを焼く才能のある人がいるわけ。 「僕は家事できます」という テバちゃんって男の子もいたね。 教えれば器用に何でもできたから、 私がいないときは彼が鍋を作ってました。 |
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あいつは本当にスタッフルームに 住んでたなぁ。 彼はその後、阪神大震災のときに 取材チームとして行ったんですけれども、 炊き出し役をやっていました。 ものすごく重宝されてましたね。 |
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一度屯田兵の徴兵を経験した人が‥‥ | |
彼はいま和歌山かどこかで、 ペンションをやってるらしいです。 |
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すごい! そういう人生になったんだ。 | |
うん、すごく合ってると思う。 | |
桜井さんは、そういった 屯田兵型のプロデュースが もともと心の中にあった人なんですか? |
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自然にそうなっちゃうんだよね。 「カノッサの屈辱」のときもよく ご飯炊いて食べてたし‥‥。 なんでそうなっちゃうのかなぁ、と 改めて考えますと、 私は編集もしないし、 音効さんのように夜中じゅう 作業ができるわけでもないから、 「ご飯作るぐらいなら何かしましょう」 という、そんなことが動機じゃないでしょうか。 |
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プロデューサーとしての仕事は もちろんあるけど、そのほかに 「私のできることって何?」 ということですね。 そのへんの気分というのは、 僕らの会社もよく「文化祭みたいですね」って 言われるんですけど、同じですね。 |
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同じですね。 | |
しかし、いわゆる戦術というものは ロジスティクスが第一です。 ロジスティクスの部分を しっかりさせてくれたのも、桜井さんです。 |
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しかも、それはやっぱり‥‥ | |
勧進帳を読んでたんだ、と(笑)。 | |
片方で勧進帳を読みつつ、 もう一方の戦術‥‥つまり、 どんな大戦を思っても 荒野を行くのに必要なのは メシですよ。メシ。 ダイニング部隊ね。 |
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いや、そのとおりですね。 桜井さんは、責められたくないわけですよね、 余計な人たちに。 |
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そうそう。 | |
桜井さんの世代の人は、 よけいな教養をもっていたりしますし、 河井寛次郎とかを出せば‥‥ |
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それなりにしゃべっちゃいます。 | |
だから、われわれはなんか‥‥ | |
のびのびした感じになる(笑)。 | |
「チョーット待ったー!」と言われるまで 安心してワーッと遊びに行ける。 そういう世界を 桜井さんが作ってくれたんです。 |
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(続きます) | |
2008-05-23-FRI |