ねこを飼うということは、たのしいだけではなくて、
もちろん、たいへんなこともある。
それが、いきものを飼うということ。
ある日、
海苔が、水槽用のやわらかいチューブを
棚から引っ張りだしてきて、
目を離したすきに、かじっていた。
かじってるだけかと思ったら、なんと、食べていた。
すると、血便をして、元気もなくなった。
病院へ行って、レントゲンを撮ると、
体内にあるチューブが、しっかり写った。
大事をとって、一晩入院することになった。
次の日、迎えに行ったときには、
「これが、便から出てきました」
と、噛み切った何本もの短いチューブと、
洋服についていたであろう、細いリボンを渡された。
リボンも、いつのまにか食べていたらしい。
どうしてそんなものを食べてしまうのか。
自分の家の子ではないし、
飼い主さんもまだ見つかっていない状態で、
もしものことがあっては‥‥。
それはそれは、気が気じゃなかった。
帰ってきてからも、
長いチューブをたくさん出して、
なんとか、一件落着ということも、あった。
いきものを飼うということは、いろいろなことが起こる。
病院では、
「こんな子は初めてです」
と、おほめのことばをちょうだいした。
わたしは、すこし、てれた。
元気でいてくれることが、なによりの
仮親孝行なんだよ。たのむよ。
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しかし海苔は、ピントが合いづらい。
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(つづく)
2011-10-07-FRI
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